エキドナとの再会
65話目になりますわ…リン達は、エキドナと再会します。しかし、大きな陰謀が、蠢いている事が判明しました。同じ頃…満里奈は、バイシャ達との会談に望みます。
石垣山城…
「さて…バイシャの城に行きますか?」満里奈が、呟く…
レイン、フランソワーズ、サマン、ハイラ、シンダラ、ニション、ココル、フェリオサ、ミッシェル、エマニュエル、ステンノー、エウリュアレ、メドゥーサは椅子より立ちか上がった。
「聞けぇ!これより、バイシャ殿の城に向かう、」満里奈…徳川家康が一声を上げた。
「この度のミーミル湖、小谷城攻略において、我々がエナ様と共闘した事は、知られていると考えるのが、自然だろう。」
「バイシャ殿の城には、アヴァロー殿、ハマーン殿、も来ているはず…やもすれば、戦闘となるかもしれない。最悪なのは、巴殿が既に、三人と同盟を結び、合従軍として布陣している事だ。」
家康は、拳を振り上げる。
「だが!怖れるに及ばず…我を信じよ!我々の道の先にある物を信じよ!我々が為さんとする事を信じよ!我々の力を信じよ!」
家康は、手を振りかざした。
「厭離穢土欣求浄土!」
家康は、叫んだ……!「我々がこの世界に希望をもたらす者ぞ!」
「旗を掲げよ!」
「正信!転送の準備!」
「忠勝!直政!元忠!頼宣、頼房、輝政!そして秀忠!心せよ!」
「忠勝!馬引けぇ!」
「…秀忠?頼宣???誰だ?」皆がざわつく…「たわけ!ニション 秀忠!お前の事だ!うつけがぁ!!エマニュエル、紀州頼宣!臆する事は、許さぬぞ!」
ニションと…エマニュエルが泣き崩れた。
「父上……我々にお任せ下さい。」
「出陣じゃ!」
14頭のグルファクシ、騎上の戦士達…それぞれが雄叫びを上げた。
「盃を割れ!出立じゃぁ!」
ガシャーン14枚の盃が割れ…巨大な転送陣が皆を包み…飲み込んでいく…行き先は、バイシャの国。
リン達は、徒歩で獣人達の村を探していた。
「リン…ジン一郎の報告だと、確かこの当たりだよね。そう言えは、ジン一郎とジン二郎は?…もしかして…武田かぁ…まぁいいわ…で最初にエキドナと会ったのはこの辺り…」アイリスが辺りを見渡す。
「アターナー姉様…これは!」シモーヌが声を上げた。
草木が生い茂る林…中に…
「獣人の成れの果てか…」リンが呟く
「リン…良く見ると…住居は…そのまま?戦闘も無く…暗殺?手際が良いね……で…白骨化…結構前に殺された…?この当たりの時間は…」
「暗殺に近いわね…確かに…時間?速いわ…どれくらいで白骨化するのかしら?」
リンが骨をみて回っている。
「これは、全員…胴体と首が離れている…つまり」
ヴァネッサが指で首をかいた…
「恐ろしい手練ね…」
「ちょっと待て…生き物がいるわ…」リンの目が赤く光る…
「リン姉様…あそこの祠ですね」アシュラが指差す。
リンとアシュラの目が赤く光る…
…「いるのは解っている。出てこい!」アイリスが声を出す。
「でてこぬなら…祠ごと破壊するが…良いな?リンが言った。」
………何かが飛び出した。
「……狼か?」ヴァネッサが言う…
「ジャンヌ…拘束!」リンがジャンヌを見た。
ジャンヌの目が赤く光る。
「ギャーン」その獣は金縛りにあったように…動けない…
「アターナー姉様…狼ですね…ん?狼?オオカミって言うより…ショウカミね…いやいや犬か?」ジャンヌが言った。
「これは、エキドナの犬?」シモーヌが小さい狼をヒョイと持ち上げた。
「ブサイクな狼ね…さぁ!食べましょうか?」シモーヌが言う、
「えっ…狼って食えるの?犬もそうだけど…美味いのか?シモーヌ?」アシュラが言った。
「ペム姉…食べた事あるわけないでしょ!冗談よ!」シモーヌがやれやれって顔している。
「メドゥーサならいざ知らず!!」
シモーヌが言った。
「アハハハ…アハハハ…メドゥーサなら美味くありません…!肉が硬い!臭い!筋っぽい!です…とか言いそうね!」シモーヌが笑った。
「昔は、貴女も食べた事あるでしょーが、四つ足は、イスと、テーブル以外…全部制覇したぁ!って豪語していたのは、ジャンヌでしょ!」シモーヌが言った。
「あらあら…シモーヌさん?何千年前のお話?…私は変わりました。私、知ってますのよ!こっそり食べてるの知ってますからね!アハハハ…お下劣なシモーヌ!」
「食べてません!!」シモーヌがジャンヌに牙を剥いた!
