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チカラ  作者: 灰田 美夢
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本当の平和ってどこにあるのかな。


私は比較的裕福な場所に生まれてきた。


国が裕福なだけで、私が周りの家に比べて裕福であるというわけではない。

それでも私が裕福と思えるのは、戦争のニュース、孤児の話、

そんな遠い空の下の出来事を思うと、自分の世界の平和、裕福さを感じるのだ。


みんなが裕福になればいい。

みんなが幸せになればいい。


私はそう思っていた。

宗教にも興味を持った。


でも、私は知っている。宗教は争いしか生まない。

神を称えるそれらを、私はただ見ていた。

唱えていることは似ているのにつまらないこと、神は誰だとか、そういう本当につまらないことで争うことのできる宗教に、平和など訪れやしない。


ねぇ、どこの宗教に戦争こそ神だと言っているの?




のうのうと生きている自分に嫌気が差した私は、世の中のゴミ、ニートと呼ばれる存在になった。


違うよ、私が本当にしたいのは、ただの世界平和。


そう思いながら私はパンを食べている。

誰かが手間暇かけて育てた麦を、別の誰かが加工してできた小麦で、私とは関係のない人が作ったパン。それらの価値は、本当に、全部まとめてワンコインで買えてしまうものなのだろうか。


自分は、今食べているパンに、何の手も苦労もかけていないことを脳の片隅で意識しながら…



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