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第14話


結果


青い紙鎧

炎の文様が描かれた青い紙で作られた鎧。

母の祈り効果…火の魔力が込められたため赤魔法が効かなくなった。

母の祈り効果…防御力+50、+火無効


黒い紙鎧

真っ黒に染められた紙で作られた鎧。

母の祈り効果…闇の魔力が込められたため敵に見つかりにくくなった。

母の祈り効果…防御力+50、+隠密


白い紙鎧

胸の部分に水色の十字架が描かれた紙の鎧。

母の祈り効果…聖なる安らぎの魔力が込められたため聖魔法を扱えるようになった。

母の祈り効果…防御力+50、+聖魔法


紙で作られた槍。

母の祈り効果…攻撃力+40、持久力+100


紙で作られた弓。

母の祈り効果…連射が可能になった。


紙で作られた矢。

母の祈り効果…一本の矢の攻撃力+20。


紙人形(装備無し)

まるで命が吹き込まれたみたいに動く人形。

攻撃力+5、防御力+10、器用+20



…………熱中しすぎた…。というか、なんでもありだね。


槍だけじゃなく弓矢まで作ってしまった……。

ナイトたちも鑑定しておきました。


『凄い。細かい。………名前…教えて。』

「あ、そういえば。私はコトリと言います。」

『私ナーシャ。弟子にしてください。』


…………。

「へ?」

『紙細工教えて欲しい。そういえばコトリは異界人。1人で冒険してる?』

「え、あ、うん。」

紙細工教えるのは構わないけど…


『クランとか入らない?』

「……うーん。クランはよくわかんないから……。」

『なら!作ろう!クラン!異界人は異界人のみで作ることが多いけど、この世界の人も本当は異界人が作ったクランに入れる!異界人の作ったクランに入ったら、仕事優先するという条件のみ守っていれば問題ない。どう?』


仕事優先?

「つまり、ナーシャの仕事がないときは私と一緒に冒険に行けるということ?」

『そう!』

「他のクランはそのこと知ってるの?」

『知ってる。クラン作成時、説明…ある。』

「ならなぜ、みんなしないの?」

『私たちは異界人のためのイベント参加できない。だからだと思う。』

「そうなんだ。イベントかぁ。」

イベントに参加はしたいけど。クラン戦とかありそうだなぁ。そのとき1人はちょっと…

『…?コトリはイベント興味ない?』

「いや、あるにはあるけど……クランかぁ。作ろ『コトリさん!!クラン作るんですかっ?!』っと、ヘルシャさんおかえり。」

『…館長。鍵閉めずに出かけないで。』


『うぎゃっぐるじいっ!!ぎぶぎぶっ!!』

ギリギリと首を絞めるナーシャさん。

首じめの刑が流行ってるのかな?

「ナーシャさん。おちついて。」

『…でも。』

「ヘルシャさんはクランに入れないから。」

『それならいい。』

『うぇ?!いれてくだざいぃー!!』

土下寝をした状態でお願いしますお願いしますと叫んでいる。

ちょっと引く。


『…館長、引かれてる。』

『おっふ。』

今にも魂が出てきそうに体から力を抜いて暗い気持ちを醸し出すヘルシャさん。土下寝したままで。


「ヘルシャさん。ひとついいですか?」

『はいっ!なんでございましょう!』

「私がクラン作ると広めてませんよね?」


はっとした顔になる。そして目をそらす。

『…館長。コトリは作ると言ってない…誰に話した?』

『話したというか…呟いた…』

『まさかっ!ジールに?!……最低。』

??ジールとは??


