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カルキュレイション ワールド 67頁

犬王の語る真実を知る禅輝達


(禅)「…どおりで彼奴あいつに再会した時の雰囲気が違ったワケだ…それにモグリ村で村長から教えてもらった〝白鳳神琊はくほうしんや〟って名前を見た時の違和感は、彼奴あいつの内に宿る〝天琊てんや〟の現れだったか…」

(蒼)「そうだったのね…」

(禅)「イマクニのおっさん!彼奴あいつを元の〝神矢しんや〟に戻せねぇのか⁉︎」

(イマクニ)「…ん〜、方法が無い訳では無いが、実例の無い不確かなことゆえ明言めいげんはできん…それに今のお前には明日あす大戦おおいくさが控えている、これ以上集中をかせる訳にもいかんからな」


口を紡ぐ犬王


(禅)「なら結果次第で教えてくれんだな」

(イマクニ)「フン、大口を叩く奴だ…良いだろう、見事勝利を納めれば、白鳳を正気に戻せるかもしれん僅かな可能性を教えてやる」

(禅)「よし!話が分かるじゃねぇかイマクニのおっさん」

(イマクニ)「ただし!今のお前の実力を知っておきたい、白鳳に挑み、打ち勝つ可能性があるかどうか」

(禅)「おっ!丁度良いや、俺もアンタと手合わせしてみたかったぜ!」

(イマクニ)「勘違いするな、私に挑むなど十年早いわ…オルガ!」


すると犬王と禅輝達の間に包帯だらけの者が割って立つ


(イマクニ)「相手をしてやれ」

(オルガ)「如何程いかほどで」

(イマクニ)「力の違いを示す程度にな」

(オルガ)「…」


オルガは問に黙ったまま真っ直ぐ禅輝を見つめる


(禅)「なんだよ!戦う前からボロボロじゃねぇか!気が進まねぇぞイマクニ!」


禅輝はオルガを指差し犬王に言う

〝ゾクッ〟

その時オルガから禅輝に冷たく重たい視線が感じられた


(禅)「(な…なんだ今の威圧感は…)」


汗を流す禅輝

するとオルガは手の平を出し


(オルガ)「水霊すいれい水遊戯みずあそび〟」


手の平から水が溢れ出てくる


(禅)「なんだ⁉︎あの能力‼︎憑神か⁉︎…なんにしろヤバそうだな‼︎」


禅輝はオルガに駆け出す

オルガの手からこぼれ落ちる水が騎士の形に形成される


(オルガ)「〝ネロイポテス〟(水造騎士)‼︎」


騎士が禅輝の前に立ちはだかる


(禅)「なんだコイツ⁉︎邪魔くせェ‼︎」


禅輝が騎士に拳を繰り出す

〝バシャ〟

拳は騎士を貫く


(禅)「(なんだ!手ごたえがねェ⁉︎)」


騎士が禅輝に向け剣を振るう


(禅)「くっ!」


咄嗟に禅輝は身体を仰け反らせ躱すも上着の一部が切れる


(イマクニ)「ほぅ、アレを躱すとは良い反射神経だ」


犬王が呟く

禅輝は直ぐに距離を取る


(蒼)「何よ!ニ対一だなんて卑怯じゃない!」


蒼葉が罵声を飛ばす


(キャミィ)「禅輝!憑神を使って!霊術になら通じる筈よ!」


キャミィが禅輝に叫ぶ


(禅)「サンキュー!キャミィ!…さて、これで対等だな水野郎‼︎」


禅輝が憑神を腕に纏う


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