「あの……ぉ!そろそろ降ろしてもらえませんか?」
「えっシモーヌ?なんて言った?」ジャンヌがシモーヌを見る…
シモーヌは狼を見つめている。
「??しゃべった?」そう言って全員を見る…
「ギャー気持ち悪い!死ねぇ!」
シモーヌは、森に向かって…放り投げた。
「まてまてぇー!俺だぁ!エキドナだぁ!!!ヘスペリデスゥ!!」
「なにこれ?えっエキドナ?」ヴァネッサが…小さい狼を見つめる…
「リン姉…これは?」アシュラが目を見張った。
狼が地面に落ちる…
「グルグルゥ…」狼が牙を剥いた。
「だよね……気のせい…最近、疲れてるし…」リンが、言った。
「そうそう…私もジャンヌの喘ぎ声がうるさくて…眠れないのよ…」シモーヌが言った。
「何何?ヘスペリデスちゃん…えっ誰よ!誰?」アイリスが食いついた。
「知りたいですか?エニューオー姉様!それはぁ!」
「ちょっとシモーヌ!!何言ってんの!やめてぇ!ギャーギャーギャー!」ジャンヌは走り回ってる。
「ヘスペリデス!おいコラ!ネタは上がってんだよ!いい加減…ゲロして楽になれ!」ヴァネッサがジャンヌの前に立つ!
「共犯は誰だ?あ〜ん!!田舎のお袋さんが泣いてるぞ!さぁ…吐け!吐いて楽になれぇ!ヘスペリデス!!……カツ丼食うか?」ヴァネッサが詰め寄る!
「………独りで…慰めてました。アターナー姉様が…近くにいるだけで…体が…疼いてしょうがないんです。でも!刑事さん聞いて下さい!シモーヌなんか!毎日やってます!…1日3回してます!嘘じゃないです…私見ましたから!」
「ギャーギャー!何!言ってんのぉ!ジャンヌ!!うっぎゃー!わーわーわー!」
クールなシモーヌが地面に転がっている。
「アハハハ!ありがとう!ヘスペリデス、ラドーン…私も大好きよ!!じゃ…一緒に寝る?」リンがメドゥーサを見つめた。
「えっアターナー姉様…私の目…知ってます?」ジャンヌがリンを驚きの顔で見ている。
「当たり前…ジャンヌが、威嚇と狂乱でしょシモーヌが威嚇と怠惰…知ってるわよ!」
「あれ?言ってない?私にグライアイのどんな目も効かないのよ!」リンが胸を叩いた!
「ウッソォ!」全員が声を上げた。
「あのぉ〜そろそろ良いですか?アターナー姉様?」
「ギャーまたしゃべったぁ!この妖怪めえ!」アイリスが剣を構えた。
「待って…この狼…妖怪なんかじゃない!」
ジャンヌが言う。
「そう!言って下さいよ!ヘスペリデス!」
「クーベラの新しい魔導兵よ!」
「クーベラめぇ…一晩中…エキドナの魔導兵を寄越しやがったと思ったら…今度は、犬かよ!」「死ねぇ!」シモーヌが蹴り飛ばした。……
「キャワーーーン」
「あれ?爆発しないぞ?」
「ラドーン!ナイスキック…グフゥ」
エキドナ犬は、立ち上がる。
「キャンディ!出番よ!」
「おや??あれ?嘘!あらあら…スキュ…」
「どっりゃあぁぁ…!だめぇー」リンがエキドナを投げ飛ばした。
「なる程ね…アハハハ…スキューバダイビングをやっていた頃の…ビーチの女神ににている!」
「でしょ……キャンディは可愛いのよ!」キャンディがアシュラに飛びついている。
……「本物の……エキドナ………の犬?」皆んな宇宙人を見ているような目をした。
「本物ね…エキドナ…で?何をしているの?って言うか?転生に失敗した?」アイリスがマジマジとエキドナ犬を見つめる。
「いやぁ…不覚を取った!」エキドナか呟く…
「あれ…なる程…エキドナ…会話と犬の口の動きが違うわね…?」ジャンヌが言った。
「やっと解った?グライアイの仲間だけに、伝わる念話…このエキドナ様だけが持ってる…能力!俺とだけ、脳内で会話出来るのさ!!」
「で?なにが…どうなってる訳?」リンがエキドナ犬を見て言った。
「まず…シトクって知ってる?昔、バイシャの所で…傭兵してた野郎なんだけど…なかなか強い野郎だよ!目が3つあるのが特徴…」
「意外と馬があってさぁ…暫く、ニライカナイの俺の所にいた事もある…で!俺が、開発した宝具…自分の記憶や能力なんかをコピー出来る石…これを補完しておけば…例え死んでも…自分が、この世にすぐに生まれ変われるんじゃないかなぁ〜って思ったけど…そんな石を…秘密で、コツコツと作って訳…そしたら…どこから漏れたか知らないけと、シトクが襲って来た!」
「完成したの?その宝具は?」ヴァネッサが聞く。
「出来たけどね…ぇ」
「でも…アハハハ!無理無理!本体が消えたら…宝具も〜ただの石さ!」
「本体さえ…生きていれば…その石にエキドナの魅惑の目コピーすれば、洗脳が可能かぁ…グライアイの血脈じゃなくても使えるって訳?あと、自称…誰ってフェイク情報も流せるって事?で…そっか…貴様…クーベラとシトクって奴に拉致監禁されて…その作り方をポルキュス一派にゲロした…訳ね…」リンが犬を睨む…
