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カルキュレイション ワールド 73頁

蛸の締め付けにより船体が傾き始める


(禅)「おっとっと、こりゃ急がねぇとヤバイな!」


体勢を保つ禅輝達


(ガウル)「黒鉄!作戦はあるんだろうな⁉︎」

(禅)「ブン殴って引き剥がす!」


禅輝は船体に絡む蛸の足へと駆け出した


(ガウル)「お、おい‼︎」

(キャミィ)「禅輝の行動は半分正解、誰が時間を稼がないと先に船が沈むからね」


キャミィがガウルに話しかける


(ガウル)「何かまとも方法があるのか」

(キャミィ)「この船の砲弾の種類は〝榴弾りゅうだん〟よね」

(ガウル)「ああ、先月最新式に取り換えたばかりだが…そうか‼︎」

(キャミィ)「気がついたようね、だったら後は任せるわ、アタシも禅輝と時間を稼ぐ、行くよ蒼葉!」

(蒼)「なんだか分からないけどアンタの作戦に頼るしか無さそうね」


蒼葉とキャミィも船体に絡む蛸の足へと走り出す


(ガウル)「船内に残っている犬兵はに告ぐ!直ちに看板に砲弾を集めよ!時間が無い急ぐのだ!」


ガウルが大声で犬兵に伝える



ーーオルガ率いる船体の看板ーー

ガウルの船の異変に気付く船員達


(犬兵)「オルガ隊長!ガウル隊長の船が襲撃を受けている模様!船体が沈むまでは時間の問題かと!」


オルガへ犬兵が報告する


(オルガ)「…船を戻し救援に行く」

(犬兵)「ハッ!直ちに!」


オルガの指揮により船はガウル救援へ向かう



ーー鼠国・ヒバナ陣営ーー

ヒバナの元へと駆け寄る鼠兵


(鼠兵)「ヒバナ隊長!犬王軍が三隻やって来ました!それにヒバナ隊長の言う人間達の姿も確認出来ました!」

(ヒバナ)「…(来たヒノね、兄貴…)」

(鼠兵)「さらに海岸の警備はヒバナ隊長の作戦通りに事が進んでおります!」


ヒバナに報告する鼠兵


(ヒバナ)「なんとかハツネ様にバレずに〝兵士配置資料〟は誤魔化せたヒノね」


額の汗を拭うヒバナ


(鼠兵)「ハイ!ハツネ様の息の掛かる千七百の兵の内三百は国外へと派遣しておりますからね…バレたら一大事ですよ」

(ヒバナ)「しかしそれくらいやらなきゃこの国は変わらないヒノ、今日この日をもってこの国を終わらせるヒノ!」

(鼠兵)「ハイ、これ以上ハツネ様の悪鬼政権で仲間の鼠兵が死ぬのは許せない!今日この日の為にヒバナ隊長に集った三百の兵とヒバナ隊長の信頼する犬王軍の仲間の力でこの国を変えましょう‼︎」

(ヒバナ)「ヒノ!でもまずは兄貴達に海岸の五百のハツネの兵を越えてもらうヒノ…(兄貴…‼︎)」



ーー鼠国・東の海岸ーー

武器を手に屈強そうな鼠兵がズラリと待機していた


(鼠兵)「ふっ、我々の出番すらないか…見ろ、あのハツネ様の〝ヘルズパス〟で船が沈むぞ」


双眼鏡で戦況を覗く鼠兵が言う


(カバラ隊長)「犬王軍の兵も大したことないバラ、このまま我々の勝利バラ」


マントを羽織る鼠兵のリーダーが言うと

海岸五百の鼠兵は苦戦する犬王軍の船を嘲笑う









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