カルキュレイション ワールド 112頁
互いに睨み合うコカリスとレトリ
雲の切れ間から月の光が差し込む
(レトリ)「氷撃掌!!!」
(コカリス)「放射雷撃!!!」
〝ドーーン〟
レトリから繰り出された氷の拳とコカリスの口から放射された電撃がぶつかり爆発を起こす
(イマクニ)「(私の霊力全てを渡したが…残りは僅かだぞ!頼んだぞレトリ‼︎)」
砂埃を手で防ぎながらレトリを見つめるイマクニ
(レトリ)「ハァァァ!氷柱雨刃!!」
レトリが上空から砂埃の中心へ無数の氷柱を放つ
(コカリス)「放電網羅!!」
コカリスも向かい来る氷柱を周囲に電撃を放ち相殺する
(レトリ)「氷上滑走!」
レトリがすぐ様上空から氷の道を作りコカリスへ向かう
(コカリス)「攻撃の手を緩めないわねェ!それ即ち焦りかしらねェ‼︎」
(レトリ)「お前さんが気にする事は無い!大寒波‼︎」
レトリの両手から凍てつく冷気がコカリスを襲う
(コカリス)「風雷暴‼︎」
凍てつく冷気を退けるコカリス
(コカリス)「これでど〜お?ー‼︎」
コカリスの目の前にレトリの姿は無い
(レトリ)「これで終いじゃ!氷霊・氷山隕石!!」
レトリは氷の道を蹴り上空に回避し巨大な氷塊をコカリスに投げ飛ばす
(コカリス)「(よ、避けきれないッ‼︎)」
〝ガシャーーン〟
(コカリス)「グフッ!!」
巨大な氷塊はコカリスに命中し砕け散る
(コカリス)「ゼェ…ゼェ…」
(レトリ)「大した奴よ、ワシの氷塊を喰らって息をしとるとはな…じゃがこれで幕引きだ」
レトリは倒れ込むコカリスに氷の刃を向ける
(コカリス)「勝負有りね♪」
(レトリ)「…?」
〝グサッ!!!〟
(イマクニ)「グフッ‼︎」
背後からイマクニがドベルに斬られ倒れ込む
(レトリ)「イマクニッ!!!」
レトリの手から氷の刃は消え小さなつむじ風だけが残る
(コカリス)「放射雷撃!!!」
(レトリ)「ぐぁぁぁぁぁ!!!」
レトリは煙を上げその場に崩れた