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翔は遺伝子結晶の作用で身体が女性化してしまっていた、
桂はそれを知っていた、
「な、なんで入ってきたんだよっ!」
翔は少し恥ずかしそうに怒鳴る、
「ご、ごめん、鍵が開いてたからつい・・・・・」
と、いい返しにくそうに桂が言った。
なにせシャワーから出てきてすぐだから翔はタオルを巻いている状態だった、
とりあえず着替えて外にも出れるような服装になってから話した
「で、今日から夏休みの間ほとんどを俺ん家で過ごすのか?」
「あー…うん、まぁ。」
「ふーん…」
翔は相づちをうったあと少ししてため息をついた、
「お前…いいのか?」
「そりゃもう当然。」
「こっちは二人分の生活費がかかるんだがな…」
「・・・・・・・・え?」
桂は少しして理解した
「あー…そうか、まぁいいじゃねぇかまだましたよ二人なら」
「はいはい、分かったよ」
結局桂は翔の家で夏休みほとんどお世話になることが決定した。
「とりあえず夕飯の買い物してくるから」
「おう、よろしくな…」
翔は出かけていった、桂はその後から周りをキョロキョロし始めた、
「翔はあんな姿なのによくこんなサッパリとした部屋で暮らせるな・・・。」
桂はボソッと言った、それもそのはずだ、
今翔は女なのにそんな趣味嗜好の変化がない、それは結晶の遺伝子が女性化するだけのものだからか…
そうこう色々と思考をしている間についつい翔の下着棚を開けてしまった、
下着は当然女性用だった、
そこは仕方が無いのかと桂は思い、そっと棚を閉じた
翔が帰ってきて夕食の支度をし始めた
今日は適当に切った野菜とソーセージの炒め物と味噌汁とご飯だった、
味は普通、桂は普通に完食してテレビを見始めた、
翔はすぐに風呂に入って布団を敷いた。
「夜中まで自由にしてもいいけど、静かにね」
と翔、
「うん。」
と桂はうなずき布団に入りながらテレビを見た。
と、翔は熟睡しているとき桂がハッとなって思った、
「あれ!?これって色々とチャンスだったんじゃね!?」
・・・・・正直そう思うのはどうかと思うが。
とにかく今日はもう寝ようといってテレビを消して寝た。




