小谷城陥落
61話目になりますわ…ついに…小谷城が、陥落します。エナは、ディーノと合間見ます。満里奈達は、幻の城…安土城を完成させました。
物語は、次のステージの扉を開けようとしています。
「こっれ…は!」見る者すべてが…驚愕した。「安土城………」
それは、ただの城ではない。
山そのものが鎧をまとい、王冠を戴いた姿。
五重七階の天守は雲を突き破り、最上階は常に薄金の光輪に包まれている。朱塗りの柱はまるではなく、炎の精霊の力を宿しているようだ。
壁に施された金箔は太陽を封じた鏡のように輝く。夜になれば、無数の星が天守の周囲を巡り、まるで城そのものが天の中心であるかのように瞬くだろう…。
石垣には古き契約が刻まれているのか?
覇を唱える者にのみ応える、天地の盟約。
敵意をもって近づく者があれば、山霧は刃となり、石垣は微かに震えて巨兵のごとき影を生む。だが、志ある者が静かに歩めば、城は門を開き、黄金の階へと導く。内部は階ごとに異界が広がり、ある階は星辰の間、ある階は炎の謁見室、最上階は天空に浮かぶ円環の玉座……
「安土城…幻の城…か…」アシュラが呟く…
満里奈の脳裏に、あの日の記憶が蘇る。
天正10年(1582年)5月、私は、安土城に招かれた。信長公に、豪華な饗応を受けた…信長公は、自慢気に、城を案内してくれた。そして…この接待役を務めたのが、明智光秀…。信長公は私を厚遇し、天下統一を目前にした自らの権威と、新しい政治秩序を饒舌に語ってくれた。そして…6月2日…本能寺…か… 明智十兵衛……
「殿…良かったのですか?安土城…不吉です。」アシュラが声をかけた…
「あぁ~思い出すな…本能寺か…ただ…もし、信長殿が明智十兵衛を見つけだしたら…?どうなるんだ?」満里奈は目を閉じた。
小谷城内…
「きっ消えた…エナ様…結界が消えました。」
「アハハハハ!家康がやりおったわ!」
エナは、馬上から叫ぶ!天地が揺るぐような声で…
「聞け!私の兵達よ!家康がやりおったわ!結界が消えた…時は来たり!反撃ぞ!進めぇぇぇぇぇ!!我らの勝利は目前じゃあ!」
「…マンジュ…私は、ディーノの所に行ってくる…後を頼むぞ。」
「…エナ様…寛大な処置をお願いします。」
マンジュはエナの顔を見つめている。
「エナ様…私からも、お願いします。なにとぞ…お慈悲を…」サマンも頭を下げた。
「そろいも揃って…裁きか…ディーノしだいだな…」エナは天守を見つめていた。
「レイン隊長…我々も天守に登りますか?」ミッシェルが聞いた。
「いや…城の中枢…龍脈の通り道を破壊しよう…」「フランソワーズ…ビカラをお願い出来るか?」レインはフランソワーズを見た。
「了解したわ…ビカラを連れて…一旦引くわね…」フランソワーズは、気絶している…ビカラを見た。
「彼女…そうね…これが…そうなのね…」フランソワーズがボソリと呟く。
「シンダラ!ココル!お前達は、地下から破壊しろ…アイリス、ミッシェル、エマニュエル…俺についてこい…ディーノに逢おう…」
「レイン殿…私とヤクシャーニーは、エナ様の陣に戻ります…」パンチャがレインを見た。
「おぅ…気を付けてな!」
「レイン殿も…気を付けて…」パンチャ達は、姿を消した。
天守…
「結界が…あらあら…満里奈様…やりますね…私の負けです。」ディーノが笑い出した…。
「お市様…ビカラは?何処に?」巴が聞いた。
「ビカラは…三河に…岡崎に帰ったわ…強く羽ばたいて…」ディーノは天を仰いだ。
「岡崎に?帰った?…まさか…そんな…可能なのか…?」サカラが目を見開く…
「嘘でしょ?そんな…有り得ないわ…」カリテイモは顔を覆った。
