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カルキュレイション ワールド 75頁

傷つきフラフラな鼠兵達


(犬兵達)「オーーーッ!」


船から犬兵達が飛び出してくる


(カバラ)「くそっ!不覚‼︎」


カバラ達鼠兵は抗う事が出来ず第一陣の犬兵達の勢いに圧倒されて行く


(ガウル)「よし!ここは第一陣に任せ、我々は第二陣、三陣を連れ〝ラットキャッスル〟へ向かうぞ‼︎」

(犬兵達)「オーーーーーーーッ!」


犬兵が声を掲げ進軍する


(禅)「行くぜ!蒼葉、キャミィ‼︎」


禅輝達も犬兵に続き走り出した



ーー鼠国・ヒバナ陣営ーー


(鼠兵)「ヒバナ隊長!東の海岸五百の部隊を犬王軍が突破したと報告が入りました!」


慌ててヒバナに報告する鼠兵


(ヒバナ)「ヒノ!残るは九百のハツネ様の兵、内二百は裏門手前に砲撃部隊として配置してあるヒノ、ここからが本番ヒノ…(頼んだヒノよ…八戒殿!)」


真剣な面持ちなヒバナ



ーーラットキャッスル城内地下ーー

〝コツーン、コツーン、コツーン〟

地下へとハツネが降りて行く

〝ガシャン!ガシャン!〟

鎖を必死に引っ張る音が響く


(ハツネ)「久しぶりだな〝鬼嵐〟」


ハツネが牢の中で鎖につながれた獰猛なヤマアラシに話しかける


(鬼嵐)「シャーーーーーッ‼︎」


ハツネを睨み牙を剥き出しにする


(ハツネ)「本能剥き出しか…いつまでもその様子では困るんでな、多額の金を費やしこの〝制御装置〟を作らせてもらったよ」

(鬼嵐)「グルルルル…」


不敵な笑みを浮かるハツネに威圧される鬼嵐


(ハツネ)「さぁ、今日こそ我が国の兵器として働いて貰うぞ鬼嵐…」


制御装置の首輪を手に牢の鍵を開けた



ーーラットキャッスルへ向かう道中ーー

禅輝達は東の海岸を抜けラットキャッスルへと進んでいた

〝ガサガサ〟

道を挟む両側の茂みが音を立てた


(ガウル)「待て!」


ガウルは手を挙げ進む犬兵を止めた

茂みの中からゾロゾロと鼠兵が現れた


(ガウル)「くそ!伏兵か‼︎」


緊迫した空気が流れた

〝ザッ〟

さらに茂みからマントを羽織る八戒が現れた


(ガウル)「⁉︎…何故ここにくにの者がいる!」

(八戒)「黒鉄はいるか…」

(ガウル)「…?」

(禅)「お〜八戒‼︎傷はもう平気か?」


蒼葉とキャミィも姿を現わす


(八戒)「もう心配無い、世話になったな」

(ガウル)「黒鉄この者は?」

(禅)「色々あってな八戒は俺の友達だ安心してくれ、それで八戒どうしてここに?」

(八戒)「…ここでお前達を拘束する」


八戒は重たい口を開き話した






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