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カルキュレイション ワールド 62頁

トンネル内を問題無く進む禅輝達


(蒼)「ねぇ禅輝、そろそろ教えなさいよ!」

(禅)「ん⁉︎なんだよ急に⁇」

(蒼)「舟とヒバナ邸で話した、私達の帰るあてについてよ!」

(禅)「その事か、それはあん時俺がボルブドゥール遺跡に連れてかれて猪王に会った時に見たんだけどよ、猪王の居た建物が俺らの世界にある〝リンカーン記念堂〟にそっくりな建物だったからよ、もしかしたらあの場所に俺らの世界に干渉かんしょうする手段があるんじゃねぇか、そうすれば何か帰る手掛かりが見つかるかもしんねぇって思ったんだ」

(蒼)「なるほど…私達のパソコンやケータイに変わる情報ツール…」

(禅)「そこで八戒だったら知ってるかもって思ってよ」


蒼葉に説明し終える禅輝


(蒼)「…」

(禅)「ん⁇どうした?」

(蒼)「も〜アンタ!たまにはいい事言うじゃない‼︎早速ヒバナ邸に戻って八戒に聞きましょう‼︎」


喜びに溢れる蒼葉


(ガウル)「ダメだ、黒鉄を我が王の元へお連れするのが我が任務、例え黒鉄の仲間でも邪魔立てするなら容赦はせんぞ!」


ガウルが異論を唱えた


(キャミィ)「アンタねぇ‼︎」


ガウルに怒鳴るキャミィ


(禅)「キャミィ…」


禅輝がキャミィを止める


(禅)「だからとっとと今回の同盟の話をけて戻るのが最短だろ?」


禅輝が蒼葉に促す


(蒼)「ハァ、そうね…なら早くこんなトンネル抜けて話着けに行きましょ」


諦め納得する蒼葉


(ガウル)「焦らずとももう半ば、だが引き続き警戒は緩めずにな」


ガウルが全体に警戒を促した時


(ガウル)「ー‼︎」


長い影がガウルを襲うが咄嗟に回避する


(ガウル)「何者だ⁉︎」


光の届かぬトンネルの脇道から姿を現わす巨大なムカデ


(ムカディン)「何者だと⁉︎よくもヌケヌケと言ってくれるカデ!私のかわいいハイエナ共が貴様らを狩りに行ったきり帰って来ないのには理由がある筈だがァ⁉︎」


禅輝達を睨むムカデ


(ガウル)「貴様は、〝百束ひゃくそくムカデ〟だな」


ガウルが言う


(禅)「ひゃくそくムカデ⁇」


禅輝は首を傾げる


(禅)「あぁ、こいつはどんな種族に関わらず幾つものグループを束ねている事で有名なムカデだ、その数は百を越えることから、その異名がついたと聞く」


ガウルが説明する


(禅)「よし!話はわかった‼︎何にせよこいつをどうにかしないと先には進めないんだろ?だったら早い事皆んなで…」

(蒼)「禅輝頑張りなさい‼︎私虫無理だから‼︎」

(キャミィ)「アタシも気持ち悪い系はちょっとね…」


蒼葉とキャミィはかなり後方に身を隠す


(禅)「んだよ!しょうがねぇ‼︎行くぞガウル‼︎」

(ガウル)「無論‼︎」


気合いを入れる禅輝とガウル

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