表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/37

第6話 魔法と化学

○商事ギルド 5F ヒロトの部屋


 早いものでリリアがこの街に来て一週間が経過した。

 朝を知らせる鐘の音を合図にリリアは目覚め、「ふあ~」と可愛い欠伸をした後ベッドから起き上がり、部屋を出て浴室に向かう。


 ジャ―......


 蛇口からお湯を出すと顔を洗い、そのまま歯を磨き始める。


「シャコシャコシャコ......」


 当たり前のように歯を磨く光景であったが、科学技術が中世ヨーロッパ並みのこの世界において実はかなり贅沢な行為なのである。

 

(この建物ってホントにすごいなあ)


 リリアが使っているこの蛇口も本来ならば王侯貴族や一部の豪商しか味わえない贅沢なのだが、ヒロトの手によって各階に真水と温水管が張り巡らされており24時間好きな時に使用可能となっている。


「朝ご飯作ろ~」


 歯を磨き終えた彼女はトテトテと歩いて台所へと向かう。


ボシュ、ボウ!


 リリアは三又のコンロの元栓を開けて硫黄マッチで火を点け、その内の一つに水の入ったヤカンを置いて湯を沸かす。


「フンフン~♪」 


 もう一つのコンロにフライパンを置いて目玉焼きを作り始め、最後の一つには水の入った鍋を置いてソーセージを茹で始める。 一見すると地球の現代の生活と変わらないように見えるが、この台所の設備もヒロトの手によって作られたもので、それまで朝一番に井戸水を汲んできて竈に薪をくべて火を点ける従来の方式と違い、これは水道管とガス管を設置して排水機能を完備したこの街唯一のシステムキッチンである。


「こんな台所でお料理が出来るなんて夢のようだわ」


 この建物はヒロトの手によって時代を先取りした構造となっており、他にも水洗トイレやユニットバス、最新鋭空調システム等を完備し、リリアだけでなくフィリアを始めとした商事ギルド職員達の負担を大きく軽減しており、この街最高クラスの居住環境を実現しているのである。


「よし、出来た。 皆を呼んでこよ~♪」


 リリアは台所を出て屋上に向かう。


「ヒロトさ~ん、朝ご飯出来ましたよ~」


 彼女の視線の先には貯水タンクの上で作業をするヒロトの姿があった。 彼は屋上に設置された木製のタンクに魔法を使って水を補給しており、それは毎朝の日課でもあった。


「すぐ行くよ~」


 ヒロトはそう言うと作業を止めて台所に向かうことにする。 リリアはその間にエルシャを起こすため、彼女の部屋へと向かう。


「エルシャさん、朝ですよ!!」


 フライパンをカンカン鳴らすリリアであったが昨晩飲みすぎたためかエルシャは「ムニャムニャ~もう食べられにゃ~い」と寝言を呟くだけで一向に起きなかった。


「もう、今日から授業なのに......」


 一緒に生活し始めたものの、連日部屋に篭って何かしらの研究をしており、室内には各種実験器材や魔法に関する資料が散乱し、寝酒の習慣もあったためあちこちにお酒の空き瓶が転がっていた。

 師匠の醜態ぶりにリリアが肩を落としているとフィリアが声をかけてきた。


「あら、おはよう」

「あ、フィリアさん、おはようございます!!」


 4階に住む彼女は朝食のときだけ、ヒロトのいる5階に足を運んで一緒に食べるようになっている。

 彼女はリリアの視線の先にガラクタに埋もれて眠るエルシャを発見すると拡声器を取り出し、先端の尖った耳元に当てて電源を入れる。


『おきろこるらあ!! この不良エルフが!!』

 

キーン!!


