カリキュレーション ワールド 120頁
片腕を無くし立ち上がる冴刃
(白)「その腕では勝負アリだな…」
(冴)「……確かにな、だがそれは俺一人ならな」
白鳳に矢が迫る
(白)「ー!!」
それを躱す白鳳
(八戒・キャミィ)「フン!ヤァ!」
(白)「ぐぅ!」
八戒とキャミィの同時攻撃で白鳳を冴刃から退ける
(蒼)「今です!冴刃さん!!」
(冴)「悪りぃな姉ちゃん…」
蒼葉が冴刃に肩を貸し避難する
ーー禅輝VSヌルーー
(禅)「ハァ…ハァ…すばしっこい野郎だな…」
額の汗を拭う禅輝
(ヌル)「チッ…応援が来たか…(白鳳様を助けに行かねばならぬのにコイツ俺の動きに完全について来やがる…)もう貴様に付き合っている時間は無い、一瞬で終わらせる」
ヌルが話終えると左右の出刃庖丁と鎌がドリルに変わる
(禅)「へっ斬撃から抉る作戦かよ」
(ヌル)「…」
ヌルが禅輝目掛けドリルの腕を伸ばす
それをステップで左に躱す
地面に刺さるドリルの腕を縮小させ禅輝へ迫る
(禅)「始めと同じじゃねぇかよ!」
(ヌル)「……フッ」
ヌルは笑みを浮かべ地面に刺さるドリルを回した
(禅)「ー!!」
すると禅輝の躱した方向へヌルが軌道を修正し反対のドリルが禅輝を仕留める
(禅)「ぐぁーー!!!」
禅輝はドリルの回転に押し出され勢いよく吹き飛び壁に打ち付けられた
(禅)「ガハッ!」
(ヌル)「チッ…その〝アバター〟で運が良かったな、本来ならばぽっかり穴が空いてたぜ」
(禅)「……(い、意識が飛びそうだぜ…おまけに纏ってこの破壊力かよ!)」
(ヌル)「さて、これでとどめだ!!」
迫り来るヌルのドリル
(禅)「ー!」
〝キーーーン〟
禅輝は間一髪顔前でドリルを両手で挟み込む
(禅)「うぉぉぉぉ!!!」
(ヌル)「なに!?」
煙を上げドリルの回転が止まる
(ヌル)「しかしまだ反対が残って…ぐふッ!」
禅輝がヌルを蹴り上げる
(禅)「おっと、ちゃんと戻ってこいよ!」
禅輝はヌルの片腕のドリルを掴んだまま蹴り上げそれを引き寄せた
(ヌル)「くっそぉぉぉぉぉ!なめるなよ!!」
ヌルは接近する禅輝目掛け反対のドリルを突きだす
(禅)「攻撃が直線的だぜ…爆衝・紅蓮拳!!!」
(ヌル)「ぬァァァァァァ!!」
〝ドーーーン〟
爆発と共にヌルは消え去った
(禅)「ハァ…ハァ…急いでおっさんのとこ戻らねぇとな」
禅輝は腹部を抑えながら歩き出す