カルキュレイション ワールド 104頁
禅輝達は〝神矢〟と〝天琊〟の関係を知る
(冴)「それでも倅、〝白鳳神矢〟として戻すか?」
(禅)「……」
(蒼)「禅輝…」
(禅)「俺はそれでも今の〝天琊〟がしようとしてる事は許せねぇ!この世界のアニマ達を支配しようなんて絶対させねぇ!」
(冴)「ふっ、〝仁〟と同じか…やはり親子か…よしわかった!お前達に協力してやる、俺の能力なしでは話にならんからな!」
(禅)「ありがとよ冴刃のおっさん!」
(冴)「おっさんじゃねぇよ!…まぁいい今日はここで休んでけお前達、外はもう夜だ」
(禅・八戒)「ありがとよ!」「感謝する」
禅輝達は山小屋で夜を明かす
ーーその夜・ランドック城・玉座の間ーー
(犬兵)「報告!南の関所が鶏王軍により破られました!」
玉座の間に衝撃が走る
(イマクニ)「兵を割いているこのタイミングで仕掛けて来るかコカリス…!直ちに将軍ニ名とドベル、ガウルを南の関所へ向かわせ鶏王軍の侵攻を阻止せよ!!」
(犬兵)「ハッ!」
犬兵が玉間飛び出して行く
(イマクニ)「(…さいわい鶏王の兵力五千に対抗できる余力は残している)」
玉座で考え込むイマクニ
すると
〝ガシャーン〟
突然玉座の間の窓ガラスが割れる
(イマクニ)「ー⁉︎貴様はコカリス!!」
大きな窓辺に巨大なコカリスが止まる
(コカリス)「んふ〜♪おひさ〜♪イマクニちゃん、突然ゴメンなさいね」
(イマクニ)「夜襲とは大胆に出たな、兵力差を知っての行動か?」
(コカリス)「もー♪強がりはダメよ♪今の犬王軍が手薄なのは知ってるんだから〜♪」
(イマクニ)「だとすればそこを全力で叩くと隣国〝猿王〟軍からの防衛兵力が手薄になるのでは?」
(コカリス)「だ・か・ら・夜襲なんじゃな〜い♪夜は情報伝達が遅れるでしょ♪だから早急にこのお城落として帰るのよ♪」
(イマクニ)「……(全軍で攻め込んでいるにも関わらず、その大事な指揮を自ら取らない理由は…向こうに自分と同等又はそれ以上の実力者がいるからか…だとすればこちらは時間稼ぎ!)ならば!ハァァァ!」
イマクニが拳に力を溜めると人の顔からブルドックの顔へ変わる
(コカリス)「あらあら♪…向こうには行かせないわよ!」
コカリスは巨大な翼を広げイマクニに向かい羽ばたいた