カルキュレーションワールド 146頁
“ドーーーーーーーン!!!”
リンドの一撃が地面に大きな穴を開けた
(龍難寺)「(気をつけろリンド、ヒュドは必ず隙をついてくるぞ)」
(ロキ)「余所見かい?余裕だね〜♪ギアを上げるよ!」
ロキの攻撃速度が早まる
龍難寺の護りの影が次の一撃に間に合わない
(龍難寺)「ー!(追いつかないか…)フン!」
ロキの拳を掌底で受け流す龍難寺
(ロキ)「おや?オートガード(自動防御)じゃ捌ききれなかったかな?」
(龍難寺)「……」
ーーーリンドVSヒュドーーー
竜騎兵の背に乗るリンド
(リンド)「ふぅ…ふぅ…」
呼吸を戻しつつあるリンド
(竜騎兵)「リンド様、あれだけの技を受けたのです、倒していないにしろ暫く時間は稼げるはずです、まずは戻りジハード将軍の援護へ向かいましょう!」
(リンド)「…来る!!」
地上の穴から羽ばたきながらリンドと竜騎兵のいる上空まで一直線に迫るヒュド
(ヒュド)「この速度の衝突で粉砕してあげますよ!」
(リンド)「そうはさせない!」
リンドは竜騎兵から飛び降りる
(ヒュド)「消しとー…」
リンドはヒュドの攻撃を躱し腹部へ潜り込み
ヒュドの翼に蔦を巻き付ける
(リンド)「蔦縛天槌っー!!」
”グッ“
リンドが蔦を引っ張るがヒュドの速度に蔦が突っ張るだけだった
(リンド)「(なんて力だ!こちらが引っ張られる!!)」
(ヒュド)「何かと思えば蔦を巻き付け投げ飛ばす算段だったかな?残念このまま彼方へ吹き飛ばしてあげますよ!」
加速するヒュド
(リンド)「(ぐっー!常時七分ではダメか!ならば!)九分咲き!蔦縛天槌·改!!」
(ヒュド)「ー!」
武器の先端が花開きリンドは更に太く頑丈な蔦を巻き付けヒュドを上空から地面に叩きつけた
”ドーーン“
“ドサ”
リンドも上空より落ちてくる
(リンド)「ハァハァハァ…」
(竜騎兵)「リンド様!瞬間的といえど九分咲きは危険です!また自我を取り込まれますぞ!」
竜騎兵がリンドへ駆け寄る
(リンド)「ハァハァ…常時九分…いや、満開くらいでなければヒュドは倒せない…ハァハァ…」
(ヒュド)「でしたらその満開とやらを見てみたいですね」
(リンド)「ー!」
ヒュドは平然とした表情で近寄る
(ヒュド)「それにその琵緒螺との癒着も緩んでいる様ですよ」
リンドの身体を覆う茨に隙間が見える
(リンド)「ハァハァ…琵緒螺·黒輪満開」
華開竜胆の華が満開に咲く
(ヒュド)「せっかくなので期待していますよ」
(リンド)「ぐぁぁぁぁぁァァァ!!」
黒い茨が更にリンドを覆いおぞましい姿へと変貌する