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ファクトリーの鍛冶場事情

 別の日。

 この日、キャロルはルクスに呼ばれ、ルクスの執務室を訪れていた。

 

 「鍛冶場見学ですか?」


 「そうそう、今から一緒にどうかな? 

 潜入任務に行く前に新しい武器を選んで貰おうと思ってね。

 セシルちゃんにはあの銃があるけど、キャロルちゃんはほら、ね?

 普通の剣じゃいざって時に心許ないしね」


 「まあ、確かに……」


 ルクスに言われ、ここ数週間の事を思い返すキャロル。

 試験当日だけではない、今日に至るまでの訓練中にすら刃引きをしているとは言え鋼鉄製の剣を何本も曲げたり折ったりしていた。

 

 「いやあ僕も最初は困ったんだよねえ、専用武器が開発されるまで何本も剣駄目にしちゃってさあ」


 そんな事を話ながらキャロルはルクスの案内のもとファクトリーの開発研究棟にある鍛冶場へと向かった。

 セシルはというと、昼を過ぎたあたりに「体が動かしたいから付き合え」と、リアに食堂から闘技場へと引きずられていった。

 抵抗しなかったあたり、セシルもリアとの模擬戦は満更でもないのだろう。 


 「すまない、マスターはいるかい?」


 「これはこれはルクス総隊長、ようこそおいで下さいました。

 マスターなら奥でお待ちですよ」


 「ありがとう。

 さあ、行こうか」


 鍛冶場と聞いてやってきた開発研究棟の一角だったが、キャロルの想像していた鍛冶場とは雰囲気が違った。

 案内された場所は鍛冶場と言うよりは工場、いや、研究所に近い雰囲気だ。


 「鍛冶場と聞いていましたが、随分綺麗な場所ですね」


 「綺麗好きなんだよ、ここのマスターはね」 

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