 あまりの声の大きさにリリアは耳を塞ぎ、エルシャにいたっては「○☆△!!」っと言葉にならない声を上げて体をピクピクしながら仰け反っていた。


「なんだなんだ!?」


 拡声器の声が聞こえたためかヒロトがフィリアの下へ駆け寄る。


「朝から騒がしいぞ!」


 ヒロトの言葉にフィリアは悪びれることなく「この不良エルフが悪いのよ」と答える。


「だからって周りが迷惑だろ?」

「この階は防音構造だから大丈夫でしょ?」

「俺達が大丈夫じゃないよ!」


 朝からケンカを始める二人、最早日常の光景だと理解してしまったのかリリアは二人を無視してエルシャを揺さぶり起こすも彼女は白目をむき、泡を吹いていた。


「あのう、エルシャさん起きないんですけど......」

「え?」

「おい、心臓止まってるんじゃないか!?」

「エルシャさ~ん!!」


 三人は冷水をかけるなどしてなんとか彼女の意識を取り戻そうとするも一向に意識を回復する気配が無かったため、最終手段としてヒロト作の「試作型電気ショック」によりようやく意識を取り戻す。


「なんかお花畑が見えたんだけど......」


 記憶を一部失ってしまったためかエルシャは朝食を食べる一同に不思議な夢の話をするのだが誰も相手にしようとしなかった。

 



--その日の午後--


 エルシャさんの授業は彼女の研究の都合も考えて週3回、午後から行うことが決まり、今日から本格的に魔法を教えてもらえることになる。


「今日は魔法の基本的なことについて教えるわ」

「よろしくお願いします」


 エルシャさんはヒロトさんが用意した黒板を使ってそれぞれの魔法の特性について説明してくれる。


「この世界の魔法は大気中に含まれていると言われている「マナ」を様々な物質や特性に変化させて使用していると推測されていて、大きく分けて火、水、風、土、光、闇に分けられているのは知ってるよね」

「はい」


 彼女の話す内容はこの世界の誰もが知っている常識であり、私も物心つく頃に大人達から教えられていた。


「あなたの光の特性はこの中で最も制御の難しいもので、本来ならば魔力の急激に増加する10歳までに正しい制御方法を覚えてないといけないけど、これを使えば問題ないわ」


 エルシャさんはそう言うと、机の上に小さな箱を置く。 その木製の箱の下部には円柱状の黒い石が置いてあり、上部には針があって針先の動く範囲に沿って均等に数字が記載されてあった。


「それは何ですか?」

「フフフ、これは私とヒロト君の共同研究の成果で名付けて」


チャッチャララ~♪


 ん? どこからか変わった音楽が聞こえたような......


「魔力テスタ~♪」


 心なしか声が裏返ってる気がする。 


「とりあえずこの二本の棒を両手で掴んでみて」


 私は言われるがままにそれを摘んでみる。


「じゃあ今から言う詠唱を繰り返してみて」

「はい」


 エルシャさんが呟く言葉を私は後を追うように口ずさむ。


 すると......


「え!?」

「うし、成功ね」


 詠唱を呟き終わると同時に針が動き始め、一定の位置で止まってしまう。


「国のお抱え魔法使いの多くが金属製の杖の先端に魔力を集積して狙いの方向に飛ばすことにヒロト君は注目したの。 彼から電気の話は聞いてる?」

「は、はい」


 私はエルシャさんに屋上で見た出来事について話す。


「本来ならば手の平の上に光の玉を出現させるのが一般的なやり方なんだけど魔力の量が増えてしまった状態でやってしまうとあまりの明るさに直視できなくなって制御できなくなるの。 しかも、場合によっては魔力を一気に消費してしまって使用者自身にまで危害が及ぶのよ。 それ故に光の特性を持っている人たちは魔力の少ない幼い内に修行するようになったの」

