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新たなステージの扉

62話目になりますわ!小谷城の戦いは終わった。たが…新たステージの扉が開きました。

満里奈達は、次の舞台に上がります。

小谷城は、陥落した。様々な…思いをのせて…確実にストーリーは進んでいる。

そして…

エナと満里奈は、安土城の前に立っていた。


「こっこれは…なんと…家康殿…安土城か??」


山の稜線を背にして、巨大な城が光の中から姿を現していた。

真っすぐに伸びる石階段の先には…


それはただの城ではない。天へと突き刺さるようにそびえる塔――安土城。


幾層にも重なる屋根瓦は朝日を受け、まるで金色の鱗のように輝き、壁には朱と黒の装飾が燃える炎のように走っている。天守の最上階には黄金の飾りが光り、風を受けてわずかに鳴るその音は、まるで神域の鈴のようだった。

その城の麓に、エナと満里奈が立っていた。

「如何ですか?上殿…」満里奈が尋ねる。


赤い陣羽織を翻しながら、エナはゆっくりと天守を見上げた。

その眼は、ただ城を見ているのではない。

――この世界を見ている。


天守は七層。雲を突き破るほど高く、まるで人の手で築かれた神殿の塔のようだ。山の霊脈、龍脈が集まる場所に築かれた城は、大地の力が城を中心に渦巻いている。風が流れ、旗が鳴り、城全体が生き物のように息づいていた。


「家康殿…いや満里奈…なんと言えば…良いのか言葉が見つからないわ…?」


「…これが…天下の城ね…それが…安土城…か…」エナは城を見上げ…微笑んだ。


「小谷城は…どうされます?」満里奈がエナの顔を見た。


「小谷城は破却…巴がミーミル湖畔に…城を築くと言っていたわ…」


「エナ様…ストーリーは、確実に進んでいます。セツナが何処まで許容するかは…解りません…が…用心にこしたことはありませんよ。」満里奈が呟く。


「満里奈…今回の戦をどう読む?」エナは満里奈を見つめている。


「…いくつか気になる点が…」満里奈が…口澱む…

「やはり…気になるわね…」エナが言った。


「はい…私達は、当初…ディーノは、浅井長政と思っていました。結界の異常な精度…長政ではない!!…なら誰なのか…結論は、お市様…驚きました。…ビカラにしても同じです。」

「私は、ビカラは、赤尾清綱、海北綱親、雨森清貞…浅井三将の誰かと思っていましたから…」満里奈が言った。


「私もだ…それが…鳥居元忠とはな…」エナが呟く。

「で…バサラだ…彼は、本当に石田三成なのか?私は、満里奈…まだ…バサラは明智では?と言う考えを捨てきれないの…ただ…グランは…大谷刑部で間違いないだろう…左近は島左近だろうな…」エナが言った。


「エナ様…クーベラは?松永秀久と?」

「…アハハハ…クーベラか!本当に津田監物と思っていたからな…」エナが笑う。

「多分…そのうちヒョコリ戻ってきますよ…アハハハ」満里奈が笑った。


「しかし…なんなんだろうね…解らない…自称なんて…あるのか?…考えられない事が起きている。」

エナが目を瞑る。


「次の本願寺攻略で…また謎が深まるのか?何かが…解るのか?…ポルキュス!私も知らないグライアイの始祖…逢って見たく思います。」満里奈がメビロス島の方角を見つめた。

