表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/164

カルキュレイション ワールド 82頁

ガウルとキャミィの攻撃に動きの止まる鬼嵐


(蒼)「今がチャンスね!」


蒼葉が弓を放つ

〝フッ〟

再び鬼嵐は姿を消し蒼葉の矢が通り過ぎる


(蒼)「ー!!(なんて速さなの‼︎)」


蒼葉の表情が焦りに変わった時目の前に鬼嵐が現れ鋭い爪で蒼葉に襲いかかる

〝ガキーン〟

蒼葉をかばいオルガが薙刀で爪を防ぐ


(オルガ)「目で追うな!気配で感じろ!!」


オルガは爪を食い止めながら蒼葉に助言する

直ぐ様ガウルとキャミィが鬼嵐の背後に迫り


(キャミィ)「瞬転豪腕しゅんてんごうわん破竹はちく‼︎」

(ガウル)「狼影爪ろうえいそう!」


ガウルとキャミィが技を放つ

〝フッ〟

姿を消す鬼嵐


(ガウル・キャミィ)「ー‼︎」


鬼嵐の速さに驚くガウルとキャミィ


(オルガ)「上だ‼︎」


オルガの声に一同頭上を見上げる


(鬼嵐)「ギャャャャャャャャャャャャャーーーー‼︎」


鬼嵐が咆哮をあげる

〝ビリビリ〟

耳を突く声が大気を震わせ一同を痺れさせる


(蒼)「くっ、なんて声よ」


耳を塞ぐ蒼葉

〝カチャ〟


(ガウル)「ー‼︎」


ガウルがピストルを構えるハツネに気づく


(ガウル)「クッ!」


ガウルは痺れの残る身体に力を入れ蒼葉の前に出る

〝パァーン〟


(ガウル)「グフッ‼︎」


倒れるガウル


(蒼葉)「ガウル‼︎」


抱きおこす蒼葉


(ガウル)「心配無い!敵に集中しろ!ウッ…」


ガウルは肩から血を流す


(蒼)「ありがとう」


蒼葉はゆっくりガウルを横にする


(ハツネ)「フゥー退屈だったんで少し刺激が欲しくてね」


ハツネが髭を整えながら言う


(オルガ)「ハツネ…貴様を滅す!」


オルガがハツネへと駆け出す


(キャミィ)「蒼葉、アタシらは此奴こいつを」


キャミィと蒼葉は鬼嵐を見定める



(犬兵)「お、おい、オルガ隊長がキレたぞ…皆んな!敵捕虜を連れ、城から出るんだ!」


犬兵の指示により兵達が中庭から城外へ移動を始めた



(ハツネ)「フン、ゴミ共が消えたか…まぁ後でゆっくり始末するさ」


ハツネが言う


(オルガ)「勘違いするなよ…貴様に後など無い!」


オルガがハツネに薙刀を突き立てる


(ハツネ)「…不愉快」


ハツネの表情が変わる

走り出すオルガ


(オルガ)「ネロ・トフェキ(水流弾)‼︎」


オルガの掌から水砲弾が放たれる


(ハツネ)「やれやれ、たかが隊長クラスが…」


ハツネが水砲弾に向け腕を伸ばす


(ハツネ)「腕力増化!」


するとハツネの腕が数倍にも膨れ上がり

迫り来る水砲弾を鷲掴みにする


(ハツネ)「なかなか良い水圧だ…だが!」


〝パーン〟

ハツネはそれを握り潰した


(ハツネ)「その程度の技など…いない!?」


ハツネの正面にオルガの姿はない

ハツネの頭上が暗くなる


(ハツネ)「上か‼︎」


ハツネが見上げる

すると頭上にはオルガが薙刀を振り被る態勢でハツネに迫り来る


(ハツネ)「尾筋増化!」


ハツネの尻尾が腕同様膨れ上がる


(オルガ)「水刀両断すいとうりょうだん‼︎」


オルガが勢いよく振り下ろす


(ハツネ)「甘い‼︎」


しかしハツネの尻尾がオルガの一撃を防ぐ


(オルガ)「く、なんて堅さだ」


呟くオルガ


(オルガ)「その程度の実力で思い上がるなよ‼︎」


ハツネはもう一方の腕も膨れあがらせ


(ハツネ)「ヘビーショット‼︎(重弾)」


巨大な拳が無防備なオルガを襲う


(オルガ)「グフッ…!」


吹き飛ぶオルガ


(ガウル)「姉さん!」


負傷しているガウルがオルガを受け止めるがその勢いにガウルも吹き飛ぶ

それを見つめるハツネ


(ハツネ)「フン、他愛も無い」



その状況を横目に見る蒼葉


(蒼)「(まさかあの二人がここまで…)」

(キャミィ)「蒼葉!こっちも気を引き締めるよ!」


鬼嵐を前に蒼葉とキャミィに緊迫な空気が流れる







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