能力推測
「うーーん……」
「何悩んでるの?」
「九条、ノストラダムスの予言なんだが、当たったり外れたりするんだ。けどここ100年は全部当たってるらしい」
「なるほどねぇ。100年前って、魔法が証明された頃よね……」
「なんでだ?」
「恐らく、魔法が使えるって証明されたから、予言の信憑性が増したのかしら?」
「なるほど。それで当たるのか」
「魔法の誓約の一つに、“信じられるほど大きな物も実現できる”っていう性質がある……かもしれないわ」
「歯切れが悪いな」
「過去のフリーデンの能力を見たけど、概念系の能力は少ないのよ。例えば、私の再現象は過去に起きていないことは再現できないし、一度だけという誓約がある」
「綾瀬詩織の超契約も、名前の通り縛ることはできても、行動を強制することはできない。」
「概念系には誓約があるのか」
「うーん、死後は外れ始めていたから、魔法の効果は弱くなっていると思うの。でも、死後に魔法が発動するのが引っかかるのよね……」
「感染系か……」
「ん?」
「例えば、予知したことを誰にも話さなければ実現しないんじゃない? 又聞きでも知った人間に固有魔法が感染して、無意識に魔法を使う。本人は使えない、って誓約」
「なるほど……あり得るわ。これなら死後も実現する理屈と合う」
「推測だけど、タネは分かった。止め方はどうする?」
「対策はできるわ。予知の解釈や場所の情報をネットで操作すれば、影響範囲を絞れると思う」
「完全に止める線は?」
「無理ね。ここ100年全部当たっているなら、信憑性が高すぎて、“嘘だ”と言われても信じる方が難しいわ」
「……分かった」




