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ヴァリアンテ  作者: 不知火 富海
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回想

初投稿です、よろしくお願いします。

なぁ、少しでいい、聞け、きいてくれ、

お前と出会う前の、私のむかしの話を。


私は帝国の山奥の、人の少ない、小さな村で生まれた。

戦時中、いや小さい反乱だった、だが私たちには、関係なかった、

山を駆け回り

動物たちと遊んだり

だが時には狩りをしたり

大人たちの仕事の手伝いをしたり

至って、普通だ。


あぁ家族のはなしをしなくては、

父と

母と

姉と

そして私だ、

これも、なんてことはない、普通だ。


本当に何もなかった、だが私は幸せだったと思う、その時は、まだ何も失っていなかったから。


だがある時、帝国の兵士が村にやってきた、そう、そこから、









地獄が、始まった。



まだ始まったばかり、セロの回想からです。

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