「だからこの装置を?」

「そう、彼は空気中の「マナ」を電気、個人の魔力を「バッテリー」に例えてこれまでの魔力の調整法の常識を変えたのよ。 ここから先の話は彼の推測だけど、人がそれぞれ持っている魔力は空気中にある「マナ」を自動的に溜め込んでいて、その魔力は「詠唱」を合図に取り出すことができるという仮説を立てたの。 そこで彼は上手くすればバッテリーの電圧を測定するときに使っている「テスタ―」のように魔法の量も測定できる物が作れるかもしれないと考えて、本来ならば犯罪を犯した魔法使い専用の檻の材料として使われている「魔封石」を使ってこれを作ったの。 この石は大きさや加工方法によって「マナ」を通さない効果があってここにある物はヒロト君によって電気回路における「抵抗器」の役割が出来るように加工された物なの」


 なるほど、電気の性質についてはヒロトさんと一緒に仕事をしているうちに教えてもらったけどまさかその原理を応用してここまでの物を作ってしまうとは。


「彼は更に測定できるようになったのを機会に魔力の単位「マギア」を作り、庶民や奴隷、貴族や魔法使いといった様々な人々の魔力を測定しておおよその数値を導き出すことに成功したのよ」

「凄いです!!」

「でしょ~、私も70年近く生きてきたけどヒロト君から色々学ばせてもらったんだ。 まあ、彼と私は持ちつ持たれつな関係かな」


 エルフのため人間の3倍近い寿命を持ち、私の7倍も長い時を生きてきたエルシャさんにとってもヒロトさんのアイデアには驚いたらしい。 私自身、彼の仕事場での行動には驚かされてばかりだったけど周りの人達が当たり前のように眺めていたので疑問に思わなかったけど、エルシャさんの話によるとそれはこの街の人間に限ってのことらしい。


「ここに出てる数値だとリリアちゃんの魔力はかなり高いわね」

「高い?」

「あなたと同年代の光魔法の特性のある子の平均値は150マギア位なんだけどここに出てる数値は誤作動でなければ270は出てるわね」

「ええええ!?」


 驚いた、私にそれだけの魔力が備わっているとは......


「普通にやれば危なかったわね」

「何で私にそれだけの魔力が?」

「分からないわ、今までの歴史を踏まえても親が高い魔力を持っていても子供に遺伝される訳でもないしね。 事実、国のお抱え魔法使い達の中には平民出身者も多いしね」


 エルシャさんの話だと魔法に高い素質を持つ人は「神の祝福を受けた」と言われることもあり、中には魔力の低い一般の人々を見下している魔法使いも少なくないらしい。 しかも一部の貴族達にとって平民出身の魔法使い達は自分達の利権を崩してしまう存在だと考えているらしく、戦争においては彼らを危険な最前線に送って使い捨てにしたり、後方に配置して活躍させないようにするらしい。


「魔法使い達が上手く協力し合えば巨大な戦力になるんだけど実際はお互いのプライドが高くてなかなか上手くいかないのよ。 しかも軍人達や傭兵にとっても魔法使いの存在はうっとおしいから一緒に行動したがらないの」


 恐らくエルシャさんは70年近い人生の中で何度か戦場を見てきたのかもしれない。 戦争のことを話す彼女の目は真剣そのもので、いつものくだけた印象は見受けられなかった。


「そういえば、ヒロトさんの魔法の特性って何ですか? 私には火と風だって言ってたんですが」


 話題を変えようと思い、私はふとヒロトさんに対する疑問を投げかけてみた。


「あ~、色々見ちゃったから混乱しちゃうよね」

「そうなんです、大学の時だっていきなり詠唱無しで壁を出しちゃうんですもん」

「何て言うか彼は私達と違う世界から来たの」

「違う世界?」


 エルシャさんは昔を懐かしむ目でヒロトさんとの思い出話を話してくれた。

 彼は3年前に突然何者かの手によってイーストノウスの森の中に召喚され、そこでたまたま魔物の集団に襲われていたフィリアさんとニヒルさんを助けたことが縁で一緒に行動することになったらしい。 旅の途中の酒場でたまたま酔いつぶれていたエルシャさんを仲間に入れ、その後の道中でもう一人の仲間を加えた5人で「キャッツハンド」と言うチームを組んで各地を転々とし、2年前にフィリアさんの故郷であるこの街へ入ったとのことだ。


