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カルキュレイションワールド 137頁

民衆の長の話を聞いた蒼葉


(蒼)「…わかったわ、案内して」

(ヤマト)「姉さん!?」

(民衆の長)「ありがとうございます、こちらになります」


蒼葉達はとある廃墟の地下へ案内される

そしてたどり着いた地下室は部屋一面綿毛に覆われその一角には(かめ)から水をだす精霊らしき者がいる

民衆は次々にその水を汲み上げ去っていく


(ヤマト)「驚いた、まさかまだ精霊がいたとは…」

(ニシオ)「精霊はやはりその地で生きる者、か…」

(民衆の長)「ですがこんな地下ではあまりにも心苦しい…ですから蛇王を倒し土地を再び豊かにし精霊に償いたい!ですからどうかどなたか精霊様と契約し蛇王〝ヒュド〟を討ち取って欲しい!!」


民衆の蛇長が決意を見せ再び蒼葉達に懇願する


(蒼)「……」


蒼葉は眼を閉じ過去の戦いを思い出す


(蒼)「わかったわ、私が契約する」


蒼葉が精霊の前へ歩みでる


(蒼)「あなたと契約したい、どうすればいいの?」

(精霊)「契約ーー…、あなたの精神力を糧に力を与えるー…」

(蒼)「いいわ、私の精神力あなたにあげる、力を貸して」


精霊が手を差し出す


(蒼)「契約成立ね」


蒼葉もそっと精霊の手のひらに片手を添える


(精霊)「汝、清き清流の如く穏やかな心、荒ぶる流葬如く激しい心、幾時も水精の加護をあたえん…」


精霊は光輝き蒼葉に静かに溶け込む


(蒼)「いいみたい…」

(ヤマト)「姉さん、必ずこの地に平和をもたらしましょう!」

(蒼)「ええ!」

(ヒガマル)「けど、その蛇王を倒す有効な手立てはあるのか?」

(蒼・ヤマト)「うぅ……」


言葉に詰まる二人


(ニシオ)「妙案が一つ、確率は低いがうまく事が運べば…」


民衆も集まり皆でニシオの作戦を聞く

ーー蛇王領土・ガラガラ砂漠ーー

馬羊連合軍VS蛇国の両兵がぶつかり合い戦闘が激化していく


(オロチ)「さすが馬王ルドルフ、こちら側の無尽蔵に湧くガラガラ兵をものともせずとは」

(メデュー)「野生の兵では足元にも及ばずか…」


戦場を一直線にオロチ目掛けて突き進むルドルフ


(オロチ)「打って出るか…」

(ルドルフ)「オロチーー!!マシューを返せェェ!!」


巨大な斧でガラガラ兵を凪払いながらオロチに迫る


(エアル)「ルドルフ様なんて速さ」


ルドルフの後方から背を追うエアル

その光景を離れた物見櫓から羊国のカンタクとボレロが見つめる


(ボレロ)「ルドルフ王とオロチが接触しましたね」

(カンタク)「さて蛇の参謀はどうでるか?」



ーーアルゴス城・医務室ーー

ストレッチャーの上で眠る八戒


(ヤクルス)「早く目覚めんかのォ!決着が着いとらんからな!」

(エキドナ)「無駄さ、そいつも意識が戻ればヒュド様の駒さ」

(ヤクルス)「ぬぅ~つまらん!マシューの様な骨のある奴と一戦交えたいのォ!」


医務室の外からガラス越しに八戒の様子を確認しヤクルスとエキドナが去って行く


〝ガシャン〟

医務室の天井ダクトから蒼葉が姿を現す


(蒼)「さぁ、うまくやってね」

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