カルキュレイション ワールド 14頁
仕掛けたのは禅輝だった
(禅)「オラァァァッ‼︎」
禅輝は黒い拳を突き出すが牛王の手刀に止められた
(モウシン)「フンッ‼︎」
牛王は逆の手刀を突き出してきた
禅輝も身体を屈ませ躱す
その直後
(狼)「牙通一閃ッ‼︎」
狼が禅輝の後ろか牛王目掛け斬りかかる
(モウシン)「⁉︎」
咄嗟に両手でガードする
(禅)「狼!ナイスアシストだぜ!」
(モウシン)「(しまった…‼︎)」
(禅)「もらったぁぁ‼︎」
腹部に一撃入れる禅輝
(モウシン)「グフッ‼︎」
重い一撃により無防備になる牛王
(禅)「まだまだぁぁ‼︎」
さらにアッパーを決める禅輝
少し浮き上がる牛王のその腹部に
(禅)「黒星スタンプッ‼︎」
渾身の一撃を放つ
牛王の腹部に禅輝の拳がめり込む
(モウシン)「グァハッ…‼︎」
意識の飛ぶ牛王
(禅)「吹っ飛べェェェ‼︎」
牛王は勢い良く吹き飛び壁にめり込む
牛王の腹部に星形のアザができていた
微動だにしない牛王を蒼葉達は確認する
(蒼)(ヒバナ)「やったじゃない禅輝!」「兄貴〜!」
蒼葉達は歓喜し寄ってきた
(禅)「ハァ…ハァ…狼ありがとな」
フラフラな禅輝
(狼)「フンッ俺は任務を遂行しただけだ、それに貴様の協力無しでは俺もキツかったのは事実だ、だが貴様のさっきの力は《憑神》か?」
禅輝に質問する狼
(禅)「ひょうしん…⁇なんだそれ?だだ牛王の前に闘ったコウテツって奴の時に急に出て来たんだ…そいつが白い闘気で斬撃なんて飛ばしてくるから、こいつに出来るなら俺にも何かできるだろうって思ってよ」
拳を見つめる禅輝
(狼)「…前向きな奴だな、憑神を宿すには術者自身、相当な鍛錬に技術、それに精神力の培われた者に宿る…そしてその宿った神の力を神術と言う…お前のさっきの神術は鉄だったな、お前名前は何だ?」
(禅)「俺は黒鉄禅輝、何だかよくわかんねぇけど、面白れぇ力だなカチカチで指先は動かせねぇけど」
(狼)「黒鉄か…やはりな、俺の知っている話によれば、人間の名前には力が宿ると言われている、そしてその力に合う神が取り憑くらしい…」
(禅)「へぇ〜なんだかスゲー話だな…ところでよ、おめぇの名前は何て言うんだ?」
(ガウル)「俺の名はガウル、犬王様の部下で派遣護衛組織弐部隊No.6に所属だ」
(禅)「お…おう、よろしなガウル」
握手を差し出す禅輝
(ガウル)「今回のことは感謝する黒鉄」
握手を交わすガウル
一連の流れを唖然として聞いていた蒼葉だったが
(蒼)「あぁぁぁ‼︎牛王に聞きたかった事聞くの忘れてた‼︎」
すでにデータ分解が始まっていた牛王
(蒼)「遅かったか…」
落胆する蒼葉
(禅)「そうだガウル、白鳳って奴の事なんか知らないか?あとこの世界の出口の事とかよ?」
ガウルに質問する禅輝