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謁見…前日の物語

66話目になりますわ…満里奈たちは、バイシャの近くに到着した。そこで、ハイラは、かつての人と再会します。安土城では、ソレイユ達がエキドナ救出に向かいます。リン達は、カリュブディスを追跡します。物語は後半に向けて動きだしました。

ニライカナイの森…一乗谷の近く…

「さて、エキドナ君…君の本体は、とこに幽閉されてるのかな?」リンが、犬をワシャワシャしなから…聞いた。


「解らないですね…」エキドナ犬が呟く。

「リン姉…このまま…バター犬として調教するしか…道は無いわね…」アイリスが言った。

「エニューオー姉様…あまりに無体なお言葉…バター犬って…最悪じゃないですか…」エキドナ犬は呟く。

「だってさぁ〜あんたが悲しそうな声を出していても…犬があくびしてるわよ…」ヴァネッサが笑っている。


「そらー!エキドナ…拾ってこい!」アシュラが骨を投げた。

ワンワン!尻尾を振りながら…エキドナ犬は骨を加えている。…楽しそうだ!

「俺は、辛いですよ!いつ本体が死ぬかもしれない…この状況…」エキドナは泣き声だ。

「エキドナァァァ!可愛いなぁ…お前は、」

「ハッハッ…キューンキューン」エキドナ犬は尻尾をハタハタして…可愛い姿…声は、泣き声…。


「楽しいか…エキドナ…可愛いなぁ…」

エキドナ犬は尻尾を振っている。


「ちょっとちょっと!私の話し聞いてます?」エキドナはムッとして言った。


「アハハハ聞いてるよ…そっか…エキドナは、キャンディが好きかぁ…」アシュラとキャンディは、犬を抱き上げた。


「うわぁ~俺は、猛烈に悲しい」エキドナは叫ぶ…エキドナ犬は、キャンディの顔を舐めている。

「ギャハハハ…このギャップ…エキドナぁ…残念だなぁ…ある意味、笑える」ヴァネッサが笑っている。


「で?エキドナさん…有岡城は何処にあるの?」リンが、聞いた。

「えっ…」エキドナの声が詰まる…

「エキドナ…貴方は、黒田官兵衛でしょ?」

「…えっ……やはり…そうですか…今、自覚しました。私が…黒田如水…………黒田官兵衛孝高……です。」エキドナが言った。


「…考えられるのは、摂津 有岡城…心当たりある?エキドナ?」リンがエキドナ犬を見つめる…


「多分…ここ、ミーミル湖から南の方向…ハマーン殿の居城との…間ぐらい?かな?解らないけどね…」エキドナが言った。


「やはり…ね…」リンが頷く。

「多分…エナ様が探していると思う…シトクだった?…投降すれば…良し…逆らえば…皆殺しね…どさくさで…エキドナも殺されちゃうかも…不憫…エナ様に人質は、効かないからねぇ」

「ちょっとちょっと!アターナー姉様…エナ様に言って下さい!地下牢にエキドナがいますって…」エキドナは、懇願しているが…エキドナ犬は、キャンディと寝ている…


安土城…

「ポルキュス、クーベラ、シトク、カリュブディスか、なんとも…厄介だな…マンジュ…どうする?」

「そうですねぇ…個々に撃破でしょうね….」マンジュがお茶を飲みながら言った。

「しかし、エナ様…この城…安土城…最高ですね…満里奈殿は、素晴らしい!」


「アハハハ…本当よ…ベルサイユに戻りたくないわ…広すぎって気がしない?あと、寒いのよ?さらに…トイレが古い…お風呂が無駄に広い…食事用のテーブルがやたら長い…この安土城…ウォシュレット装備が…最高!…なんと家臣用の食堂、カフェ、野外調理場完備ーグランピング場まであるとは…アハハハ」


「さて、誰に行ってもらおうかのぉ…まぁ…あいつだろうなぁ…」エナが言った。


「権六は、どうしてる?」エナもお茶を飲みながらマンジュに聞いた。


「黒夜叉大将は、…バイシャの城の近くに布陣していますね…」

「なら…満里奈が到着したら…安土城に戻りれと言っおいて…権六が安土城をみたらなんと言うだろうな…シンは、満里奈の後詰をしてもらおう…ハイラがなんと言うかな?」エナは、クスクスと笑った。