よくわからない顔で聞いていると、ナーシャから補足。ジールとはいわゆる彼らの中の連絡を取るツールの一種らしい。

「……つまり…」


『ここかぁ!コトリ!クランを作ると聞いたぞ!』

『私も入るわ!』

『私が入ってやろう!』

注…マルガ、ファラン様、龍王ゼクシア様です。


「…なぜ、龍王様までいるのですか。」

『なかなか嫁が帰ってこないから来た。』

寂しかったのね。


「それと、クランは作ると決めたわけでは…」

『なんだ?不満か?』

「いや、えと。別に不満はないですが。クラン設立に何か条件的なものあるんでしょ?お金とか。」


それについてはマルガさんから補足。


クランはクラマス、サブマスは絶対に異界人でなければならない。

その他のメンバー申請などはクラマスが行えれる。

クラン創設には10000Gが必要。

クラン創設すると、マイホームという亜空間に繋がる鍵を入手。

鍵はクラメンのみ所有。

マイホームではクランメンバーのみが使える共有倉庫が使用可能になる。

脱退した場合アイテムボックスから自動で剥奪。


…らしい。

「まあ、お金は足りますが…もう1人必要じゃないですか。サブマスどうするんですか。」

『そんなの、募集すればすぐに見つかるよ。』

『そうだな。すぐに見つかるだろうな…そして殺到するだろうな。』

『…私たちがいるからよねぇ。』

『だな。』


龍王様とファラン様の存在は大きすぎる。

身近な人の方が落ち着くけど、みんなクランに入ってるからなぁ。


「あれ?コトリさんじゃないですか。」

「…ん?シャールさんか。本読みに来たの?」

「……あはは、いえ。……実はこの街の人にコトリさんが図書館に入っていくのを見かけたって聞いたから来てみました。」

「そーなんだ。……シャールはリーヴのクランに入ってるんだよね。」

「…?えぇ。そうですが。クランに興味が?」

「あ、いや。入るんじゃなくて、彼らに作ってくれって言われてて…でも、サブマスはプレイヤーじゃないといけないし…」

「………クラン…作るんですか?」

「うーん悩み中?」

「………もし作るとしたら何を目的としたクランにするんですか?」


目的か。

「みんなは何がしたいの?」


『俺はコトリと狩りに行きたい。』

『私はヴァイスのそばに出来る限りいたいわね。』

『私は…特にないが一緒にいたら楽しそうだから。』

『僕は紙細工を教えて欲しいです!』

『あ、私も館長の意見に一票。』

マルガさん、ファラン様、ゼクシア様、ヘルシャさん、ナーシャの順


「……んー。まあ、私がやりたいことって冒険だけど…折り紙…教えるのもいいなーとは思ってる。」

「つまり、折り紙同好会…的な感じにするということです?」

「おー。それいいね。」

名前が決まったね。

「………ちょっと待っててもらえます?」

ん?

「別にいいけど。」

なにやら、シャールさんがメールを書き込み出した。そして、送信……しばらくしてメールの返信が来て何回かメールのやり取りを繰り返していった。

それをみながら、シャールさんの返信を返すの早いなーとか、相手も負けずに早いなーとか思ってたら…


「ふぅ。」

と一息ついたシャールさんが、私の方を向いた。

「脱退したので、コトリさんのクランのサブマスにしてください。」


………



思考が停止しました。

シャールさんの言葉を繰り返し呟いて…


理解。

「っていやいやいやいや。今の相手リーヴ?!なんで脱退?!そこまでしなくてもっ」

「いえ、前から脱退は考えていたことです。気にしないでください。」

いや、え。えー?


『コトリ!作るんだよな!』

『作れるようにはなったわね。』


「うぐ。………シャールさんいいの?多分メンバーって、ほとんどプレイヤー入らないよ?クラン対抗戦とか…活躍できないかもだし…」

「いえ、コトリさんのクランであればすぐに有名になるかと。」

「…?そう?有名になるとしても折り紙凄いってなるだけだと思うけど…」

「賭けてもいいです。戦闘においても、すぐにトップと肩を並べられます。」

「………。」

否定できないのはなぜだ。あれか、さっき作成した武器の性能見たせいか。


『クラン作成申請はギルドで行える。いくぞ。』

「……もう。わかりましたよー。…あ。10000つかうならお店の開店は1日ぐらいズレますね。二、三日狩りをすれば出せるかと思いましたが…」


その一言で私となにも知らない龍王様以外の人が固まり全員膝をついて落ち込み出した…シャールさんまで?!


なんとか元気を出させて、冒険者ギルドへ催促した。




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