「そうだ…な…ただ…ポルキュスは…本当に本願寺光佐なのか?」エナもメビロス島の方角を見つめた。


「ただ気になるのは、顕如の妻・如春尼と、武田信玄の正室・三条の方は、ともに左大臣・三条公頼の娘(姉妹)です。」満里奈が言った。

「えぇ…それは…知っているわ…私の読みだと…バイシャは、北条氏康…じゃないかしら?今川義元って事もあるけど…ないか?アハハハ、」エナは満里奈を見て笑った。


「可能なら、メビロス島の侵攻には、バイシャも加わって欲しい。それか、武田を討って欲しいとおもってる。」エナは、腕を組み直した。


「満里奈、見極められらるが?バイシャ、アヴァロー、ハマーンを、この世界を意味ある物に変える為、お前が言っている。理想の世界にする為に…」


「エナ様…巴殿をどうするつもりですか?」満里奈は聞いた。

「どうするもなにも…ハマーン攻略に行って貰うさ…何処かにいるだろう…長曾我部元親あたりかもしれないが…」

「長曾我部元親には、ステンノー達に行ってもらうかと考えているのですが?」満里奈が言った。

「家康殿…ステンノー?フフッ!山内一豊か?なる程な…」エナは笑った。


「頼んだぞ…家康殿…」



石垣山城…

「我々は、このまま…バイシャ殿の所に赴こうと思う。」


「お言葉ですが…満里奈様、今回の小谷城攻めに加わった事は、アヴァロー殿、ハマーン殿…当然…バイシャ殿にも知れ渡っているはず…すんなり上手くいくでしょうか?」レインが声をあげる。

「私も同意見ですわ…完全に我々は、エナ様の仲間と思われているはずです。」フランソワーズも声をあげる。


「アハハハ…だからこその…会わない訳にはいかないでしょう?それに、我々は、ビカラ救出の大義があるわ!」満里奈が笑った。


「満里奈様…私も会うべきと、具申いたします。」サマンが声を上げた。


「おいおい!正信!本気が?」レインが声を出す。

「忠勝…ならば聞くぞ!ビカラが…鳥居元忠だと…いつ知った?バイシャ殿は…誰だ?ハマーン殿は誰?さらに…アヴァロー殿は?その部下は?危険だか…見極めねばならないと私は、思うぞ…」サマンこと…本田正信が言った。

「…サマン殿…いきなり戦闘になるかも…」

ハイラがサマンを見た。


「私は戦闘にはならないと思う…」リンが言った。

「何故なら…満里奈様は、徳川家康公だから…さらに…巴殿が、豊臣秀吉だった事…」リンが続ける。


「ステンノー…ハマーン様は…何者だと思う?」リンが聞いた。

「ハイラ、シンダラ、バイシャ様は、何者?」

「ヴァネッサ、アイリス…アヴァロー様は?」リンが全員の顔を見た。


「リン姉様…ハマーン様が何者?…解りません…」ステンノーは、エウリュアレ達を見ながら言った。


「リン様…バイシャ様??私は、豊臣秀吉…かと…」ハイラが言った。

「じゃ巴様は…自称豊臣秀吉?」リンが聞いた。

「解りません…」シンダラが言った。


「リン…アヴァロー様は、多分…伊達政宗?かなぁ〜なんてね…解らないわ!」アイリスが呟く。

「リン姉様…アヴァロー様は、上杉謙信だと思います。」アシュラが言った。


「まぁ…全て憶測だろ?なので…会う必要があるのでは?」サマンが言った。


「あっそうだ!ステンノー?エウリュアレ?メドゥーサ!君達は、何者だ?何故…徳川に、従う?」サマンが三人を見つめた。。

「えっ…我々ですか?」エウリュアレが声を上げた。

「えっ…私達?」ステンノーも声をだす。


「そういえば…そうね…」満里奈が三人を見つめる…「まぁ…なる程ね…あっあ〜ぁ!あれ?…ん?あっぁぁ!」満里奈が変な声を上げた。

「何ですか!何ですか!えっ教えて…下さいよ!何ですか…」メドゥーサが手を振り回した。

「…………あっ……なんでもないわ……はぁ~〜〜っ!」満里奈が深いため息をついた。

「えっ!何ですか!ギャー!やめてぇ!何??人間じゃないとか?」エウリュアレが言った。


「エウリュ…………まぁ…残念だったな……ふぅ~」

アイリスが言った。

「ステン…………逞しく…生きろ!……ハァ〜ッガンバ!」ヴァネッサが肩を叩く…


「メドゥーサ???ハァ〜〜〜〜〜ッ……あ〜〜〜〜〜〜〜ぁ!まぁ…ドンマイ!」

アイリスとヴァネッサが両肩を叩く…


「ギャーギャーギャー!何何何何何!なんでぇ〜〜〜〜すかぁ!」メドゥーサが転げ回った。「えっ、私…人間じゃない??虫なんですか?いや!菌??キノコですか?毒キノコ??毒虫??ギャーーーーーァ!やめてぇ!」

