カルキュレイション ワールド 88頁
鬼嵐に向って行く八戒
〝フッ〟
姿を消す鬼嵐
(八戒)「フン‼︎」
八戒は薙刀を握り締め気配を察し刃を振るう
〝ガキーーン!〟
八戒に迫っていた鬼嵐を捉える
(八戒)「以前の貴様はそんなものでは無かったぞ!オルァァ‼︎」
八戒は鬼嵐を力で押し返し
すぐ様八戒は鬼嵐に攻撃を繰り出す
〝フッ〟〝フッ〟〝フッ〟〝フッ〟
しかし八戒の攻撃は悉く躱される
しかし八戒は攻撃の手を休めない
(八戒)「あれから何があったかは知らんが、あんな奴の言いなりで良いのか鬼嵐!この国を変えるんじゃ無いのか⁉︎貴様の本気を見せてみろ!戦士の誇りを取り戻せ‼︎」
(鬼嵐)「ー‼︎」
鬼嵐の動きが一瞬鈍る
「…‼︎氷壊!」
八戒の薙ぎ払う一撃が鬼嵐を捉える
(鬼嵐)「グギャー!」
鬼嵐は壁へと吹き飛び打ち付けられた
(八戒)「ハァ…ハァ…(一瞬鈍った⁉︎これならもしかすれば‼︎)」
呼吸を整える八戒
(八戒)「戦術も無い本能だけの攻撃ではこの八戒は倒せんぞ!鬼嵐‼︎」
鬼嵐に向かい叫ぶ八戒
(鬼嵐)「グ…グ…ヌヲ…グヌァァァァァァーー!!!」
頭を抱え叫ぶ鬼嵐
〝ビリビリ〟
周囲に衝撃が走り
辺りが静まりかえる
(鬼嵐)「は…八戒…でかい口叩くじゃねーか…」
鬼嵐が口を開く
(ハツネ)「ー⁉︎」
ハツネが鬼嵐の方へ振り向く
(ハツネ)「まさか自我に目覚めただと⁉︎そうはさせん!出力最大にしてくれる‼︎」
ハツネが懐から制御装置のリモコンを取りだす
(禅)「蒼葉!ハツネのリモコンを撃ち抜け‼︎」
禅輝とヒバナが走りながら中庭に入ってくる
(蒼)「禅輝!ーーアレね‼︎ハァァァァ…間に合って!」
蒼葉がハツネのリモコン目掛け矢を放つ
(ハツネ)「そうはさせんッ!」
ハツネは制御装置の出力を最大にする
〝パキーン〟
蒼葉の矢がリモコンを貫く
(ハツネ)「ハッハッハッハッハ!残念だったな人間‼︎見よ!鬼嵐の真の本能!私の兵器をーー‼︎」
(鬼嵐)「グ…ガァ…ア…グア…ガ…ガァァァァァァァァーー!!!!!!」
頭を抱え苦しむ鬼嵐は咆哮をあげる
(禅)「クソッ!遅かったか!ヒバナ!お前はキャミィと八戒と協力して鬼嵐を止めろ!俺はハツネをぶっ飛ばす‼︎」
(ヒバナ)「わかったヒノ!」
(ハツネ)「貴様ら全員皆殺しだーー‼︎行け鬼嵐‼︎」
(鬼嵐)「フーッ…フーッ…」
物々しい姿に変わった鬼嵐
八戒は鬼嵐に薙刀を向ける
(八戒)「…フン、姿を変えた所で勝負は見え…⁉︎」
〝フッ〟
鬼嵐が八戒を蹴り飛ばし壁に打ち付ける
(八戒)「ガハッ!(な、何て速さだ…)」
〝フッ〟
鬼嵐は八戒へ止めを刺しに向かい爪を振りかぶる
(八戒)「(ここまでか…‼︎)」
八戒は唇を噛みしめる
〝ガキーーン!〟
八戒を狙う鬼嵐の爪を獣型に姿を変えたキャミィが刀で防ぐ
(キャミィ)「そろそろクライマックスと行こうじゃない!」
ニヤリと笑うキャミィ