REpEat:rePeAT
特に書くことないんですよね…とりあえず後書きに書きます。
ズゾゾゾゾ。
カップめんは貧乏人の友だと誰かが言った。確かにその通りだ。いや、俺が貧乏だと言うわけでは…ない…。
ズゾゾゾゾ。
てれれれってれ~♪
ん?誰からメールだ?スマホを覗く。
《兄》
中身を見ずに消去。
ふぅ…。
チクショウチクショウチクショウチクショウチクショウチクショウチクショウチクショウ
何であんな奴が俺の兄貴なんだ!
兄貴はいい年して仕事もせずにぶらぶら。
俺は推理小説家として頑張っているのに!
両親が死んで、家計が大変なことは分かっているはずなのに!
初恋の人は兄貴に取られた。しかも兄貴は浮気をして挙げ句に相手を孕ませた。彼女は行き先も告げずに引っ越していった。
昔からそうだ!!
俺の方が成績も良くてスポーツもできる。
なのに兄貴は一歩先を行き俺の目標を粉々にする!!!
やれやれ…下らないこと考えてたらカップめん冷めて延びきっちまったな。まぁ食べ終わったし小説の続きでも書くか…。そう思い立ち上がった。
ピンポーン……
チャイムが鳴った。
扉の覗き口から確認すると兄貴だった。
「よぉ、金貸してくんない?」
またか……!!
「これまでの分、返してもらってないんだけど。」
イライラした口調を隠さず言ったが
「大丈夫大丈夫。今度十倍にして返すからよ。」
「今、賞のかかった締め切りが近くて忙しいんだ。帰って。」
「どうした?スランプか?」
ぐ……と言葉に詰まる。
実際にそうだったからだ。全くと言っていいほど思い通り書けない。
「お?まさかマジでスランプかよ?」
チクショウ、勘のいい野郎だ。
「お前は昔からそうだよなー?俺が近くにいないと何もできなアマチャンだもんな?俺の通った後しか通れないもんなぁ?。」
「……ウルサイ……。」
「だからお前には推理小説なんざ無理だって。俺にできなかったんだからさ。」
「うるせぇよ…!」
「俺はお前の目を覚まそうとしてんだよ。また、俺の後を着いてきてるお前を」「黙れぇぇぇえ!!!!!」
玄関に立てかけてあったバットを手に飛び出す。呆然と俺を見る兄貴の頭に俺はーーー
なんだ…夢か。まったく酷いもん見たな。
…そうだ。今の夢でも書いてみるか。
あーでももう昼か。腹も減ったし、カップめんでも食べるか。今日は醤油でいいか…。
さて、出来るまで書くか。
カタカタカタカタッ。カタカタッ。カタタッ。
…もう五分か。早いな。では、頂きます。
ズゾゾゾゾ…
この短編がこのサイトでの初執筆となります。
いかがでしたでしょうか?
目指したのは「(意味が分かると)怖い話」。怖いどころか分かりやす過ぎました。やっぱり難しいですね執筆は。
次も短編書こうと思います。その次は長編書いてみたいな…多分惨敗するけど(汗)
最後に。ここまで読んでいただきありがとうございました。今後もご贔屓によろしくお願いします。