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カルキュレイション ワールド 116頁

禅輝は息を切らしながら山道を進む


(禅)「ゼェ…ゼェ…なんて水汲みだ、あのおっさんこんな大変だなんて言ってねぇぞ!」


ふと顔を上げる禅輝


(禅)「ん?…あ!やっと分岐があったぜ!確かあの分岐を左に行けば滝があるって言ってたな」


禅輝は再び歩き出し分岐を左に曲がり進んで行く



ーークレアシオンベルク中腹・山小屋ーー


(キャミィ)「冴刃、禅輝を一人で行かせて大丈夫なの?ここは既に中腹よ」

(冴)「あ〜そうだったな、倅にはまだ無理か、しょうがねぇなぁ、ちょっと行ってくるわ」


冴刃は髪を掻きながら面倒くさそうな表情をして小屋を出た



ーークレアシオンベルク中腹・山道ーー

〝ズシン…ズシン…ズシン…〟

上を見上げ呆気にとられる禅輝


(禅)「でけぇな…熊かサイか?鼻先にツノあるけど二足で歩くし毛皮で覆われてるしな」


禅輝の目の前でアニマが止まる


(サイベアー)「グルルルル…」


サイベアーはヨダレを垂らし禅輝を睨む


(禅)「…この山のアニマはレベルの違いを感じるぜ」

(サイベアー)「グルルルル…ガァァァァ!!!」


サイベアーが鋭い爪を禅輝に突き出す


(禅)「受けて立つ!」


禅輝は拳に憑神を纏わせ爪を迎え撃つ

〝ドス〟

〝ザシュ〟


(サイベアー)「グォ!」

(禅)「ぐぁ!」


禅輝の拳がサイベアーの懐に決まるが熊の爪は禅輝の腕をかすめる


(禅)「分厚い皮膚だな…それに鉄より硬い爪かよ…生身だったらえぐられてたな」


出血を抑える禅輝


(サイベアー)「グルルルル」


怒りをあらわにするサイベアー


(禅)「一撃で決める」


禅輝の両拳が煙を上げ赤く光る


(サイベアー)「ガァァァ!」


一直線に禅輝へ向かうサイベアー

そしてサイベアーの爪が禅輝へ振り被る


(禅)「うおらぁ!」


禅輝はその爪を左拳で受け流し

右拳をサイベアーの懐に決める

〝ドーン〟


(サイベアー)「ガウッ!!」


禅輝の紅蓮拳が炸裂する


(禅)「どうだ!」

(サイベアー)「…フゥ」


サイベアーの懐からは煙が上がっているが分厚い皮膚がダメージを緩和する


(サイベアー)「グワァァァァァァ!!!」


サイベアーが咆哮をあげ禅輝に迫る

禅輝も咄嗟に身構える


(冴刃)「とんだ水汲みだな」


冴刃が禅輝の背後から姿を現わす


(禅)「おっさん危ねぇ!下がってろ!!」

(冴刃)「大丈夫、チェックメイトだ」


冴刃が禅輝より歩み出るとサイベアーは凍って動かない


(禅)「す…すげぇ…」

(冴刃)「さぁ早く水汲みに行くぞ」


冴刃と禅輝は滝のある方を目指す

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