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カルキュレイション ワールド 36頁

目の前にあるのは8隻のボートだった


(禅)「おい‼︎マジかよ⁉︎船って聞いてたからすっげ〜の期待してたのにこれで行くのかよ⁉︎」

(鼠兵)「はい!こちらがハツネ様に申し付けられておりました舟でございます」


舟の準備班が答えた


(禅)「とことん費用を抑えたな、こんなんで向こうの海岸には辿り着けるのか?」

(鼠兵)「はい、向こうの岸もこちら同様、砂浜がありますのでそこから上陸でき、過去5回は無事上陸まで成功したと記録してあります」

(禅)「ハァ…先が思いやられるぜ、まぁまずはチーム分けだな、3人乗りのボートみたいだしな」


するとキャミィが


(キャミィ)「アタシ禅輝と乗る〜」


キャミィは禅輝の腕を引きながら舟に乗り更に一匹の兵が乗り込む


(蒼)「まぁいいわ、蛙の借りもあるしね…ヒバナ乗るわよ」


蒼葉とヒバナのペアに兵が一匹乗る

残りの6隻の舟に18匹の兵が乗り込む

それを禅輝が確認して


(禅)「よし‼︎出発‼︎」


禅輝の合図と共に8隻の舟が進み始めた

その船団は禅輝の漕ぐ舟を先頭にヒバナの漕ぐ舟が少し後ろに付き残りの6隻はその2隻を伺う感じに距離を取り舟は進む

オールで漕ぎながら禅輝がヒバナに聞く


(禅)「なぁヒバナ、そのカトレア海岸ってのはどれ位で着くんだ?」

(ヒバナ)「ん〜2、30分位ヒノよ、それに目的地はうっすら見えてるヒノ」


ヒバナの指差す方角に陸がうっすら見える


(禅)「やっぱりアレだったか、微かに見えるけど…遠いな」


ブツブツ文句を言いながら舟を漕ぐ

船団は穏やかに舟を進める


(禅)「ん?…霧が出てきたな」


その中を真っ直ぐ進む船団

〝ゴトン〟

舟が何かに当たり止まる


(禅)「ん?岩礁にでも当たったか?」


禅輝が目の前の何かに触る


(禅)「⁉︎…なんか鱗みたいにザラザラしてんぞ…⁉︎」


その時触っていた黒い影が動いた


(ヒバナ)「うっうっうわー‼︎シードラだヒノ‼︎」


海面から真っ直ぐに首を伸ばし船団を見下ろす竜


(禅)「なんだ⁉︎でかい蛇だな⁉︎」


見上げる禅輝


(ヒバナ)「違うヒノ‼︎そいつは海竜族かいりゅうぞくの〝シードラ〟ヒノ‼︎」

(蒼)「ヤバイじゃない‼︎こっちは舟よ‼︎戦って勝てる状況じゃないわ‼︎」


困惑する蒼葉達

後方の船団はシードラから少し離れている


(鼠兵)「ハッカ様、前方を行く人間達はシードラに出くわした様です」

(ハッカ)「この海域なら珍しい事では無いが、運が悪いな…まぁここはひとまず人間共のお手並みを拝見しようじゃ無いか」


ハッカとその部下がコソコソ話す


(ヒバナ)「兄貴‼︎ここはシードラを刺激せず逃げるヒノ‼︎」


そのヒバナの声に気がつき蒼葉とヒバナの乗る舟に眼を移すシードラ

そして海面から尾ビレを出しその舟目掛け振り下ろした


(ヒバナ)「助けてヒノー‼︎」


駆け出す禅輝

〝ガキーン〟

シードラの尾ビレを弾き飛ばす


(禅)「なめんじゃねぇぞ海蛇野郎‼︎」


ヒバナの前には憑神を拳からオール全体に纏わせた禅輝が立っていた


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