カルキュレイション ワールド 114頁
ガウルへ向かうドベル
(ドベル)「ガウル!流石に四千の蛙の後ではフラフラだろ⁉︎大人しく斬られて楽になりやがれ!!ブラックハント!!!」
ドベルはガウルに対し黒光りする剣で攻撃を放つ
(イマクニ)「水霊!潮海流・大渦潮!!!」
〝ズブブ〟
(ドベル)「ヌッ…!イマクニめ!!」
イマクニは地中の水分を操り地面を巻き込んで大規模な渦を作り出しドベルを足止めする
(イマクニ)「ガウル!今は逃げろ!!残された仲間と合流し再起を図るんだ!!!」
(ガウル)「グッ…!全兵撤退だ!!各自全力で東の海岸を目指し船で合流!!何としても生き延びるのだ!!!」
(犬兵)「オーーーーーーーー!!!」
犬兵は一斉に隊列を乱し拡散しはじめる
(ダルメン)「(僅かだが焼蓄培に我が雷霊を感じる…)ガウル!受け取れ!!」
〝バチン〟
蛙兵の持つ焼蓄倍が大きな静電気を起こしガウルの元へ吹き飛ぶ
〝パシッ〟
それを力強く受け取りガウルは無言でその場を離れて行く
(コカリス)「ん〜♪よく訓練された将軍ね♪それにあの隊長もこの方法が全体の生存率が高い事を知ってるわね♪…けど、イマクニこれで質問の答えは決まりね」
(イマクニ)「コカリス、新たな種火は業火を生みやがてお前らを呑み込むぞ」
(ガネーシャ)「…」
(コカリス)「残念ねイマクニ、それを見届けられなくて」
(ガネーシャ)「コカリス様、イマクニとダルメンの処分は私に」
(コカリス)「好きにしなさい、それと犬兵達の武器は燃やして棄ておきなさい♪」
コカリスの言葉に犬王達は連れていかれる
(スワロウ)「蛙兵!直ちに奴等を追うのだ!」
スワロウは蛙兵達の指揮をとり犬兵達の追跡に夜を明かす
ーー戦艦ロワイアル・看板ーー
朝日が昇り周囲に追っ手の気配の無い静かな海
(ガウル)「振り切ったか…しかし残された兵は二十余か…しかし必ずや再起を図り鶏王から国を、犬王様を取り返してみせる!!!」
ガウルは涙を流しながら拳に力強く誓った