表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/163

カルキュレイション ワールド 16頁

禅輝達は牛王の塔を出た

空を見上げる禅輝


(禅)「すっかり夕方だな」


その時正面ゲートに民衆の集まりが見えた


(蒼)「すごい集まりね、なにかしら?」


近付くにつれ民衆が取り囲み歓声が飛ぶ


(禅)(蒼)「何だ⁉︎なんだ⁉︎」「なに?なんなの⁉︎」


歓声の中から眼鏡を掛けた年老いた牛が出てきた


(町長)「先ほど犬王の部下がこの領土を制圧した報告を受け、皆牛王の悪政から解放され、あなた方に感謝しておられるのですよ」

(禅)「そうだったのか、モグリ村だけじゃなかったんだな」

(町長)「はい、ですから今日はもう日も落ちますし、今晩はこの町でゆっくりなさって下さい、お宿も御準備しておりますので」

(禅)「本当か⁉︎ワリィな、じゃお言葉に甘えようぜ蒼葉!」

(蒼)「そこまでしてくださってるなら…(お風呂に布団〜♪)」


禅輝達は年老いた牛に宿まで案内されていると禅輝は建物の上から見られている気配を感じた


(禅)「⁉︎」


瞬時にその方向を見たが姿は無かった


(蒼)「どうしたの禅輝?」

(禅)「…いや何でもねぇ」


案内する老牛に一同は付いて行く



(町長)「こちらになります」


そこは昨晩泊まった宿だった


(宿番頭)「あら、アンタ達だったんだね救世主ってのは」


宿屋の前には牛のおばさんがいた


(宿番頭)「見かけによらずやるじゃないか、ささっゆっくりしておくれよ」


禅輝達はおばさんに中へと押し込まれた


(蒼)「ありがとおばさん!」


蒼葉は一目散に走ってお風呂に向って行った

禅輝とヒバナは部屋に向った



部屋に着き禅輝はヒバナと話す


(禅)「そぉいやお前の国はここから遠いのか?」

(ヒバナ)「隣国だからそれ程ではないヒノよ、さっきのガウルさんからの地図を見せて欲しいヒノ」

(禅)「そうだな、見てみるか」


禅輝は地図を取り出し広げた

地図の上には〝Novea〟と書かれており肝臓を反転させた形の島が書かれている

島の中心部辺りに大きな湖が書かれてありその湖を中心にしてその周りも入る様に丑と書いてある刻印が押されている

そして西の端には子と書かれた刻印と東南の端には寅の刻印がある


(禅)「じゃあ鼠の国に行くにはこの町から西にいって途中の山岳を越えれば着くわけだな」

(ヒバナ)「そのルートが最短ヒノ、しかし問題が一つあって山岳にはゴロンって言う岩の動物がいるヒノ、だから一旦南下してもう一つの牛王の領土のグランの町に寄ってそいつらの苦手な匂いのするスプレーが欲しいヒノ」

(禅)「なるほどな、まずはグランか」


禅輝達が地図に見入っていると

バンッ襖が勢いよく開き


(蒼)「あ〜サッパリした‼︎」


蒼葉が戻ってきた


(禅)(ヒバナ)「…」「…」

(禅)「話が飛んじまった、ヒバナ、ワリィけど蒼葉にさっきの話の説明頼むな、俺風呂入ってくるわ」


部屋を出て行く禅輝



湯に浸かりながら禅輝は白鳳の事を考えていた


(禅)「(この世界の白鳳は自分の知ってる白鳳とまるで別人だな…)」


考えがまとまる事なく部屋に戻る



部屋には豪華な食事

禅輝達はそれを夢中に食べ就寝の準備をする


(蒼)「ヒバナ一緒に寝ましょ!」


蒼葉がヒバナを誘う

目的は恐らくふわふわな毛並みだろう


(ヒバナ)「人間の女には興味ないヒノよ、もっとグラマーな栗鼠りすが良いヒノ」


蒼葉から枕が飛んできた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