カルキュレイション ワールド 106頁
ーー犬王軍領内・南林道ーー
ダルメンとシェイパードを上空からも取り囲む鶏兵
(シェイパード)「だいぶ押し込まれたな…関所の兵は無事か?」
(ダルメン)「ふぁ〜面倒なほどいるな、ざっと一万くらいかぁ?」
(シェイパード)「八方塞がりに加え上空からも狙うとは…」
(ダルメン)「面倒だが8:2で片付けてやるよ」
(シェイパード)「面倒な割に頑張るじゃないか」
(ダルメン)「後で貴様にデカイ面される方が面倒だからな」
(シェイパード)「ふっ…ならお互い様だな、ではどちらが多く倒せるか…」
(ダルメン・シェイパード)「勝負!!!」
ダルメンとシェイパードは互いに鶏兵を掃討する
ーーガウル&ドベル率いる犬兵軍ーー
ガウルとドベルは犬兵を率いてランドックを発つ
(ドベル)「急がねぇと戦が終わってしまう‼︎」
(ガウル)「確かに将軍2名も配置した戦場ならあり得るな、兎に角急ぐぞ!」
先頭を走るガウルとドベルはスピードを上げ南の関所へ向かう
ーー南林道・シェイパード&ダルメンーー
シェイパードとダルメンは奮闘している
両手に小型の盾を武器に戦うダルメン
シンプルなロングソードを巧みに操るシェイパード
ーー鶏王軍・南関所ーー
(鶏兵)「報告致します!ただ今犬王軍将軍の両名によりこちらの被害はおよそ三千!更に敵増援が向かって来ていると報せも!」
その奮闘ぶりは鶏王軍将軍のスワロウに伝わる
(スワロウ)「…(これ以上はこちらの被害が大きいか)よし!私が出る!直ちに鶏兵は後退させよ!」
(鶏兵)「ハッ!」
鶏兵は飛び去って行く
(スワロウ)「では、ガネーシャ殿はこのまま待機し…」
(ガネーシャ)「御待ちを!私も出よう、要は相手の将軍を消せば我々の勝ち、仕事は早いに限る」
ガネーシャは黒いローブで顔を覆っていたが微かに笑みを浮かべた
ーーランドック城・野外ーー
片膝を着くボロボロなイマクニ
(イマクニ)「ハァ…ハァ……雷霊とはな…」
(コカリス)「ふふん♪この日の為にあなたの苦手な雷霊を会得したのよ♪この程度で倒れないでね‼︎エレキ・カッター乱舞!」
コカリスが電気の刃をイマクニへ飛ばす
(イマクニ)「多重水柱‼︎」
至る所から複数の水柱が刃を捕らえるもすり抜けイマクニを襲う
(イマクニ)「グァァァァァ‼︎……ゼェ…ゼェ…」
四つん這いのイマクニからは煙が上がる
(コカリス)「だから〜何度もやっても無駄よイマちゃん♪この戦いは我々鶏王軍が勝つんだから♪」
ニヤリとコカリスが笑みを浮かべる