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カルキュレイション ワールド 77頁

禅輝達は緊迫する空気の中二つに分かれる鼠兵達の間を連行されて行く


(禅)「(ここさえ抜ければ暴れられる…)」


汗を流しながら進む禅輝


(蒼)「(お願いだから早く抜けて〜‼︎)」


目を閉じ祈る蒼葉


(キャミィ・ガウル・オルガ)「(……)」


堂々と物怖ものおじしないガウルとキャミィとオルガ

先頭のハムスが布陣を抜けた時


(鼠兵)「ちょっと待て!」


敵の鼠兵が声を上げる


(一同)「(!!!!!…)」


禅輝達全員が息を呑む


(鼠兵)「その左眼の眼帯、確か〝負け犬ガウル〟だな?〝四大陸剣術大会〟の中継では笑わせて貰ったよ」


鼠兵が槍でガウルを突っつく

〝ギロッ〟

ガウルが鋭く相手を睨みつけた


(鼠兵)「な、なんだ!その反抗的な眼は‼︎ほ、捕虜の分際で逆らうな‼︎」


鼠兵がガウルに槍を突き出しガウルに刃が迫る


(キャミィ)「(ここでやるしか無いのね…‼︎)」


キャミィが身構えた時


(ハムス)「お待ち下さい!」


先頭のハムスの声が刃を止めた


(ハムス)「この犬兵は敵国の情報を知る大切な捕虜、ハツネ様に無傷で届ける為にここで死なれては困ります!」


ハムスが必死に説得する


(鼠兵)「チッ…とっとと進め!」


その言葉にハムスは頭を下げ再び禅輝達は進み始め無事に砲撃部隊を通過した


(禅)「ふ〜危なかったぜ、どうしたんだガウル?」


禅輝が一息つく


(ガウル)「すまなかった、少し苦い思い出があってな」


全員に謝るガウル


(蒼)「けど、ついに裏門にまで来たわね」


蒼葉が裏門も見上げ言った


(禅)「ハムス、ヒバナは家か?」


禅輝が質問した


(ハムス)「いえ、ヒバナ隊長との合流場所は城の正門の橋です、もう直ぐですのでご辛抱を」


禅輝達を引き連れハムスは城の正門へと向かった



ーーラットキャッスル・正門ーー


(ヒバナ)「ハツネを見失ったヒノ⁉︎」


驚くヒバナ


(チュー太)「ヒバナ隊長すまないッス」


チュー太がヒバナに謝る


(チュー太)「まだ城内のどこかにいる筈なんですが、玉間を出てからどこかへ消えてしまったッス」


焦りながら説明するチュー太


(ヒバナ)「んー…その話だと作戦は気付かれてはいないヒノね、なら当初の作戦通りに兄貴達と合流後チュー太は犬兵と鼠兵両軍を率いてハツネ兵の足止めをお願いするヒノ、オイラは兄貴達とハツネの居場所を見つけ決着をつけるヒノ!」


ヒバナはチュー太に最後の作戦確認を伝え終えた時


(ハムス)「ヒバナ隊長!無事禅輝殿及び犬王軍をお連れしました‼︎」


ハムスが正門へ着きヒバナへ報告する


(ヒバナ)「…‼︎あ、兄貴〜‼︎」


ヒバナは禅輝に目を移し飛びつく


(禅)「お、おい…ぐぉ!…お、重いし…動けねェよ!」


禅輝はヒバナに押し倒される


(ヒバナ)「あっ、すまないヒノ!すぐに縄を解くヒノ」


そうして禅輝達及び犬兵は無事に解放される


(禅)「よし!これで自由に動けるぜ!」


禅輝は指を鳴らす


(ヒバナ)「そうヒノね、そしてこれからが大詰めヒノ!」


禅輝達は犬兵と鼠兵両兵を率いて城に架かる橋を歩く



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