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カルキュレイション ワールド 55頁

ーー森の中の洞窟ーー

逃げ帰ってくるハイエナ


(???)「ハァ…ハァ…ム、ムカディンの旦那‼︎」

(ムカディン)「イテテテテッ‼︎おい!カーチャ!俺の足踏んでるカデ‼︎」


洞窟内で足を伸ばしていたムカデ


(カーチャ)「す、すいません!」

(ムカディン)「それで今日の稼ぎは幾らカデ!」

(カーチャ)「それが旦那、700万に500万、それに王家の使者も付いて、なんと総額4200万G‼︎…しかしながら旦那、700万の男、〝黒鉄〟って奴がなかなか強くて、取り逃がしちまいやした」

(ムカディン)「たかが700万に逃げて来るとは情け無いカデ!上にバレる前に早急に首を取るカデ!」

(カーチャ)「ヘイ!旦那‼︎」



ーーヒバナ邸ーー

ベッドで身体を起こしている八戒とその横にヒバナが座り話をしていた


(八戒)「長らく世話になっていた、傷も癒えもう大丈夫だ、感謝する、黒鉄は居るか?」

(ヒバナ)「八戒殿…今この国は危機だヒノ、力を貸して欲しいヒノ…」

(八戒)「世話になった恩がある、出来る事には協力しよう、だがハツネには恨みがある、ハツネの肩は持たんぞ」

(ヒバナ)「わかってるヒノ…実は今、兄貴達は……」


ヒバナは八戒が眠っていた間の経緯を説明し始めた



ーー宿屋の一室ーー

三人で話し合う禅輝達


(キャミィ)「禅輝の憑神、かなり洗練せんれんされたわね、あのガウルの大鉈を貫くほど磨き上げられてたなんて、正直あの場は驚いたわ」

(禅)「ん〜、切っ掛けは猪王がハツネの部下に撃たれた時に、感情と一緒に憑神のちからも湧き上がってきてよ、その時の力の感覚をもっとコントロールできれば、さらにイケる筈なんだけどな…」


不満そうな禅輝


(蒼)「禅輝、私達これから四柱王の一人に会いに行くんだから、万が一に備えて私自身も、もっとちからを付けて、禅輝一人にばっか負担を背負わせられないと思ってるの、猪王の領土では任せ過ぎてた……だから私にもコントロールの仕方を教えて‼︎」

(禅)「ん〜そぅ言われてもなぁ…言葉だとなぁ…」


悩む禅輝


(キャミィ)「蒼葉!同じ女として気持ちはわかるわ、アタシが稽古つけてやるよ!」


キャミィが名乗り出る


(蒼)「キャミィ…」

(キャミィ)「表に出な」


そう言って二人は宿やどを出た



ーーシャルドネ港〜潮風の吹く海岸〜ーー

二人は距離を置き向かい合っていた


(キャミィ)「いいかい蒼葉!まずは自分の憑神の本質を知る事だよ!禅輝は鉄、アタシは回転、アンタは弓、それぞれの本質を理解すれば、憑神の力の幅は広がる」

(蒼)「弓の本質…」

(キャミィ)「けどね、それはアンタにしか出来ないし、今までに例の無い独自の開発、根気のいる事だよ!」

(蒼)「……簡単じゃ無いのは承知、けど私も禅輝にばかり頼れ無いから!」

(キャミィ)「いい心がけね…さぁ!まずは憑神を纏いな‼︎」

(蒼)「はい!」


蒼葉は月明かりの海岸で左手に白く光る弓を出現させた




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