カルキュレイション ワールド 113頁
ーー南林道・雑林内・ガウル側ーー
(ガウル)「ハァ…ハァ…片付いたか…」
蛙兵との戦闘を終えガウルは肩で息を切りながらも辺りを見回す
(ガウル)「ざっと四千の蛙と交戦し、動ける我が兵は百を切ったか…」
(犬兵)「ガウル隊長!ドベル隊長の兵がこちらへ来ます!」
フラフラな犬兵がガウルの前で倒れ込む
(ガウル)「大丈夫か!ドベルの戦況はどうなっている?」
(犬兵)「ド…ドベル隊長は…鶏王軍と繋がっており
、押し寄せて来た蛙兵とドベル隊長により…こちらの兵は全滅致しました…!!!」
(ガウル)「ーー!!まさか…ドベルが………グッ!誰かこの兵の手当てを!!動ける者は急ぎ私と犬王様を救いに行くぞ!!!」
ガウルは悲しみと怒りを抑えランドックへ戻る
ーーランドック城・野外ーー
(コカリス)「でかしたわドベル!最高のタイミングよ!!」
コカリスはレトリを足で抑えつけ話す
(イマクニ)「グフッ!ゼェ…ゼェ…何故だドベル…」
(ドベル)「何故?何故だと?俺様は前々から言ってるじゃねぇか、戦がしたいってな!だがそれをお前は平和的解決に運び戦を避けやがる!そんな時だ鶏王軍から今回の話を持ちかけられた、断る理由なんてねぇからな、おまけに好待遇で迎えてもらえる話だぜ!」
ドベルは倒れているイマクニに剣を向け話す
(レトリ)「ドベル…」
(イマクニ)「ドベル…お前の考えや思想は破滅を呼ぶ…だが私はそれを止めはしないが…私はこの国の平和の為には死力を尽くし戦う!!!」
イマクニが気迫を放ちながら立ちあがる
(ドベル)「こ、この死に損ないが!い、今更何が出来る!?剣技・ブラックハント!!」
ドベルが黒い剣をイマクニへ振るう
(イマクニ)「水霊・水柱昇!!」
ドベルは水柱に呑まれ上空に飛ばされる
(ドベル)「ぬぉ!!」
〝ガシッ〟
上空でスワロウがドベルを捕まえる
(スワロウ)「作戦は順調のようですねコカリス様」
(ガネーシャ)「犬王イマクニ、戦況は絶望的だな」
(ダルメン)「ゼェ……ゼェ……すまぬ…王…」
拘束された瀕死のダルメンがスワロウとガネーシャと共に現れる
(コカリス)「ん〜〜♪完璧!!!これで役者は揃ったわ♪…さぁイマクニ降伏するなら部下達の命だけは保証してあげる」
(イマクニ)「ゼェ…ゼェ…(レトリ…ダルメン…)皆…よく戦った……コカリス降伏を認め…」
(ガウル)「ドベルーーーー!!!」
イマクニの言葉をかき消しガウルが兵を連れ現れた
(コカリス)「あら、威勢の良いのがいるじゃない♪」
(ガウル)「ー!!!な、なんだこの状況は…」
状況を見て言葉を失うガウル
(ドベル)「今頃来たのかガウル!残念だが少し遅かったなー!だがこれで後はお前を討てば我が鶏王軍の完全勝利だ!だから…大人しく討たれやがれーー!!」
ドベルがガウルへ向かって行く