カルキュレイション ワールド 15頁
禅輝の質問に考えるガウル
(ガウル)「この世界の出口か…うーん…出口については知らんが俺が聞いたことがある話ではこの世界は四人の人間が創ったのが始まりだと聞いたが…すまんがそれ以外の事は俺には分からんな」
すまなそうな表情のガウル
(禅)「…えッ〜‼︎人がつくったのかよ⁉︎この世界を⁉︎誰だよそんなバケモノ達⁉︎」
(蒼)「なら禅輝、その白鳳って子かなり怪しわね…益々(ますます)見つけ出してこの世界からの出口を聞き出さないと!」
白鳳捜索に燃える蒼葉
(禅)「そぉいやガウル、町で会った時に白鳳についてなんか知ってる感じだったよな?」
(ガウル)「白鳳神琊の事か…あいつは朱雀を落とし今や《四聖獣》の内の一人だと聞く…」
(禅)「どこに行けば会える?」
(ガウル)「特定の場所には留まらないが、そもそも四聖獣は十二支柱をそれぞれ管理するのが目的と言うが、今では定かでは無いか…それにその四聖獣を落とした白鳳自身の目的も分からんし何処で会えるかまではな…」
(禅)「ありがとよ、十分な情報だったぜ!」
(ガウル)「次の行くあてはあるのか?」
(禅)「んー…」
(ヒバナ)「オイラこの領土での情報を鼠王様に報告しに戻るけど一緒に来るヒノ?」
(ガウル)「そうだ黒鉄、鼠王と話が出来ればより詳細な情報が掴めるかもしれんぞ、鼠王は情報を武器に生計を立てているくらいだからな」
(禅)「どうする蒼葉?行くあても無いならその鼠の王様んとこ行ってみるか?」
(蒼)「そうね、行ってみましょう」
(ガウル)「ならコレを持っておくと良い、ノベア地方の地図だ」
禅輝に地図を手渡す
(禅)「おう、ワリィな!ガウルはこれからどうすんだ?」
(ガウル)「俺はこれからこの領土の事を犬王様に書簡で送り、この地を統治する為に周辺の派遣護衛達に無線で連絡し集合をかけるつもりだ」
(禅)「そうか、大変そうだけど頑張れよ!」
(ガウル)「フン…お前もな」
その時ハッと禅輝は思いつく
(禅)「そうだワリィけど一つ頼みがあるだけどよ、モグリ村に行くことがあったらそこの村長に〝あまり無理すんなよ〟って伝えてくれよ」
(ガウル)「あぁ、伝えておこう、では俺は先に行く、またどこかでな…」
ガウルは微かに笑い部屋を出た
(蒼)「何だかドタバタな感じだけど次の目的地はヒバナの故郷ね、よろしくね」
(ヒバナ)「道案内なら任せるヒノ!」
胸を張るヒバナ
(禅)「よしッ俺たちも行くか!」
禅輝達は牛王の部屋を後にする