カルキュレイション ワールド 60頁
睨み合うフジとオロチ
(フジ)「まぁいい!あの槍蛇に変わり貴様をこの〝ギガアックス〟のサビにしてくれる!」
(オロチ)「小者が…楽しませろよ」
(フジ)「調子に乗るなよ貴様‼︎」
襲い掛かるフジ
じっとフジを見つめ佇むオロチ
(フジ) 「後悔しやがれーー‼︎」
横振りで薙ぎ払うフジ
ヒラリと躱すオロチに間髪入れずに斧を繰り出す
(オロチ)「巨大な斧を自在に操れるその筋力…失った時の表情を見るのは、さぞ気分が良いだろうな」
オロチは話しながら繰り出される全てを躱す
(フジ)「フンッ‼︎余裕そうだが、避けてばかりでは俺には勝てんぞ‼︎」
フジが攻めながらオロチに言う
(オロチ)「…なら、少し本気を出すか」
そうオロチが言った瞬間オロチが姿を消した
(フジ)「ー⁉︎」
フジの斧が空振りし辺りを探る
(オロチ)「やはり小者だったな」
フジの背後から声が聞こえた時
(オロチ)「雷焼」
フジの両腕が掴まれ雷が流れた
(フジ)「ぐぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
フジの両腕から煙が上がる
(フジ)「…(まさか〝雷〟の霊術を使うとは…)」
フジの手から斧が離れ地面に刺さる
(オロチ)「さぁ、自慢の腕は使えんぞ、どうする?」
笑みを浮かべるオロチ
(フジ)「き…貴様ァ…‼︎」
フジがゆっくり振り返りオロチを睨む
(オロチ)「終わりだな…少しは楽しませてもらったよ」
オロチの腕に雷が纏われている
(フジ)「ByKillToo…」
フジの腕が倍に膨れ上がる
(オロチ)「ほぅ、土霊か」
オロチは腕組みしながら冷静に話す
(フジ)「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
フジは斧を再び掴みオロチに振りかぶる
微動だにしないオロチ
(オロチ)「超絶硬化…」
〝バリーーーーーーン‼︎〟
オロチの肩に当たった斧の刃は音を立て砕けた
(フジ)「何⁉︎」
(オロチ)「残念だったな…」
オロチはニヤリと嘲笑いフジに掌底を喰らわす
(フジ)「ぐわッ‼︎」
フジは尻餅をつく
その時焼けた腕に痛みが走りさらに壊れた斧を目にしフジは絶望を感じた
(オロチ)「フフフ…そうだ、その表情だ!それを見るのが死闘の醍醐味だ‼︎」
感極まるオロチ
圧倒的力の差を目の前に恐怖するフジ
(オロチ)「さて、そろそろ消えるか?」
フジに向け帯電する手の平を向けるオロチ
(フジ)「た、助けてくれ!命だけは見逃してくれ‼︎」
尻餅をついたまま命乞いをするフジ
(オロチ)「…残念だ、命乞いする弱者などに生きる価値も無い、消えろ雷塵‼︎」
オロチの手から無数の雷が放たれた
(フジ)「ぐぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
フジの断末魔が響き渡る
〝ガサ〟〝ガサ〟
茂みからエアルとマシューが現れる
(エアル・マシュー)「フジ‼︎」
エアルとマシューの声が揃う
(オロチ)「さぁ、続きを始めよう」
オロチがニヤリと笑いながら言った