「さて…マンジュ…ソレイユ達を安土城によべ…有岡城の探索、攻略、エキドナの救出を任せる。」

「ははぁー!」



転送陣を出たソレイユ達の前に、壮麗な城がそびえていた。

「なんだ…これは…これは…城か?」ソレイユは安土城を見上げて、驚愕していた。


「ソレイユ様…ベルサイユも凄かったですか…安土城?桁が違いますね…」エキがため息を漏らした。


「エナ様の力か…敵わないわけだ…」ソレイユは、ため息を漏らす。

「しかし、何用でしょうか?」エコウがソレイユに告げる。


巨大な謁見室…数々の柱には、竜があしらわれている。

「ソレイユ…御召により参上しました。」

4人は、エナの前に傅いた。


「ご苦労だったな…ソレイユ将軍…」

「現状を説明しよう、反旗を翻した。ディーノ達は、降伏した。その際…新たな敵が判明した。」エナは、声をあげる。


「そいつの名は、ポルキュス…メビロス島に巣くっておる。知っているか?ソレイユ」


「ポルキュス…名前は、聞いた事があります。グライアイの、始祖と認識しています。」

「そうだ…そいつが、我から離反したクーベラと共闘し、とんでも無い計画をたてておる…」

「とんでもない、計画ですか…」

「あぁ……元はエキドナが研究しておったのだが…我々の能力や、記憶を模写できる石だ…それを使えは、様々な力を駆使する事が出来る。さらに、エキドナを拉致して、魅惑の目を、すでに手にいれておる…」 

「魅惑の目ですか…」ソレイユは、エナを見つめていた。


「そうだ…それにより、自分の転生前の神々の名を偽る事が出来る…これは、厄介だね…実際、ミーミル湖の戦いの前まで、ディーノは、浅井長政だと思っていたからな…」


「なる程…その目を手に入れている訳ですね…」ソレイユが言った。


「そうた…この知識と目を持つエキドナが、有岡城に、監禁されている。監禁しているのは、シトク…かつてバイシャの所にいたと聞いている…ソレイユ…知っておるか?」


「シトク…ですか…はい…知っています。かつて、私の部下だった男です。」ソレイユは言った。


「さて、有岡城の場所だが…メビロス島と、ハマーンの城の間ぐらい…南西…と…検討を付けているが…不明だ。

シトクに関してだか、投降すれば良し、出来れば、シトクを捕獲して、ポルキュスの情報が欲しいが…エキドナの目がある以上、洗脳、記憶の改ざんが、されているとも考えられる、それは、私の目を持っても真実は…見抜けぬかもな!本当に、厄介だ…その真贋も任せたい。出来るか?ソレイユ…」エナは、ソレイユを見つめた。


「エナ様、シトクは………もしかして…荒木村重なのですか?もし、そうならば、城の特定も出来るかも…場所は、摂津ですね。ただ…現在、我々の中に、遠目を持っている者がおりません…出来ましたら、誰かを付けて頂けたら…嬉しのですが…」ソレイユはエナを見つめた。


「それならば、うってつけの奴がいる、今呼ぼう…コンカラを呼べ」


「コンカラ??本当にコンカラですが?エナ様…」ソレイユが笑った。


「あぁ……そうだ、今回の小谷城攻めでは、かなり死んだ…何人か、進化した奴が出てきたのが幸いね…その中の一人がコンカラ」


「ソレイユ様…何年ぶりでしょうか?コンカラと逢うのは…」エコウが呟く。


「あっ…多分…かなり違っているわよ…夜叉からの進化だから…」エナが笑いながら…

「エナ様…お呼びでしょうか…」

扉から黒い仮面をつけた大男が入って来た。

空気がざわつく…気の塊のようだ。


「コンカラ、彼らと一緒に行ってくれ、シトク討伐よ…降れば良し、逆らえば…場合によっては…殺せ…」


エナは、コンカラの形を叩いた。

「仰せのままに、満里奈様からの要望は?いかがいたしましょう?」コンカラは傅き。エナを見上げている。


「エキドナ救出は、第一優先だ」

「解りました。」コンカラは、平伏した。


「コンカラか?久しいな…」ソレイユが声をかけた。

「…これは……ソレイユ殿か?久しいな…共に戦う事が出来て嬉しいぞ…ん?エコウ殿、エキ殿、アクタ殿か…皆…息災であったか?」

コンカラは4人を見渡した。

「おい、コンカラ、ソレイユ様に失礼だろ!」エキが食ってかかる。


「はて?何か無礼を働きましたか?気に触る事があったなら謝罪いたします。」コンカラは、まるで巨木のようだ。


「いや、我々の誤解だった。すまぬコンカラ殿」

「出立は明日じゃ!ソレイユ、この城で休むが良い…私は同席でないが、この城の食事は最高だそ!ゆっくりしてくれ…」エナは、カラカラと笑った。

「成政…行くぞ…」エナは、コンカラの肩を叩いた。

「…エナ様…成政?佐々成政殿なのか?コンカラ殿は、」

「そうだ、母衣衆筆頭、佐々成政だよ!いまは、ヴァジュの所にいる。ソレイユ、コンカラの超々遠距離射撃は、凄いぞ…遠目と相まって、かなりの距離から敵を正確撃ち抜く…彼のお陰で、新たな戦術を思案中よ!」エナはコンカラをみている。


