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カルキュレイション ワールド 41頁

緊迫した雰囲気が立ち込める中


(八戒)「ハッハッハッハッハッ‼︎」


話を聞いた八戒が笑い出した


(禅)「何がおかしい⁉︎」

(八戒)「人質を解放し、敵には増援が到着し、完全に不利な状況になって尚、諦めず今度は敵の大将に会わせろと言うか⁉︎こんないさぎよい馬鹿は初めてだ!面白い!貴様名は何だ?」

(禅)「黒鉄(くろがね)禅輝(ぜんき)…」

(八戒)「良いだろう黒鉄!猪王〝フドウ〟様に会わせてやる!」

(チン)「八戒様⁉︎よろしいのですか⁉︎敵をフドウ様に会わせるなど⁉︎」

(八戒)「人間!ただし条件がある!」

(禅)「な、なんだ…」

(八戒)「フドウ様に会わせるのは貴様一人だけだ!それと腕は拘束せてもらう、その条件を飲めるなら案内しよう」

(禅)「良いぜ…」

(蒼)「あんた何一人で決めてるのよ‼︎そんなの危険過ぎるわ!」

(禅)「これ以上戦いが長引けばお互いに被害が大きくなっちまうだろ?だからここは俺に任せてくれねぇか」

(蒼)「……あんたがそこまで言うなら仕方ないわね、けど必ず無事に帰って来なさいよ!」

(禅)「おう‼︎」


禅輝は笑顔で答えた


(八戒)「決まったようだな」

(禅)「おぅ、待たせたな」

(八戒)「では、約束通りに…縛れ‼︎」


兵士に禅輝の腕を背後で拘束させた


(禅)「じゃあ、ちっと行ってくる」


笑顔で禅輝は歩き出した


(八戒)「皆、今は一時休戦だ‼︎鼠王の兵、及び人間は大事な客だ‼︎一切の手出しも認めんぞ‼︎」

(猪兵達)「ハッ‼︎」


八戒の指揮に猪兵が背を正した

禅輝は木材で作られた檻に入り八戒は握っていた手綱を叩き猪を進めた

それに合わせて禅輝の入る檻を猪二頭が牽引して行く

その姿を見送る蒼葉達


(ヒバナ)「兄貴…」


八戒達の姿は森の中へと消えていった



その一連の出来事を物陰から見ていた暗躍部隊


(鼠兵暗躍部隊)「ハッカ様、人間が猪王と接触する模様です」

(ハッカ)「わかっている、我々も急ぎ後を追うぞ」



取り残された蒼葉達


(蒼)「ヒバナ、猪王ってどんな奴なの?」

(ヒバナ)「猪王…名はフドウ」

(キャミィ)「かつての異名は〝赤踏せきとうのフドウ〟最近は目立った動きは無いけど、噂ではフドウの歩いた跡は血に染まるって話さ…」

(蒼)「…(禅輝…)」


蒼葉は心配な表情で森の先を見つめた


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