表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/160

カルキュレイション ワールド 7頁

(ヒバナ)「囲まれたヒノ…終わりだヒノ」


ヒバナが弱々しい声で言った


あお)「あっ、またあの蝙蝠こうもりね!この状況どうするの禅輝?」

ぜん)「あの狼野郎ぜってぇぶっ飛ばす!」


禅輝は別の怒りに満ちている


(蒼)「はぁ…聞いてないし」


ため息をついた


(牛兵)「掛かれェェ‼︎」


隊長の掛け声と共に4頭の親衛隊が襲いかかってきた


(ヒバナ)「ワァァ!助けてェェ‼︎」


ヒバナは腰を抜かし動けない


蒼葉は直ぐに矢を放ち自分の目の前の一頭の足を狙い動きを止め、ヒバナに振り下ろされる棍棒こんぼうからヒバナを救った

禅輝は2頭の牛に向かい走っていく


(牛兵)「人間血迷ったか!」


2頭が禅輝に棍棒を振り下ろす


(禅)「何が牙通一閃だァァ‼︎」


二本の棍棒躱し、2頭の間をすり抜ける、その際に禅輝は右の拳を右に立つ牛の腹に当て、前屈みに倒れる牛の背中を台に左側の牛へ飛び顔に蹴りを当て2頭の牛は気を失った


(禅)「くそッ!こんなんじゃダメだ…」


禅輝は浮いた顔をしない


(蒼)「禅輝ッ‼︎」


ヒバナをかばいながら弓で棍棒を防いでいる


(禅)「⁉︎」


禅輝は我に返って状況を判断し目の前のに転がる棍棒を蒼葉を襲う牛へ投げつけた

〝ゴーーーン〟

棍棒は見事牛の頭部に命中し倒れる


(蒼)「ふぅ、助かったわ」


ひと段落している背後からバットン兄が襲ってきた


(コウ)「終わりだァァ‼︎」


バットン兄の剥き出しの牙が迫る


(禅)「蒼葉ッ‼︎」


禅輝が叫び蒼葉も気がついたがすでに避けられない距離まで来ていた

その時抱えられていたヒバナが飛び出しバットン兄に火を吹いた


(コウ)「グァァァァ‼︎」


焼け焦げバットン兄は墜落した


(禅)「やるじゃねぇかヒバナ」


駆け寄ってきた禅輝がヒバナを褒めた


(蒼)「ヒバナありがとね」

(ヒバナ)「オイラだってやれば出来るヒノ!」


鼻が高くなるヒバナ


(牛兵)「(牛王様に報告しなければ…)」


この一部始終を見ていた親衛隊長は実力の違いを感じ

走り去った


(禅)「あ、おい待てッ‼︎」


それに気づいた禅輝だったが遠くへ走り去っていた


(禅)「クソッ逃げられちまった!」

(ヒバナ)「禅輝の兄貴!今追いかけないと牛王の居る〝十二主塔〟の警備が強化されちまって牛王どころじゃなくなるヒノッ‼︎」

(禅)「そうなのか?」

(ヒバナ)「牛王の領土にはモグリ村、ムルエの町、もう一つのグランって言う町があるヒノ、その全部から兵が集まったら手に負えないヒノ!」

(禅)「なるほど、そうと分かればとっとと行こうぜ!立てるか?」


禅輝が蒼葉に手を差し出す


(蒼)「あ、ありがと」


蒼葉も立ち上がり急いで牛王のいる十二主塔へと向かった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