表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/164

カルキュレイション ワールド 64頁

ムカデを斬るガウル


(ムカディン)「ぐふっ…‼︎」


崩れ落ちるムカデ


(禅)「ふ〜助かったぜガウル!」

(ガウル)「フン、こんな所で油を売ってる時間は無いからな」


〝キーン〟

地面に何が落ちた

データ分解の進むムカデからコインが落ちる


(禅)「何だこれ…⁇」


禅輝が拾い上げる

コインには猿が目を隠す絵が描かれていた


(禅)「ガウル…コレ⁇」


禅輝はガウルを呼び止めコインを渡す


(ガウル)「…わかった、黒鉄コレは預かっておくぞ」

(禅)「あぁ、構わねェよ」

(蒼)「終わったみたいね」


岩陰の蒼葉とキャミィもやって来た


(ガウル)「天鳴池蛙、良い刀だったぞ」


ガウルはキャミィに刀を渡す


(ガウル)「さぁ黒鉄、合流予定に遅れを取った、先を急ぐぞ!」

(禅)「おう!」


禅輝達は再びトンネルを出口に向かって歩き出す



ーーミミズトンネル出口ーー

トンネル出口でドベルと兵隊達がガウルの合流を待っていた


(ドベル)「遅い‼︎ガウルは何をやっている‼︎陽が真上に登っているぞ!」


苛立つドベルがガウルの兵隊に聞く


(犬兵A)「ハッ‼︎しかしながら…今までガウル隊長が一報なく遅れた事など無いお方、もしや最近噂の〝コブラ部隊〟や〝羊王ようおう軍〟などに巻き込まれたのでは無いでしょうか…⁉︎」

(ドベル)「フン、くだらん‼︎どちらも我が領土に足を踏み入れるならば、我ら〝黒き狩猟〟が消滅させてくれる‼︎」

(犬兵A)「それは心強いお言葉」


その時ドベルの兵が駆け寄って来る


(犬兵B)「報告、ガウル隊長が到着致しました」


報告を受けるドベルの元へガウルも姿を現わす


(ドベル)「ガウル!貴様何をしていた!」

(ガウル)「そう噛み付くな、コレを見ろ」


ガウルはドベルにコインを指で弾き渡す


(ドベル)「…猿か…始末はしたのか?」

(ガウル)「本意では無かったがな」


ガウルとドベルはそれだけ言葉をかわす


(ドベル)「遅れが出た‼︎これより急ぎ〝ランドック城〟へ帰還するぞ!」


ドベルが全体へ号令を出し一団は山林を降りてゆく

一団の最後尾に禅輝達がいた


(禅)「なぁガウル、あのドーベルマンは何もんだ?」


ガウルに質問する禅輝


(ガウル)「ドベルは俺と同じ軍隊長の一人、〝狩猟のドベル〟の通り名で他国にまで轟く隊長だ」

(キャミィ)「あれが〝黒き狩猟〟さすがこっちの〝白虎隊〟と肩を並べる猛将って感じね」

(禅)「へぇまだまだ強そうな奴らがいんだなァ」

(蒼)「あんたねぇ絶対に喧嘩なんか売らないでよね‼︎」


嬉しそうな禅輝に釘を刺す蒼葉


(ガウル)「黒鉄見えたぞ」


ガウルが禅輝に促す

禅輝は山の麓の方に目を移す


(禅)「あれがランドック城か」


樹々の隙間からだが眼下には白を基調とした巨大な城が見えた




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