カルキュレイション ワールド 92頁
ハツネは異様な雰囲気な禅輝を見つめる
(ハツネ)「フン!立ってるだけでやっとな状態で、多少力が増した所で状況は変わらんぞ!土霊・砂波威刃流!」
ハツネが砂の刃を数枚飛ばす
(禅)「オラァ!」
禅輝は片腕で全て弾く
(ハツネ)「なにぃ⁉︎」
(禅)「ハツネ!これで終わりにしようぜ!はぁぁぁぁぁ、フゥゥーーーーー‼︎」
禅輝は思い切り息を吹き出し腕に当てる
〝ピキピキピキ〟
禅輝の腕に霜がついていく
(禅)「よしっしゃ!いくぜー‼︎」
禅輝はハツネに向かい走り出す
(ハツネ)「なんどやっても同じ事!俺様には細胞活性による治癒が出来る事を忘れたか⁉︎」
(禅)「うるせぇぇぇぇぇぇ‼︎」
(ハツネ)「ぐぁッ!」
禅輝の拳がハツネを捉えた
(禅)「まだまだいくぜ!」
(ハツネ)「ぐぁッ!がっ!ぬぅ!」
禅輝は間髪入れずハツネを連打する
(禅)「吹っ飛べぇー!」
(ハツネ)「ぐぬぁぁぁ!」
禅輝は巨大なハツネを吹き飛ばす
(ハツネ)「ぐぬぅぅぅ…鬼嵐は何やってやがる!」
地面を支えに立ち上がるハツネ
(ヒバナ)「鬼嵐隊長ならもう正気を取り戻したヒノ!諦めるヒノ!ハツネ!」
ヒバナが吹き抜けの屋上からハツネに叫ぶ
(ハツネ)「ぬぅぅぅぅゴミどもめ…だが俺様だけでも十分だ!細胞活性・激癒!……⁉︎凍っているだと‼︎」
ハツネの傷は禅輝の攻撃により凍っていて治癒されない
(ガウル)「ハツネの細胞は内部まで凍っているせいで治癒できないようだな」
(オルガ)「終焉…」
ガウルとオルガは冷静に分析する
(禅)「もう降参しろハツネ…」
禅輝はハツネに降参を促す
(一同)「………………………………………」
全員が息を呑みハツネを見つめる
(ハツネ)「……フ、降参だと⁉︎俺様は必ず貴様らを殺す!首を洗って待っていろ‼︎土霊・砂煙!」
ハツネが地面に片手を着けると中庭が砂煙に覆われた
(禅)「くそっ!なんも見えねぇぞ!」
禅輝は砂煙から目を手のひらで覆う
砂煙が止むとそこにはハツネの姿は消えていた
(蒼)「に…逃げたのね…?」
蒼葉が口を開く
(禅)「つまり俺たちの勝ち…だ…」
〝ドサッ〟
禅輝は倒れこむ
(蒼)「禅輝⁉︎」
蒼葉が急ぎ駆け寄る
(禅)「ぐ〜かぁ〜…ぐ〜かぁ〜…」
眠り込む禅輝
(ガウル)「フン、大した奴だ…」
(ヒバナ)「よし!急ぎ負傷者は医務室で手当てヒノ!」
ヒバナの号令により鼠兵と犬兵が協力し合い負傷者が運ばれる
(八戒)「ヨッ!医務室へ運ぶ」
八戒が禅輝を担ぎ医務室へ向かった
(ヒバナ)「姉貴ー!」
ヒバナが駆け寄る
(ヒバナ)「ありがとうヒノ!それにガウル隊長にオルガ隊長!本当にありがとうヒノ‼︎今日は城内の客室で休むヒノ、明日は城内の会議場で今後の方針を決めるヒノ!」
ヒバナが蒼葉とキャミィとガウルとオルガを案内する
(蒼)「そうね、今日は休んで明日に備えましょ」
(キャミィ)「さすがに疲れたー!」
(ガウル)「あぁ」
(オルガ)「…」
蒼葉が話をまとめそれぞれの部屋に入り一夜を過ごした