「必要な物は、揃えてある…明日…出立ぞ!」エナは、声を上げた。


「ははぁー」4人は傅いた。



ニライカナイの森…

「さて殿…いよいよですね…」レインが声をかけた。


「まずは、シン殿と合流するとするか…」

「シン殿が来ているのですか?」ハイラが満里奈に尋ねる。


「エナ様もなんとも…アハハハ…」ハイラが笑った。


「ハイラ…まぁそんなに気負わずにな!」満里奈はハイラの肩を叩く。


「皆の者、聞けぇ…今日は、ここで夜営する。そして明日は、森を抜ける…十分に体を休めてくれ…」満里奈は、皆に告げた。


「正信、直政、忠勝…この当たりに…城を築こうと思うが?どうじゃ?」満里奈が回りを見渡しながら…言った。


「城ですか…さすれば、ここは、なんでしょう?アハハハ…」正信が笑った。

「智将サマンでも思いつかぬか…」満里奈が、言った。

「満里奈様…いえ、上様…さすれば…井伊谷城を頂けたら幸いです。」フランソワーズが、言った。


井伊谷いいのや?おぅ!井伊家の城か…よかろう!」満里奈が言った。


「聞けぇ…木々よ、岩よ…紡げ理りを、我は命じる…土よ描け、石を織れ!我は命じる…立ち上がれ!井伊谷の城よ!」


大地が震える。木々が声をあげる。

そこには………井伊家の城…


大地を削って築かれた土塁は、幾重にも連なり、まるで、迷路のようだ。

いくつもの曲輪が、築かれ、攻め城では無く、守りの形をなしている。

本丸へと至る道は、決して一直線ではない。

曲がりくねり、折れ、時に同じ場所へと戻る。

そして天守なきこの城の中心――

最奥の詰の丸には、小さき祠がひとつ。

そこには、井伊の血を見守る“白き守護獣”が封じられているという。


空堀と堀切…天然の地形を利用した。城…

そんな井伊谷城が出現した。


「おぉ!懐かし!懐かしわ!井伊家の城…」フランソワーズの目から涙が、こぼれた。


「これは、堅牢な城ですね…」まだ土埃が舞う森の奥から、涼しげな男性が歩いてきた。


「私は訪れた事は、ありませんが、井伊直虎殿が守った城か…」


「失礼ですが…」レインが、声をかけた。

「アハハハ…その姿じゃ誰もわからんよ!シン」正信 サマンが笑っている。


「えっ!ええぇ…ぇ…ぇ…ぇ…ぇ…!嘘ぉ」


その場の全員が声を上げた。

「シン将軍??ですか?」レインが、言った。

「あのムキムキのシン将軍…4本腕の?」シンダラが叫ぶ!


「アハハハ、始めての方も、いらっしゃるでしょう…私がシンです。」

「なんとも…シン殿…おどきました。私が満里奈です。」

「レインです。フランソワーズです。……ハイラ…です。シンダラです。」


「いや…流石は徳川家康殿が配下…皆、素晴らしい武将達ですね…」シンはなんとも…涼しげに笑った。その中から、ハイラが前に出た。

「……シン将軍…、いえ……忠興様…先日の無礼をお許し下さい。」ハイラが片膝をついた。


「玉か…久しいな…息災でなにより…あの時は、ある意味、敵であった。詮無きことよ!…素晴らしい太刀筋であったぞ!玉」


「ありがとう御座います。…あの時、手加減をして頂いた故、私は今も、こうしていられます。」ハイラの目から涙がこぼれた。


「満里奈様…妻を頼みます。我々が後詰となります。ご武運を…」


「遠き昔…本当に…遥かだ、」シンは、天を見上げた。



障子越しに差し込む光。静まり返った座敷。

やがて、すっと襖が開く。

そこに現れたのが――彼女だ…

後のガラシャ…まだ「玉」と呼ばれていた少女。

年は若く、表情は控えめ、されどその瞳にはただ従うだけではない、芯の強さが宿っていたな…。

一瞬の沈黙…二人は向かい合う。

言葉は、すぐには出なかった。

私、忠興は思った――あの目は、光秀殿ゆずりか?


彼女の目は真っすぐこちらを見ていた――

見定めているのか?あの時…微かに思った物だ…なればこそ…その場には不思議な緊張が満ちていた。

最初の言葉…私から

「……細川与一郎忠興にござる」

短く、鋭く、無駄のない名乗り。

すると彼女は、静かに頭を下げ、花の様な笑顔で…私の槍の様な言葉を、受け止めた。

「明智十兵衛光秀が娘、玉にございます」

その声は小さいけれど、不思議とよく通る声だった。

交わらぬまま、結ばれる縁、それ以上、多くは語られない。けれどこの出会いは、

すでに決められていた未来へと続いている。

恋ではない。想いでもない。


ただ――

「家と家を結ぶための縁」

それでも、私はその時すでに、わずかに感じていた。この少女は、ただ従うだけの存在ではない。内面に激しい炎を持っていると。

そして始まる物語、私達は夫婦となる。

激しい愛。すれ違い。そして運命の渦――

すべては、この静かな対面から始まった。



不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。感想、ブックマーク…よろしくお願いします。

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