「イエーース!当ったりぃー!でね、このは、色々…解剖や実験したりして、俺の記憶を入れてある訳よ!…で!この俺本体は、シトクに連れ去られて……多分…何処かの城の地下牢にいます。」
「クゥーンクゥーン!」
「あんたの村の虐殺は、シトクって奴の仕業?」ジャンヌが聞いた。
「そう…目が3つあるって言ったでしょ…3つ目に…金縛り見たいな、変な能力あるのよ…グライアイとはまったく違う系統ね…」エキドナ犬が呟く。
「エキドナ?ポルキュスにあった?」リンが聞いた。
「あってません…多分、メビロス島にいますね…」
「じゃ…カリュブディスはあった?」
「げっ!カリュブディスって生まれてるの…って………あぁ……あり得るね!了解」リンを見ながら…エキドナは言った。
「リン姉様…カリュブディスなら…この森にいたよ…カリュブディスは、白髪が…めちゃくちゃ長くて…大食いの女?男?でしょ…北の方に歩いていたから…探してこようか?」
「あっあっ…アハハハ…この森に?いるの?キャンディ!」
「いたいた…見つけたら!ぶっ飛ばせば良いのかな?キャハハ!多分…私の友達でしょ?」キャンディは、笑っている。
「キャンディは、カリュブディスと喧嘩した事あるんだ…」アシュラが聞いた。
「あるよ!私の全勝だから…つまんないんだよねぇ…弱すぎる訳…アターナー姉様と逢って…キャンディは理解したの…上には上がいるって事に!キャンディは、賢いからね…」
「それと…ビカラに目を与えたのは?誰?」
「それは、多分…クーベラだね。」
「シトクってバイシャ殿の武将って事は、ポルキュスの裏に、バイシャって事はあり得るの?」リンがエキドナ犬を見つめている。
「それは、解らないよ…」
--満里奈様…エキドナ発見の詳細です。--
---で…エキドナって何処にいるのかしら?--
--エキドナ本人がいないんで…確認は、出来ないですが、黒田官兵衛たと…すると…有岡城でしょうね…
---シトクが、荒木村重??---
---有岡城は、摂津…もしあるなら…メビロス島に向かう途中か…これはエナ様に伝えておくわ…
--満里奈様、バイシャ殿の黒幕説……満里奈様…気を付けて下さい--
--あっ、そうそう…キャンディがカリュブディスを見たそうです。ニライカナイの森を北に向かっていたとか、--
---カリュブディス?生まれていた??--
--解りません、'探しますか?満里奈様--
---一応…当たってみて!---
--了解です。--
エキドナ犬は、森を見つめている。
遠く昔に向かって…
天正6年(1578年)摂津・有岡城。
その城壁の奥で、ひとつの“歪み”が生まれていた。織田の配下であったはずの荒木村重が、突如として主君に牙を剥いたのだ。
その報を受けた黒田官兵衛は、静かに立ち上がる。「殿…私に説得させて下さい。」
秀吉は、苦虫を噛み潰したような顔をした。
「官兵衛よ…説得しても無駄かもしれないが…それでも行くのか?信長様は、一度でも背けば、許してくれそうにない御仁だからなぁ…」
「なればこそ…私が説得してみせます。」官兵衛は自信があった。
そして、信長の怒りが天を焦がす前に、
かつての同盟者を説得すべく、ただ一人、有岡城へと向かった。
天正6年の冬………官兵衛は有岡城についた。…だが、城門をくぐった瞬間――空気が変わった。「そうか…そこまで…追い詰められていたか………」
村重の瞳は、もはや人のものではなかった。
猜疑と恐怖に侵されたその魂は、すべてを敵と見なしていた。
「……お前も、織田の犬か」
その一言とともに、官兵衛は捕らえられた。
連れ込まれたのは、光なき土牢。
湿った石壁、腐臭、滴る水音。
時は流れず、ただ“削られていく”。
肉体は衰え、脚は腐りかけ、
だが――その精神だけは、決して折れなかった。
天正7年(1579年)1年が過ぎた。
一方その頃、外の世界では別の闇が動く。
「黒田官兵衛は、寝返ったに違いない…!」
その疑念が、信長の耳に届いていた。
怒りは冷酷な決断を生む。
人質として預けられていた嫡男・松寿丸に、死の影が迫る。
しかし――竹中半兵衛という、もう一人の知将が、その幼き命を闇から隠し、密かに守り抜いた。
運命の糸は、まだ断たれていなかった。
やがて、織田の軍勢が有岡城を包囲し、炎が城を呑み込む。
崩れ落ちる石壁、響く断末魔。
その地下深く――
“影”となりかけていた男が、ついに解き放たれる。
官兵衛は、もはや以前の姿ではなかった。
やつれ、痩せ細り、片足は自由を失っていた。だがその眼だけは、異様なまでに澄んでいた。すべてを見通すような光を纏っていた。
不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さいませ…感想など…頂けたら幸いです。




