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カルキュレイション ワールド 8頁

禅輝達は十二主塔のある広場の正面ゲートの見える物陰に隠れている


あお)「ヒバナ案内してくれてありがとね、あなたはこれ以上関わらない方が良いわ、このままここで隠れてなさい」

(ヒバナ)「何を言うヒノ!オイラも牛王軍には酷い目に遭ってるヒノ!今日は一矢報いてやるヒノ‼︎」


奮起するヒバナ


ぜん)「お!熱いなヒバナその意気だぜ!」

(蒼)「はぁ…男って奴は何でこうなの」


蒼葉は肩を落とし諦めた


(蒼)「けど禅輝、問題は正面ゲートの門番が2頭、どうするの?」


質問したが禅輝の姿が無い


(禅)「お邪魔しまーす」


お辞儀をして入ろうと正面ゲートにいた


(蒼)「ってアンタ‼︎」


蒼葉も急ぎ追い掛ける


(門番)「貴様らだな人間!この辺りで騒ぎを起こしている輩は!」


牛は槍を構えた


(禅)「穏やかに通れないか」


禅輝は上着を脱いで門番に駆けて行く


(門番)「オリャッ!」


突き出してきた槍に上着を巻きつけ槍を封じ1頭の腹部に蹴りを入れた


(門番)「グフッ!」


禅輝は手の離れた槍を奪い

もう1頭の突き出してきた槍を受払い

槍ので牛の鳩尾みぞおちを突く


(門番)「グォォ…」


そして門番達は崩れ落ちた


(禅)「良し、塔を目指すか」


禅輝は上着を羽織った

蒼葉とヒバナは呆気に取られていた


(警備兵)「侵入者だ!正面ゲートに増援を送れ!」


十二主塔の近辺から声が聞こえた


(禅)「さすがにバレたか!蒼葉、ヒバナ行くぞ!」


禅輝達は十二主塔目指して広場を駆け抜けて行く

その道中禅輝はすれ違いざまに増援を次々と倒していき蒼葉も禅輝の後方から矢で増援を射る

そうこうしている内に禅輝達は十二主塔の入り口まで辿り着いた

通ってきた後には牛達が倒れていた


(蒼)「あんた何でそんな強いのよバケモノよ」

(禅)「ケンカなら腐るほどやってきたし、それに昔ガキの頃によく親父に目隠しされて連れて来られたジャングルで虎や猿ともケンカしたし、崖からも親父に突き落とされた事もあったしな」


禅輝は話終わると十二主塔の扉を開けた


(蒼)「どおりでバケモノなわけね、虎や猿なんてどっかの動物園じゃないの」


蒼葉は呆れた顔をしながら禅輝達と塔の中に入っていった


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