カルキュレイション ワールド 110頁
身構えるシェイパードとダルメン
(ガネーシャ)「林にそちらの兵が配置されている…なら万が一に備え私も加勢しておくか…」
林を進むカエル達を眺めて呟く
(シェイパード)「そうはさせない‼︎」
シェイパードはガネーシャ目掛けて一直線に向かう
(ガネーシャ)「風霊・風弾圧!」
ガネーシャの四本の手の平から風弾がシェイパードに投げられる
(ダルメン)「ザンダーネット!!」
シェイパードに迫る風弾を庇う様にダルメンが盾を投げる
〝ボッボッボッボッ‼︎〟
放たれた盾から蜘蛛の巣の様に電撃が広がり風弾を受け止める
(ガネーシャ)「御見事也」
シェイパードは真っ直ぐにガネーシャに向かう
(ガネーシャ)「だが単騎での接近戦はこの〝千手のガネーシャ〟には敵わないぞ!」
ガネーシャの目前に迫るシェイパード
(シェイパード)「剣撃炎舞・竜牙一突!!」
シェイパードの炎を纏う突きが見事にガネーシャを捉える
(ガネーシャ)「…ぬぅ!」
(シェイパード)「なんて硬い皮膚だ(まだ足りぬか…)」
(ガネーシャ)「……風腕乱手・剛華拳乱!!!」
〝ドドドドドドドドドド!!〟
(シェイパード)「ぐぁ………」
(ダルメン)「シェイパード!」
ガネーシャから無数の拳を受けたシェイパード
(シェイパード)「………グッ!ダルメン!!」
シェイパードは倒れ込むのを止まりダルメンへ剣を投げ渡す
〝バシッ!〟
〝バチッ〟
ダルメンは真っ赤に光る剣を受け取ると同時に姿を消す
(ダルメン)「剣撃炎舞・電光石火!!!」
〝ズバッ‼︎〟
(ガネーシャ)「ぐぉぉぉぉ!!!」
ダルメンが現われた時にガネーシャの腕一本が斬りおとされる
(ダルメン)「流石名刀〝焼蓄培〟使う度熱を帯び威力を増す剣…これなら勝てる!」
(ガネーシャ)「……勝てるだと!?貴様など片腕無くても負けないゾウ!!!」
憤慨するガネーシャがダルメンに襲い掛かる
〝バチッ〟
ダルメンは姿を消す
(ガネーシャ)「フン!そのスピードにも飽きたゾウ!暴風障壁!!」
辺りが爆風に包まれる
(ダルメン)「ぐっ…やはり地上では逃げ場無しか!
なら上へ…‼︎」
〝バチッ〟
ダルメンは上空へ避難する
(ガネーシャ)「そう来ると分かっていたゾウ!」
(ダルメン)「ー‼︎」
上空にはガネーシャが待っていた
(ガネーシャ)「スレッジハンマー!!!」
(ダルメン)「くっ!」
〝バキーン〟
ガネーシャは三本の腕でダルメンを地上に叩き落す
〝ドーーン〟
辺りは砂埃が舞う
(ダルメン)「ガハッ!…ハァ…ハァ」
(ガネーシャ)「咄嗟に盾で受け流したか…だがこれで終わりだゾウ!風霊・爆竜波!!」
ガネーシャの両腕から竜巻が放たれダルメンに襲い掛かる
〝ドン〟
ダルメンが蹴り飛ばされる
(シェイパード)「国王を頼んだぞ…」
(ダルメン)「シェイパード!!!」
(シェイパード)「炎霊・双龍炎撃!!!」
シェイパードの両腕から炎の龍が放たれ
竜巻を飲み込みガネーシャを包む