「実はフィリアちゃん達は魔物に襲われた事故と見せかけて暗殺されかけてたのよ」

「えええ!?」

「首謀者は商事ギルド前会長でフィリアちゃんの叔父に当たる人物よ。 その事実に気付いた彼女はニヒル君の意見を取り入れて偽名で冒険者ギルドに身を寄せてたのよ」


 ヒロトさんとフィリアさん達の間にそんな過去があったとは。 ヒロトさん自身、突然知らない世界に飛ばされて色々苦労なさったというのにエルシャさんの話だと終始、チームのみんなを想って行動していたらしい。


「ヒロト君達は一年近い放浪生活をした後に、この街の内紛を利用して前会長を追い落とすことに成功したの。 その功績によってフィリアちゃんは若くして商事ギルド会長になり、ヒロト君は彼女の元でマシ―ナリ―と言う独自の職業に就き、私はこの街の市民権を得てこうしてリリアちゃんの個人教授をしてるって訳」

「だから仲が宜しいんですね」

「......そうね」


 一瞬、エルシャさんの表情が曇っている気がする。 これまでの行動を考えると、この人はフィリアさんと同じようにヒロトさんに好意を持ってるのかもしれない。


「話が逸れちゃったわね」

「いえ......」


 エルシャさんは思い出したかのようにヒロトさんの特性について話し始める。


「彼の特性は火、水、風、土の4大特性全てよ」

「え!?」

「これはこの大陸において人類初の統一王朝の初代皇帝が持っていたとされる特性と同じ物よ」


 私は言葉が出なくなってしまった。 この世界の誰もが幼い頃に聞かされた話で「人類の英雄」というものがあり、内容は人類初の統一王朝の樹立を成し遂げた初代皇帝の話で、4大特性を持つ彼は当時魔族と呼ばれる人々によって大陸の西半分を支配されていることに不満を持ち、東半分に住む人類の国家を一つに纏め上げ内戦で疲弊していた魔族に宣戦布告し、彼らを大陸から追い出して統一王朝を樹立し平和をもたらした話である。

 それによりいつの頃からか人々は彼の特異な魔法特性を「英雄の特性」と崇め神格化するようになったと言われている。


「ヒロトさんって英雄だったんですか!?」


 夢物語と思っていた話が身近にあったとは。 私は思わず立ち上がってヒロトさんのことを更に聞こうとしたが彼女は私のそんな気持ちを察してか一言付け加える。


「このことは私達だけの秘密よ」

「え......」

「彼が英雄の特性を持っていると周辺国に知られたら大変なことになるわ。 ただでさえ5年前に終結した戦争の影響で各国が痺れを切らしている中でヒロト君の特性が表沙汰になれば彼を巡って熾烈な獲得合戦が起きる可能性があるのよ」

「ヒロトさんは平民ですよ」

「だけど彼の力ははっきり言って兵士1000人分の能力はあるわ。 特に詠唱なしで魔法を発動できる人間は私が知る限り彼だけよ」


 だからヒロトさんは私に自らの本当の特性を明かさなかったか。 もしかしたら街の人達もそのことに薄々ながら気付いてたのかもしれない。 あの時だってそうだ、亀裂の入ったパイプを修理するために彼は金属製のトーチを右手に持って先端から青い炎を出し、左手に溶接棒を持って穴を埋めていた。