メドゥーサが走り回った。


「満里奈様ぁ…我々は、なんなのですか?」三人娘は、涙目になっている。

「えっ?…まぁ……ん〜!アハハハ!一応…人間じゃない?」と…満里奈。

「一応ぉ!??何ですか?それ!ヘビ女ですか?!猫娘ですか?ろくろ首?アマビエ?妖怪のたぐいなんですね…やっぱり…まぁエウリュは、砂かけ婆って事は…解りますけど…可哀想なエウリュ…メドゥは、ヘビ女でしょうね…あぁ~不憫…私は、美しい雪女なんですね…」ステンノーが泣き崩れた。

アイリスとヴァネッサが…笑いをコラえている。

「おい!コラ!誰が…砂かけ婆だって?」エウリュアレ

「ステンさん?私がヘビ女なら…あんたもでしょーが!!あぁ~!」と、メドゥーサ

「で?雪女?だぁ!雪男でしょ?ガハハハ!可哀想なステンノーさん、全裸の雪男…丸出し…はっきり言って雪ゴリラ?最悪ね…これは、言えないわ!」

「ウギァーー!雪男はやだ!やだ!」

「ギャハハハ!ダメだ!アハハハアハハハ!

腹が痛い!」アイリスとヴァネッサが吹き出した。


「あのね…ステンノー…これは、人に教えて貰うものじゃないのよ!自分で気づくものなんですよ!!!…私に解る訳ないでしょ!」満里奈が叫んだ…


「話しが…それたぁ…皆んな聞いて…バイシャ殿の所に行くわよ!良いわね!」満里奈が叫んだ…

「御意…」全員が平伏した。


「さて…レイン、ハイラ…バサラ、グラン、左近の三人が…離反したわ…了解しておいてね…」満里奈が二人を見つめている。


「はい…了解しました。」レインとハイラが目を伏せた。

「で?ビカラは、どんな感じ?」満里奈が尋ねる。


「はい…だいぶ元気になったみたいです。」ハイラが答えた。


「なら…逢わないとね…今は、大丈夫?レイン…?」満里奈がレインを見た。


「大丈夫だと…思います。」


ビカラの寝てる部屋の前…

「ビカラ…起きてるか?」

「はい…クビラ兄様…」

部屋の奥…ベッドに、ビカラが腰を下ろしていた。左の顔に仮面…左腕は、義手…

「久しいな…元忠…」満里奈が声をかけた。

「これは…殿…」ビカラが笑った。


「お前の顔を見ると…駿府が思い出されるぞ…本当に懐かしい…元忠、石川家成、酒井忠次……懐かしい…」


………

春の雨が上がったばかりの夕暮れ、城下の小さな丘の上に三人の男が座っていた。

元康、その傍らに 酒井忠次、そして少し後ろに静かに控える 鳥居元忠。

まだ皆、若い。

だがそれぞれの目には、すでに武士の気配が宿っていた。

忠次は草を一本引き抜き、口にくわえながら空を見て言った。

「殿。三河は、今ごろ田植えでしょうな。」

元康は遠くの山を眺めていた。

「そうだな……矢作の水も温くなっておろう。」

元忠が静かに言う。

「私は、三河の土の匂いを忘れぬようにしております。」

忠次が笑った。

「元忠は真面目すぎる。」

「忘れてはならぬ物もあるだろうが!」

元忠は短く答える。

少し沈黙が流れた。

遠くで今川の兵が訓練している声が聞こえる。

忠次がふいに言った。

「殿。悔しくはございませぬか。」

元康は少しだけ笑う。

「悔しいとも。」

「ならば、いつか——」

忠次の拳が強く握られる。

元康はその言葉を遮るように言った。

「だがな、忠次。」

「は?」

「ここで見るものすべてが、いずれ役に立つと思う。」

元忠が頷いた。

「殿は、すでに戦を見ておられる。」

元康は小石を一つ拾い、遠くへ投げた。

「三河に帰る日が来る。」

その声は、まだ少年のものだった。

だが不思議と揺らがない。

元忠が笑う。

「その時は、私は誰より先に槍を振るいます。」

元忠は静かに言う。

「私は殿の城を守ります。」

元康は二人を見た。

夕焼けが三人の影を長く伸ばしている。

「ならば約束だ。」

忠次が即座に答える。

「約束ですな!」

元忠も頭を下げた。

「この命、殿と共に。」

やがて三人は立ち上がり、駿府の城下へ歩き出す。「家成が、心配しておるだろう!」

その背に、まだ名もなき時代の風が吹いていた。

