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カルキュレイション ワールド 87頁

薙ぎ放つ八戒

その規模は八戒の薙刀に合わせ広範囲に影響を与えていく


(鬼嵐)「…‼︎(地面がめくり上がるだと⁉︎…地上に逃げ場なしか!)」


鬼嵐が上空に跳ね上がり回避する


(八戒)「‼︎…勝機‼︎」


八戒は上空の鬼嵐を確認し飛び上がる


(八戒)「もらったァァァァァァ‼︎」


八戒は薙刀を鬼嵐目掛け振り被る


(鬼嵐)「炎霊えんれい炎焦風えんしょうふう‼︎」


鬼嵐は向かい来る八戒に炎を吹く


(八戒)「グァ…!」


身を守る八戒はその炎と風圧に地面に叩き落ちる


(八戒)「ハァ…ハァ…」


八戒から煙が上がっている

八戒に歩いて近付く鬼嵐


(鬼嵐) 「勝負ありだな」

(八戒)「…好きにしろ、抵抗はしない」


うつむく八戒


(鬼嵐)「消すには惜しい力だった、また勝負しよう!お〜い猪兵ちょへい共!この八戒を連れて帰って治療してやれ!」

(八戒)「おっ、おい!貴様それでは私の戦士としての誇りがッ…‼︎」


八戒は猪兵によって担がれて行く


(鬼嵐)「八戒!貴様にはこの国の行く末を見届けてもらう!俺がこの国を変えるまでな‼︎」


鬼嵐はそう言い放ち背を向けた



ーーラットキャッスル・玉間ーー

〝バンッ〟

ハツネの部屋の扉を勢いよく開ける鬼嵐


(鬼嵐)「ハツネ様!どおいうおつもりですか、同盟国の情報を流すなど‼︎」

(鬼嵐)「なんだ鬼嵐、たかが隊長の分際で一国の王に逆らうのか?」


威圧的な態度のハツネ


(鬼嵐)「……私は罪無き者達を巻き込み、他国と調和し平和を築かぬ王など王と認めぬ!ただの独裁者だ‼︎」


鬼嵐がハツネに言い放つ


(ハツネ)「…貴様ァ隊長風情が王に大口を叩くなど許さんぞ!

(鬼嵐)「ならば!王なら王らしく先ずは国内の衰退しきった兵力を立て直し他国との兵力差を見直すべきだ‼︎」


鬼嵐は啖呵を切った


(ハツネ)「…もうよい、今一度王の威厳取り戻す為にも貴様は見せしめに公開処刑とする…」


鬼嵐が盾を構える

〝パン〟〝パン〟

二発の銃声が響き鬼嵐の手から盾が落ちる


(ハツネ)「よくやったハッカ」


ハツネの背後のカーテンから煙が上がっている

両腕から血を流しうずくまる鬼嵐に近寄るハツネ


(ハツネ)「実際馬鹿は死ねば治るかな…?よし!コイツを街の広場ではりつけにしろ‼︎」


〝バン〟

扉から鼠兵が現れ鬼嵐を連れ去って行く

ハツネに近寄るハッカ


(ハッカ)「遂に始めるんですね…」

(ハツネ)「その為に情報を流し、資金繰りをやって来た…間違っても殺さず、射撃後は地下牢にな…奴は大事な戦力だからな」

(ハッカ)「ハッ!」


ハッカは再び姿を消した



ーー街の広場ーー

磔にされる鬼嵐


(民衆)「鬼嵐隊長ーー!」「隊長ーー!」「鬼嵐さーん!」


様々な声が飛び交う


(鼠兵)「この者はこの国の王ハツネ様に向かい反逆行為を行なった!今日この時を持って英雄鬼嵐を公開処刑とする‼︎鉄砲隊構え‼︎」


無数の銃口が鬼嵐に向く


(ハツネ)「何か言い残した事は無いか?」


ハツネが鬼嵐の前に出る


(鬼嵐)「ハァ…ハァ…このままでは…この国は滅ぶぞ…ハァ…」

(ハツネ)「フン、安心しろ私は金の力でこの国の兵、内政、そして世界を掌握しょうあくする!」


ハツネは背を向け歩いて行く


(ハツネ)「殺れ…」

(民衆・ヒバナ)「鬼嵐さーん!」「隊長ーー!」


その合図と共に銃声が無数に響く




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