表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/164

カルキュレイション ワールド 96頁

禅輝達はイマクニの居る玉座の間へ辿り着く

〝コンコン〟

扉を叩くガウル


(イマクニ)「入れ」


イマクニの声で扉が開く


(ガウル)「ジャン=ガウル・フィールドただいま戻りました」


片膝をつきながら報告するガウル


(イマクニ)「ご苦労だった、報告は受けている、黒鉄も見事であった!」


イマクニが玉座に腰掛け話をする


(禅)「イマクニのおっさん!そんな事はどうでもいい!猪王の書物をみた!ボルブドゥール遺跡の成り立ちが記されていたが、その話には四神の名前もあった!俺の…」

(イマクニ)「〝白鳳天琊はくほうてんや〟〝冴刃英示さいばえいじ〟〝万象寺息吹ばんしょうじいぶき〟…〝黒鉄仁くろがねじん〟!貴様の親父だ!」


イマクニが禅輝の話を割って話す


(キャミィ)「えぇ⁉︎禅輝の父親‼︎」


キャミィが驚く


(禅)「出張ばかりのクソ親父が神だって!いったいどうゆう事だよ‼︎」


禅輝がイマクニへ一歩踏込む


(ガウル)「黒鉄!」


ガウルが声で制止させる


(イマクニ)「ウム…では少し語るとしよう、そもそもの始まりは先の四人がこの世界そのものを作り、後に我々十二支柱を作り出したのが始まりだ…そして彼らは我々に言語を教え知恵を授けた、だがそれが今のこの世界の切っ掛けになったのやも知れんな…」


イマクニが静かに語る


(禅)「今の世界⁇」


イマクニは静かに再び話し出す


(イマクニ)「白鳳天琊は知恵を得た我々十二支柱とそのアニマ達を恐れたのだよ、奴の理想はアニマの完全支配、その為の言語だった、しかし奴は独自に知恵を付ける我々が反乱の種火になる事を避け、アニマの一斉消去を考えた…しかしそれに反対するのが貴様の親父〝じん〟だった、だが白鳳の考えた理想を我々アニマが知り、四神に反乱を起こす一部の十二支柱が現れたのだ…」

(禅)「…」

(イマクニ)「しかし我々も生を貰った身、話し合いの解決を求めて、後の正規軍になる〝龍王りゅうおう〟〝虎王こおう〟〝猿王えんおう〟そして私が反乱を抑えに向かった…時を同じくしてその事を知った白鳳天琊は反乱アニマの殲滅しようとしたがじんが対立し、激しい闘いの末、白鳳は敗れたのだ…そして仁はその足で力及ばなかった我々の加勢に加わり、反乱を抑えたがそのまま仁の行方は分からなくなった」


イマクニは真っ直ぐ禅輝を見つめる


(禅)「十五年…親父がいつもの様に仕事にでて行く最後の姿からだ」


禅輝がイマクニに話す


(イマクニ)「そうだな、あの戦争からもう十五年だな…しかし仁の消滅の知らせは受けていない」

(禅)「なんで分かる」

(イマクニ)「正規軍のリーダーである万象寺息吹の能力は〝転生〟そしてこのジャンクランドで消滅した個体のデータはすべて息吹をかいし新たな命として生まれ変る、その彼女からまだ仁の連絡は来ていない」

(禅)「そうか…」

(イマクニ)「これから貴様はどうするつもりだ?」

(禅)「俺は…」


禅輝はうつむきながら口を開いた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