「筑前…もし…目があるなら…一度で良いから涙を流してみたいわ………長政様………」
「さらぬだに うちぬる程も 夏の夜の 別れをさそう ほととぎすかな」ディーノは、静かに呟いた。
ドン!天守が揺れる…
「なに??なんなの…?石垣が崩れる音…?」カリテイモが天井を見上げた。
「カルラ達が…麻痺から解けて…龍脈の巣を壊しているのでしょう…」巴が呟いた。
地下……
「しかし…この力の凄さよ…ココルどう思う?」シンダラが地下の空間を見渡した。
積み上げられた石垣は、ただの石ではない。ひとつひとつが大地の鼓動を記憶し、かつて流れていた龍脈の光を内側に封じ込めている。苔むした隙間からは、かすかな蒼い燐光が滲み、まるで消えかけた星が地底に落ちてなお瞬いているかのようだ。
そこは龍脈の結節――力の交わる心臓部。
「えぇ…満里奈様が龍脈を絶ったにも関わらず…この力って…クーベラって何者なの?」
「止まれココル…魔導兵がいる…まだ…眠っているようだな…」
「シンダラ…この魔導兵…力の桁が違うわ…4体…厄介ね最終ガーディアン?ラスボス?って感じかしら…下手をすると、私達がやられるわ……」
「竜の巣にちょっかいだせば…即時、攻撃してくるのかな?」シンダラが言う
「こいつ…は……ヤバいヤツだ…」シンダラが言った。
「じゃ…首だけ落としておく?」ココル言った。
「こいつ…結構凶悪顔よ…壊しておいた方が良いかもね…こいつ…反社ね」ココルが言った。
「こいつ…は…暑苦しい顔ね…ある意味熱血?真面目?まぁ…間違いなく寝癖をつけて学校に来るタイプかな?…」
「シンダラ!こいつ…は変態ね!斬るならこいつ…からね…間違いない…女の敵!盗撮とか得意そうな顔だもの…子供の頃…縦笛を舐める男…最低…斬るわね…!シンダラ!」
「まてまて…ココル!満里奈様に聞いて見るから?」
数刻前…
「魔導兵もたいした事ないな!ガハハハ」ヒバカラが豪快に笑った。
「油断するなよ…ヒバカラ…お前の悪い癖だ。」カルラが釘をさす。
さて…ここだ…
「これは…凄い…積み上げられた石室…龍脈の力なのか?この光は間近に見るのは始めてだ…」キンナラが驚愕の顔をしている。
「壊して良いのか?本当に…爆発しないか?」ゴブジョウがカルラを見る。
「壊すと言うより…埋めるに近いな…さて…??や?る…か?」
部屋が揺れる…石のトンネルが輝きだした。
「こっこっこれは、龍脈の力が復活している?再起動?」
「ヤバいぞ!退避だぁ…」
キュュュュュン…青白い光が天に昇る。
「動けない…石化に近い状態か?」
カルラは他の仲間を見た。石室を前に全員が固まっている。
「罠か〜やられたな…満里奈殿が再度、結節を壊すまでこの状態…失態だ…」
…誰か来るぞ…
誰だ?敵か?
「しかし…この力の凄さよ…ココルどう思う?」
ココル?サンチラ大将とシンダラ大将か?満里奈殿の所の者…助かった。
…ちょっとまて!魔導兵じゃないぞ!
カルラは他の仲間を見た。動きはない…が…焦っている感じは伝わる。
…やめろぉ〜敵じゃない!
首だけ落とす?ちょっと待て待てぇ!待ってくれぇ!
…おぅ…そうだ…そうだ…
満里奈殿に聞いてくれよ!頼む…
おい…おい……刀に手をかけるなぁ!
ブッ…凶悪?反社?ヒバカラか…おっ!あいつ…聞こえてるな?聞こえてるのか?震えてる?ヤバいちょっとツボった。
笑える…で…キンナラが暑苦しいぃ!確かに…本当に真面目すぎるんだよキンナラは、で…寝癖?ぶえぇ!吹き出した。ヒバカラも、笑ってる…やられた!この子…毒舌だな…
笑笑…ゴブジョウ!すまん…お前は変態顔だ!縦笛?ギャハハハ!ダメだ笑える…ゴブジョウ以外…笑ってる気がする…アハハハ…皆んなも同じか…ギャハハハ!
