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凪の専用魔道具
「じゃじゃん!!」
「今度はなんだ、凪」
「見てください。メガネです」
「……ただのメガネには見えないな」
「術式、組み込んであります」
「呪いのメガネか?」
「違いますよ! これはですね、相手の“心の状態”を視覚化できるんです」
「心を読めるのか?」
「違います。読むんじゃなくて、可視化です。精神魔法って、感触を探りながら調整するんですよ? それを視覚情報に変換するだけです」
「だけって言うな」
「見えるようになれば、探る手間が省けます。精度も安定しますし」
「なるほど……サポート用か。で、大学の許可は?」
「もらってません。作ったのがバレたら退学ですね!」
「そろそろ通報するか」
「ちょ、ちょちょちょちょ!? 待ってください!」
「なんで作った」
「恒一さんの専用魔道具、かっこよかったじゃないですか。自分用が欲しくなって」
「偏差値七十五で首席のくせに、心は幼稚園生か。自分の精神を成長させる魔法はないのか?」
「酷い!!」




