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カルキュレイション ワールド 9頁

塔の内部はシンプルな作りで中央に石造りの太い柱があり

その周りに螺旋階段が付いただけの何も無い場所だった


ぜん)「この階段の先だな牛王の居る場所は、ワクワクしてきたぜ」


禅輝は指をパキパキ鳴らしている


(禅)「行くぞ、蒼葉、ヒバナ!」


二人を呼ぶ


あお)「ここまで来ちゃったしね付き合うわよ…」


蒼葉は諦めの表情が浮かんでいる


(ヒバナ)「ヒノッ‼︎」


威勢の声とは逆にヒバナの足は震えている


(警備兵)「塔内に人間が侵入したぞ‼︎迎え撃てェ‼︎」


姿は確認出来ないが螺旋階段の上から声が響いた


(禅)「面白え、一気に行くぜ‼︎」


禅輝はそう言って階段を駆け上がっていった


(蒼)「早ッ⁉︎ヒバナッ!行くわよ‼︎」

(ヒバナ)「やってやるヒノッ‼︎」


蒼葉とヒバナも直ぐに禅輝の後を追いかけた



一方の禅輝は依然勢い良く階段を駆け上がって行る


(警備兵)「来たな人間ッ‼︎」


5、6頭程の降りてくる牛達がいた

しかし禅輝は躊躇なくそのまま突っ込んで行った


(禅)「邪魔だぁぁぁ‼︎」


次々と牛達を倒して行き破竹の勢いで過ぎ去った



蒼葉達も後を追って階段を駆け上がって行くが禅輝の姿は見えない


(蒼)「あのバカ何て早さなの?…姿さえ見えないわ」


その時


(ヒバナ)「何か倒れてるヒノ⁉︎」


禅輝の倒した牛達が階段に倒れていた


(蒼)「全く異常な強さね」


蒼葉達はそれを横目に見ながら階段を駆けて行く



その頃禅輝は階段を登り切る手前で止まった

螺旋階段の終わりには石柱に扉があるがその扉の前に武装した黒い牛が一頭座り込む


(?)「俺の部下共を階段で見なかったか?」

(禅)「…‼︎(こいつ…強い)」


禅輝は瞬時に身構えた


(禅)「さぁな覚えてねぇな、お前が牛王か?」


その時階段から風子とヒバナも上がってきた


(禅)「来るなッ‼︎」


禅輝は蒼葉達に言った


(蒼)「(こんな焦る禅輝初めて見るわ)」


蒼葉はヒバナを止まらせた


(ヒバナ)「禅輝の兄貴‼︎そいつは牛王の護衛隊長バッファローのコウテツだヒノッ‼︎」


コウテツは真っ黒な身体に一際ひときわ輝く刃の斧を手に立ち上がった


(コウテツ)「人間、俺が相手なら記憶に残るか?」

(禅)「期待ハズレじゃなきゃな‼︎」


禅輝はコウテツに向かい駆け出した

コウテツは斧を持つ右腕に力を込めた


(禅)「(何するつもりだ…)」


禅輝は警戒しながら走っていく

コウテツの持つ斧に白くオーラが纏い腕がムキムキに膨れ上がった


(禅)「ー‼︎(ヤバい‼︎)」


禅輝は察した


(コウテツ)「飛断牛ひだんぎゅう‼︎」


コウテツは斧を薙ぎ払いその斧から斬撃が放たれた


(禅)「(ヤバいッ‼︎避けきれないッ‼︎)」


禅輝はとっさに進む体を抑え、身を守りながら後ろにバックした


(禅)「ぐぁッ!」


斬撃は禅輝に命中し禅輝は吹き飛ばされた


(蒼)「禅輝ッ‼︎」

(ヒバナ)「兄貴ッ‼︎」


蒼葉とヒバナが思わず叫んだ

蒼葉とヒバナは転がる禅輝を受け止めた


(蒼)「禅輝、私も戦うわ」

(禅)「蒼葉、手出すな…コイツに敵わなきゃあの狼野郎には到底敵わないからな」


禅輝は立ち上がった


(コウテツ)「(とっさに後ろに下がりダメージを軽減させたか…なかなかのセンスだな)行くぞ!」


コウテツは畳み掛けるように禅輝に向かい突進して行く

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