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カルキュレイション ワールド 61頁

オロチを挟む様に両側にマシューとエアルが並ぶ

オロチのかたわらでデータ処理が進むフジ


(マシュー)「間に合わなかったか…」


落胆するマシュー


(エアル)「うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎よくもフジを‼︎」


エアルがオロチに向かっていく


(マシュー)「よせ‼︎エアル‼︎」


マシューが叫ぶがエアルには聞こえていない


(オロチ)「雑魚か…一瞬で終わらせるか」


オロチは雷の剣を出現させ向かって来るエアルに振りかぶる

〝シュッ〟

消えるマシュー


(オロチ)「ー‼︎」


オロチとエアルの間に突如マシューが現れる


(マシュー)「エアルすまないッ…‼︎」


マシューはオロチとエアルに手のひらを向ける


(マシュー)「ハッ‼︎」


両者はマシューの手の平からの突風により吹き飛ぶ


(エアル)「キャッ!」


尻餅をつくエアル


(オロチ)「うッ!」


片手で地面を擦りながら態勢を維持するオロチ


(マシュー)「エアル手荒ですまなかった、けどこいつは僕が引き受ける、君は馬楼様とシルホーク殿を見つけて本陣へ帰還してくれ、そして今の状況を馬王様へ報告を」


マシューが背中越しにエアルに話す


(エアル)「けどマシューは⁉︎」

(マシュー)「僕も君の時間を稼いだら直ぐに向かうよ」

(エアル)「…わかったわ!けど必ず無事に帰って来るのよ!」

(マシュー)「わかってるよ…さぁ早く行くんだ‼︎」


話し終えるとエアルは茂みの中へ姿を消した


(オロチ)「…雑魚など逃してどうする」

(マシュー)「エアルは強いよ」

(オロチ)「まぁいい、だが二度目だな、急に姿を現すには何か仕掛けが?」

(マシュー)「それは秘密だね」

(オロチ)「ならその秘密、暴かせて貰おうか!」


一瞬にして両者がぶつかり合う



ーーミミズトンネル前ーー

眠っている蒼葉をおんぶする禅輝はトンネル入り口に着く


(禅)「でけぇトンネルだな〜‼︎」


呆気にとられる禅輝


(ガウル)「このトンネルの由来は高さ四mのミミズが掘り進んで出来たって言われているからな、中も広い造りだ」

(キャミィ)「どれ位で抜けられるんだい?」

(ガウル)「内部は複雑に入り組んで入るが、かつて犬王軍が総力を尽くし探索した結果、今では最短なルートに電気を吊るしてあるから迷う心配なく10分もあれば抜けられるはずだ、ただ今だに未開のルートもあるからどんな獣が潜んでいるか分からない、十分注意しておけ」

(禅)「おぅ!」


軽快な返事をする禅輝

説明を終え進み出しガウルを先頭に禅輝達はトンネル内部を行く


(禅)「そぉいえばガウル、〝犬王〟ってのはどんな奴なんだ?」

(ガウル)「イマクニ様か、まぁお前ら人間が見ればきっと驚くだろう」

(禅)「⁇」


ガウルは意味深な言葉を言う


(蒼)「ん…ん〜、あれ、洞窟⁇……禅輝ありがと、もう大丈夫よ、自分で歩けるから」

(禅)「ん⁇起きたか、さっきは助けてくれてありがとな、けど無理はすんなよ」


禅輝は蒼葉を降ろし再びトンネル内を進みはじめた

〝カサカサ〟

トンネル内の岩影で蠢めく怪しい影に禅輝達はまだ気付いていない

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