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カルキュレーションワールド 143頁

笑うエキドナに対し蒼葉の眼はエキドナを見つめる


(蒼)「(私の水霊がどこまで何ができるか…それに伴う精神の代償がどれくらいか分からない…けどそれを気にしてたらあの蛇女には勝てない!今は全力で行く!)」


動き出す蒼葉


(エキドナ)「全力で行くよ!木霊·種マシンガン(種連続弾)!!」

(蒼)「ー!きゃっ!」


蒼葉は咄嗟に物陰に隠れる

“ババババババ……”

エキドナの飛ばす種が壁や鉄骨にめり込む

そして暫くすると静寂が訪れる

(蒼)「止んだ…?」

(エキドナ)「木霊·生成林!!」


エキドナの種が急速に成長し鉄骨や廃材を押し退け樹が生い茂る


(蒼)「こ、今度は何なのよ!?ジャングルにでもする気!?」


瞬く間に倉庫を樹々が埋め尽くす


(蒼)「ー!蛇女を見失っー!」

(エキドナ)「ここは私のテリトリー!生きて帰さない!」


エキドナは蛇の姿で樹から垂れ下がり蒼葉の背後から肩に噛みつく


(蒼)「あ…ぁぁ…(し…死んだ…このまま肩から食いちぎられて…)」


蒼葉は膝から崩れ落ちる

蒼葉の脳裏に民衆達の姿がよぎる


(蒼)「(ーー…ダメ!約束は果たす!)水霊·アクアナイフ!!(水切り)」


蒼葉は右手に水の刃物を創り出し左肩のエキドナへ突き出す


(エキドナ)「ー!」


エキドナは蒼葉の肩から離れる


(エキドナ)「諦めない娘だね、けどこれならどうかしら?」


エキドナの身体が周りと同じ樹木の柄へと擬態してゆく


(蒼)「(肩が上がらない…もう弓は引けそうに無いわね…)」


(エキドナ)「さぁ、狩の始まりよ!種マシンガン!!」


(蒼)「きゃっ!そこね!」


蒼葉は咄嗟に躱しナイフを投げ反撃する


(エキドナ)「残念!こっちさ!種マシンガン!」

(蒼)「くっ!痛っ!」


エキドナは場所を移し蒼葉を狙い撃つ


(エキドナ)「ほらほら、早く捕まえてみなさい」

(蒼)「くっ!(姿が分からず後手になっちゃう…身を隠さなきゃ!)」


裂傷を負いながら隠れる蒼葉


(エキドナ)「ちっ!陰に隠れたか…けど追い詰めるよ!」


エキドナが蒼葉のいる鉄骨の陰に迫る


(蒼)「ー!(ここなら外さない!)」

(エキドナ)「見ぃ〜つけた」

(蒼)「アクアボール!」

(エキドナ)「ー!」


エキドナを包む程の大きさの水の玉をエキドナへ向けるがそれを後退して躱す


(エキドナ)「諦めの悪い娘だね!これで終」

(蒼)「ルヴニールインパクト(再撃)!!」


エキドナの胸を蒼葉の矢が射抜く


(エキドナ)「ぐふっ!!どこから…!?」

(蒼)「さっき放った矢の意識を切らさず留めておいたの…それを指先から繋げでおいた“波”の軌道で回収したの…そして!」


蒼葉はアクアボールを拡大しエキドナを取り込む

”ゴボゴボ“


(エキドナ)「(こんなものとっとと抜け出す)」


エキドナが爪を長くする


(蒼)「させない!」


蒼葉は水の中へ鉄の廃材を差し込み背中の刀で廃材を叩く

“キーーーン”


(エキドナ)「(な…なんだ…力が…)」

(蒼)「吹っ飛べ!水霊·排撃砲!!」


アクアボールを吹き飛ばす

”ガシャーーーン“

吹き飛んだ先で廃材が崩れる


(蒼)「ハァ…ハァ…ハァ…(もう限界…!立ち上がらないで!)」

(エキドナ)「ハァ…ハァ…やってくれるじゃない…」


エキドナがよろめきながら立ち上がる


(エキドナ)「これで最後!木霊ッ…」


“ザシュ!!”


(エキドナ)「貴様!?…ぐっ…まさか…負ける…のか…」


“ドサッ”


(蒼)「ー!」


エキドナが倒れ後ろには八戒の姿があった









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