カルキュレイションワールド 130頁
~前日~
ーー羊国・ホワイトウール城・玉間ーー
(フェリエ)「蛇王ヒュドを少々見くびっていました…こちらの要件を棄却し、遣いまでをも消すなど」
(カンタク)「えぇ、まさか向こうの後ろ盾に白鳳が付いていたとは…」
(フェリエ)「ですがこちらにも四神の〝息吹〟がいる以上白鳳自ら動く事はないでしょう、この出来事の後では…」
(カンタク)「でょうな、白鳳と冴刃が闘ったばかりですから…」
新聞の一面に書かれる白鳳と冴刃の闘いの内容
(フェリエ)「故にカンタク!馬王ルドルフに伝えよ!こちらも兵を挙げ蛇王ヒュドと一戦交えると!!」
(カンタク)「早急に致します」
ーーニシカーー
朝が来る
(蒼)「よし!元気一杯!!さっさとこの町でチケットかってカジノにいくわよ!」
(八戒)「よし、まず店に向かうぞ」
蒼葉達は宿を出て店へ向かう
(八戒)「カジノのチケットが欲しいのだが、いくらだ?」
(店主・スニーク)「カジノチケット一枚1000万G」
(蒼)「高ッ…!」
(店主・スニーク)「すいませんねぇ、今は年間パスしか売っておらず、このお値段になりますがいかがいたしましょうかぁ?」
(八戒)「くっ…」
(店主・スニーク)「お困りでしたらお客さん、この町の名物〝コロシアム〟にご参加なんてどうですぅ?見たところ腕に自信がありそうですし1000万Gなんてすぐですよ?」
ニヤリと笑いながらコロシアムへと誘う店主
(ヤマト)「確かに親分ならきっと勝てるぜ!」
(蒼)「頼んだわよ八戒!」
ヤマトと蒼葉が八戒の肩を叩く
(店主・スニーク)「お決まりの様ですね!では早速こちらの用紙にサインをいただきますね」
(蒼)「それは?」
書類を覗き込む蒼葉
(店主・スニーク)「試合中の約束みたいなものですよ、試合中の怪我の責任や武器の使用禁止、仲間の援護の禁止などもろもろですね」
(八戒)「できたぞ」
書類を書き終える八戒
(店主・スニーク)「でしたら登録完了ですぅ、選手一同は町の中心にあるコロシアムへ向かってくださぁい、私はこの書類を電子申請しときますのでご心配なくぅ」
(八戒)「行くぞ」
(蒼)「えぇ」
八戒達は店を出て町の中心にあるサーカス風な巨大テントへ向かう
ーーアルゴス城・玉間ーー
(メデュー)「余興の方は万事順調です、が連合軍は骨が折れますね」
(ヒュド)「遣いなどで取引をする気など無い、挙げ句マシューの解放及び“ブラフマー”の譲渡など…たかが”銀龍会“一将の討伐などふざけおって…!ふぅ…今回はオロチに白鳳からの置き土産を使わせて迎え撃つ、馬王が出てくるならこちらも手間が省ける」
(メデュー)「はい、でしたらガラガラ砂漠ですね、地の利を生かしましょう」
(ヒュド)「頼んだぞメデュー…」
ニヤリと不気味に微笑むヒュド