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カルキュレイション ワールド 31頁

(禅)「ここが山岳の麓になるのか?」


禅輝は自分の背後を振り返りヒバナに聞く

(ヒバナ)「……」


ヒバナはボーッと考え事をしている


(禅)「…バナ!ヒバナ‼︎」

(ヒバナ)「…⁉︎どうしたヒノ⁉︎」


禅輝の声はようやくヒバナに届く


(禅)「どおした?身体になれないのか?」

(ヒバナ)「イヤ、そおじゃなくて…やっぱり戦いは嫌いヒノ…でもお互い戦って勝つ事で大切な人や大事な物を守らなきゃならないのはわかるヒノ…でもそれしか方法が無いのかなって考えてたヒノ」


ヒバナの問に考える禅輝


(禅)「ん〜…俺は昔から喧嘩ばかりしてきたから難しい事はよく分からねぇ…けど、自分のまわりで起こる戦いならお前が偉くなって別の方法を導き出せばいいだろ、それにアレだ!〝剣はペンよりもつよし〟だ!」


ヒバナを説得させる禅輝


(蒼)「逆よ、それじゃ剣の方が強いじゃない‼︎」


ツッコむ蒼葉


(ヒバナ)「なんとなくだけど…うん、わかったヒノッ‼︎兄貴ありがとうヒノ‼︎」


話終わった時には山岳を抜け陽は落ちあたりは暗くなっていた


(ヒバナ)「アレだヒノ!あの光がオイラの故郷ヒノよ!」


ヒバナが指差す方角には明るい大きな町と城が見えた

すると禅輝の背後から蒼葉が走り出した


(蒼)「お風呂〜‼︎」


走り去る蒼葉を追い禅輝達も走りだした



ーーラットキャッスル・外門ーー

町の外にまで辿り着いた禅輝達だったが町は高い塀に囲まれ一つの鉄の扉がある

ヒバナは鉄の扉の前まで行く


(ヒバナ)「諜報ナンバーNe23ヒバナ、只今帰還した!扉を開けよ!」


すると鉄の扉が開く

扉の内側にはヒバナと同じ背丈の鼠が二匹いた


(門鼠兵)「ご苦労様です、お城にて鼠王様がお待ちです」

(ヒバナ)「了解ヒノ」


ヒバナに付いて門を通る禅輝達

城下町は様々なアニマが行き交う


(蒼)「にぎわいてるわね〜」


蒼葉が美味しそうな匂いや夜に輝く出店に心躍る


(ヒバナ)「ダメヒノよ、先ずは鼠王様に会ってからヒノ!」


ヒバナは足取りを早め真っ直ぐお城に向かう


(蒼)「つまんないの、折角の出店を覗けないなんて」

(禅)「でもよ蒼葉、出店より鼠からの情報だろ」

(蒼)「はぁ…アンタに言われるとはね…確かにそうだったわね」


気を引き締めた蒼葉達

町の門から城までの道のりは真っ直ぐ伸び城の周りはほりで囲まれており城の正門には橋が架かっていた

ヒバナ達は橋を渡り城に入る

禅輝は歩きながら城内をキョロキョロ見渡す

城内は薄暗くどんよりと重苦し雰囲気だった


(禅)「おい蒼葉、なんだか薄気味悪い城だな、空気も冷たくてよ」

(蒼)「なんか変よね…監獄の様な雰囲気ね」


コソコソ禅輝と蒼葉が話す


(ヒバナ)「聞こえてるヒノよ…まぁ確かに監獄や牢獄って例え間違ってないヒノ…」

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