表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/164

カルキュレイション ワールド 66頁

犬王は再び玉座に座る


(イマクニ)「さて、本題へ入ろうか…黒鉄」

(禅)「そんじゃ、アンタに同盟国への侵攻を取り止めて貰いたい!」

(ガウル)「黒鉄ッ!貴様‼︎」


ガウルが禅輝に怒鳴る


(イマクニ)「待てガウル…」


犬王は片手を上げガウルを制止する


(イマクニ)「……黒鉄、お前は以前、ワタシに正義を問うたな?」

(禅)「あぁ」

(イマクニ)「私の正義は平和だ、この国…いや、この世界に平和を築きたい…だが鼠王は武力により隣国猪王を討ち、その勢力を広げ、猪王としばし続いていた平和のバランスを崩し、我が国への脅威となった」

(禅)「だからって同盟国を討つのか‼︎」

(イマクニ)「…黒鉄、同盟だからと言って鼠王が攻めて来ないと言う保証は無く、奴に信を置く事も出来ない…お前も顔を合わせているなら分かるだろぅ?」

(禅)「うッ…」

(イマクニ)「だからワタシは守る為に兵を進めた…」

(禅)「だからって、力でねじ伏せればいずれ争いが起きるだろ!力を使わず話し合いで解決する事もできるだろ⁉︎」

(イマクニ)「…黒鉄、貴様の言っている事は絵空事と同じだ、こうしている間にも彼方あちらは戦争の準備を進めているだろう…ならば今こそ準備が完了する前に、こちらも総力を尽くし被害を最小限に鼠王を落とす事が最善…それがワタシの正義だ‼︎」

(禅)「……アンタの正義は充分伝わった…けど、侵攻は許せねぇ‼︎どうしても行くなら、俺がアンタを止める‼︎」

(ガウル)「黒鉄‼︎」

(蒼)「禅輝…‼︎」

(イマクニ)「…ふっ、やはり面白い奴だな、黒鉄……よし、そこまで言うならば貴様の正義とやらで鼠王を説き伏せてみろ!」

(禅)「あぁ!やってやるぜ‼︎」

(蒼)「どおしてそうなんのよ…」


肩を落とす蒼葉


(イマクニ)「鼠の兵はおそらく二千、お前には三千を与えてやる」

(禅)「いや、千で充分だ!」

(イマクニ)「ふっ、面白い奴だ…ガウルお前も同行しろ」

(ガウル)「ハッ‼︎」


犬王が笑みを浮かべる


(キャミィ)「犬王様、一つお尋ね宜しいですか?」


キャミィが口を開く


(イマクニ)「申してみよ、トルク・キャミィ」

(キャミィ)「あら⁇アタシの事ご存知なんですね」

(イマクニ)「虎王の使者でワタシと同じ〝人獣種〟となれば、有名だからな、それでどうした?」

(キャミィ)「はい、〝冴刃英示さいばえいじ〟と言う人間を捜していますがご存知ありませんか?」

(イマクニ)「ほぉ、虎王は〝四神〟の一人を捜しているのか…して、何故?」

(キャミィ)「秩序を護る為と…」

(イマクニ)「…確かにあの〝四聖獣しせいじゅう〟朱雀を落している〝白鳳天琊はくほうてんや〟を止めるには同じ〝四神よんしん〟の力で対抗するのが定石か…」

(禅)「⁇…ちょっと待てよ!白鳳は神矢だろ⁉︎」


禅輝が割って入る


(イマクニ)「…そうか、お前達には少し説明がいるな…」


犬王は深刻な表情で改る


(イマクニ)「お前が言う白鳳神矢の身体からだは、実の父〝白鳳天琊〟に乗っ取られている…」

(禅・蒼)「‼︎」


衝撃の走る禅輝達



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