 エルシャさんの話だとそれは火魔法と風魔法の特性を利用した成果で、ヒロトさんの世界では当たり前のように行われているガス溶接と言う物らしい。


「彼の世界では魔法は存在しない代わりに化学技術が大きく発展してたそうよ」

「化学ですか?」


 聞きなれない言葉に私は頭を傾げてしまう。 魔法の無い世界など私にとって想像できなかったからだ。 化け学と書いて化学、どういう意味なんだろう。

 エルシャさんはそんな私のために一本の蝋燭を机の上において火を点けた。


「これを見てどう思う?」

「えと......蝋燭に火を点けたら燃えるのは当たり前じゃあ」

「じゃあなぜこうなるの?」

「え?」

「何で蝋燭は燃えるの?」

「何でって......」


 そういえばなぜだろう? 今までの生活からそれを当たり前のこととして認識していたけど今考えるとなぜ燃えるのだろうか。


「ちなみにこうすると火は消えるのよ」


 エルシャさんが空のコップを蝋燭に被せると先程まで燃えていた火が消えてしまった。


「空気が無くなったからですか?」

「惜しいわね」


 私の言葉にそう答えるとエルシャさんは黒板に円を描いてケーキを割るような形で中に線を引く。


「これがあなたが先程言った空気の成分よ」

「成分?」


 何のことを言ってるのだろうか? 空気は空気ではないだろうか?


「ヒロト君の世界ではこの空気の成分の解析が成されていて大きく分けて窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素の順に存在するの。 特に生き物が呼吸し、炎を燃やすにはこの中にある酸素が必要となるの」

「酸素ですか?」

「そう、この世界の空気中の成分のうち、約四分の一近く存在するこれは燃焼に欠かすことの出来ない物質よ」


 エルシャさんは先程の円の隣に三角形を描き、それぞれの頂点の部分に酸素、可燃物、熱と書く。


「ここに記す図は「燃焼の三要素」と言われていてこの三つの条件が揃うことによって炎を作り出すことが出来るの。 例えばリリアちゃんが普段から使っているマッチがあるでしょ、あれはマッチの先端についている硫黄が可燃物、周りに酸素がある状態で先端を擦ると摩擦熱によって火が点くって流れよ」

「なるほど」

「逆にこのどれか一つを無くすことによって炎がなくなるけどね。 さっきの蝋燭の炎は酸素を遮断したことによるもの、水をかける行為は熱を奪うため、燃え尽きるまで放置することは可燃物が燃え尽きるのを待つことで炎は消滅できるってことよ」


 驚いた、蝋燭の炎一つでそこまでの流れがあって、当たり前に思っていたことにこんなカラクリがあったとは。


「ヒロト君が使用する青い炎を出す魔法もこの理論を応用してるの。 彼は2種類以上の魔法を同時に出せる特性を生かして「マナ」を可燃性ガスに変質し、空気中の酸素を濃縮させることによって鉄をも溶かせる青い炎を出して金属パイプを修理したり、鉄板を溶接できるようにしてるのよ」


 魔法と化学の融合......エルシャさんに言わせると二種類以上の特性を持つ魔法使いが強力な魔法を使える背景にはこの「燃焼の三要素」が一つの要因となっているとのことらしい。

 ヒロトさんは4つの特性を持ち前の化学知識を生かし、融合することによって強力な魔法が使えるようになったらしい。 そう考えると今までのことも納得できるかもしれない。


「ヒロト君の力にはまだ未知の部分がたくさんあるの。 私はこれからも彼のことをもっと知って魔法技術の発展に貢献したいのよ」

「エルシャさん......」


 彼女の授業は私が抱いていたこの世界の常識を覆すものばかりだったけど興味深く、楽しく、そして、生まれて初めてやりがいと言うものを感じられた。

 薄暗い牢に閉じ込められ、生きる道筋を見失っていた私にヒロトさん達は希望を与えてくれた。


 これからも私はずっと彼らと過ごしていきたいと考えるついこの頃である。




 話の流れを分かり易くするために第一話の前にプロローグを追加しました。

 燃焼の三要素、この三つの連鎖反応によって炎が生まれることになり、全ての消火器はこの連鎖反応を断ち切ることで火災を消火しております。

因みにこの世界の化学技術は中世ヨーロッパ並みなので当然のことながら殆どの人は原子のことは分かりませんし、錬金術師みたいな人々も居ます。

彼等と主人公がどう関わるのかは今後のお楽しみで(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