だがこの静かな日々は、後に彼らが歩む長い戦国の道の中で、

ふと胸によみがえる 若き日の思い出 になるのだった。


「殿…いや…満里奈様…どうされました?」

ビカラが声をかけた。


「いや…駿府の事を思いしていた。すまぬ…そして、ビカラ!…ビカラの忠義を…どんな言葉で…労う?…讃える?感謝する?…言葉が見つからないわ…ただ…ビカラ…勝手に死ぬ事は、許さぬぞ!!生きろ!私の傍にいよ!死ぬ時は一緒だぞ、命令だ!」満里奈の目から涙が零れた。

「満里奈様…家康様…この命、果てるまで……お側におります。」


「鳥居元忠…お前の忠義…受けとったぞ!」



「元忠…そなたに、新たに名を与える!そして、新たな理りと…力を…ビカラ…今からフェリオサと名乗りなさい…ビカラ フェリオサ…私と徳川の宝…そなたに…新たな理りを、そして体を……フェリオサ!!私と共にあれ………」


…ドン!部屋が揺れた。ビカラ…フェリオサがベッドにうずくまる…

「うっうっ…グググッ…ウギャー!」ビカラが床に突っ伏し…痙攣を始めた。

「満里奈様…ビカラは??大丈夫ですか?」レインが満里奈を見た。


「大丈夫…お市様の法力に、私の理りを重ねただけ…」


「うっ…オエッ……ハァハァ…満里奈様…これは…いったい?」


「ビカラ…顔…嘘だろ…、ビカラ?」レインがビカラを抱き締めた。


「顔?えっ…仮面は?外れている?」

「えっ…腕がある??え?嘘…」


「満里奈様…これは?いったい…」

「治癒した訳じゃないのよ…見栄えを良くしたの…可愛い女の子なんだから…」

「鏡を見ても宜しいですか?」

ビカラが言った。


クビラやハイラと同じ…黄色系の瞳が右…左は、赤い瞳…これは…グライアイの瞳…オッドアイ…になっている。

左腕は、ほぼ、普通の腕と変わりが無い…

「新しい腕…もしかして…サイコガンが入ってるとか?」

「違うわフェリオサ!ロケットパンチよ!!そんな訳ないでしょ!アハハハ」


フェリオサは、腕をグルグルと回した。

「気に入ってくれた?フェリオサ?」

「満里奈様…ありがとう御座います。」


「満里奈様、バサラは死にましたか?」

フェリオサは、満里奈を見つめている。


「…生きてるわ…」満里奈が言った。

「嘘…石田三成ではないの?」フェリオサは天を仰ぐ。

「解らないのよ…ただ、ほぼ石田三成だと思うけと…巴がなんと言うか?」

「巴…魔王豊臣秀吉か!」フェリオサが呟く、

「フェリオサ、ディーノが巴殿についたわ…お市様が…巴に…」

「…嘘ですよね…有り得ない…」

「なら殿…早くエキドナを確保しないと…エキドナ…黒田官兵衛…」


「エキドナが、黒田…カンベイ?なる程…ね…エキドナかぁ…失念していたわ…この自称を言える異常自体に…なる程…エキドナが黒幕か!」

--リン聞こえる?--

---ハイ、満里奈様どうされました?---

--エキドナを捕まえて!--

---エキドナ?---

--そうエキドナ!巴に取り込まれる前に--

---ハイ、解りました。--

---そうね…アイリス、ヴァネッサ!アシュラと!至急向かって…リン!エキドナは黒田官兵衛よ---

---あと、エナには言っておくから…ジャンヌとシモーヌを連れて行って---

---了解しました---


ーエナ!聞こえる?ー

ーどうした?満里奈?ジャンヌとシモーヌと黒龍を貸してー

ー謎が、解けたわ、この自称が言える問題ー

ーなんだと?本当か満里奈?ー

ーエキドナよ!ー

ーなる程…忘れていたわね!エキドナか!ー

ーエナ聞いて!エキドナは黒田官兵衛よー

ーカンベイ?了解した…ジャンヌとシモーヌを向かわせる…最悪…斬れ!仲間にならぬのなら……殺せ。ー


次のステージの扉が開く音が、満里奈には聞こえていた。



不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。感想など…頂けたら幸いです。

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