ゴゴゴゴ!キュュュュュン!
「結界が消えた?…ぶぁあ…助かった。」
カルラは声をあげる。
「?なんだぁ…なんだぁ…?えっ?人?だれ?敵?」シンダラが後退る。
「おい……サンチラ大将?誰が…変態顔だって?あ〜〜ん!」ゴブジョウが凄む…
アハハハハハ!爆笑の渦…
「アハハハ…ゴブジョウ…アハハハ!」
ヒバカラが腹を抱えて笑っている。
「縦笛ぇ縦笛ぇ…ギャハハハ!」
「確かに…盗撮しそうだ…!ギャハハハ」
「ヒバカラ!お前も凶悪と言われたんだそ!」ゴブジョウはヒバカラに突っかかる。
「ゴブジョウ…お前は、心が濁ってるんだよ」キンナラが言う。
「!てめーら!マジかよ!」ゴブジョウは…壁を叩いた!
「アハハハ…しかし…はじめまして…私達…巴様が配下…カルラ、ヒバカラ、キンナラ、ゴブジョウになります。ブッ」
ガハハハ!アハハハハ!可笑しい!!
「はぁ~私は、満里奈様が配下…シンダラ、ココル、いやサンチラ大将です。宜しいお願いします。」
「待て待て!シンダラ大将??バサラ大将とエナを討ったシンダラ大将か?」ヒバカラが言った。
「ハイ…シンダラです…ハイ…アハハハ」
「これは、おみそれしました。」ヒバカラが頭を下げる。
「しかし…サンチラ大将!笑わせてくれましたね…お会いできて嬉しいです。」
「あっ…ハイ…あのぉ…スミマセンでした。」ココルは頭を下げた。
「いやいや!さて…やりますか!」カルラが言った。
全員が抜刀した。
再び天守…
…「何ですか…この感覚?息苦しような…」
カリテイモが言った。何かが…上がってくる…
「気配は4人です。波動が大き過ぎて、近づけません…来ます!」カリテイモは、多量の汗が吹き出すのを感じた。
「このプレッシャー!ヤバいですね…まだ…城内に…これ程の敵が残っていた?」サカラの、槍を構える手が震えている。
「サカラ、槍を下ろしなさい…敵ではありませんよ…これが…満里奈殿の配下…レイン隊長です。」入り口を見つめた。
……コツコツ……
全員が入り口を見つめた。
「巴様でしたか…」当然室内から声がする…
「うおあぁ!」サカラとカリテイモが声を上げ、後を振り返った。
そこには、男一人と、女性が三人立っていた。
「速い…まったく気付かなかった」サカラが4人を見つめる。
「久しいな…ディーノ…」レインが声をかける。
「おひさぁ…ディーノちゃん」アイリスが微笑む。
ディーノは跪いた。「エニューオー姉様……」
「ディーノ姉様…お久しぶりです。グライアイ、ヴァルプルギスが四女エニューアリオスです。同じく五女アカエアです。」
「おぅなんと!〜エニューアリオス!アカエア…会いたかった。本当に会いたかった…アターナー姉様は、来てないの?ミネルヴァ姉様は?」ディーノは、矢継ぎ早に声を上げた。
………突然、部屋が大きく揺れた…
「アターナーとミネルヴァは、おぬしの結節を壊しに行ってるわ!たわけがぁ!」
空気が完全に変わった。
カリテイモ、サカラが突然…悶絶した。「息がぁ…息が出来ない…」
「エナ様…許可をぉ!!早く許可を!!」巴が叫ぶ…
「あら…ごめんなさい…オホホホ!」エナは笑った。
「……エナ様…恐れながら……」アイリスが声を出した…
「何?」
「後に控えているのは?ヘスペリデスとラドーンでしょうか?」アイリスは後の女性二人を見つめる…
「アハハハ…そうか…あれ?…そうよね…何年ぶり?いや…ちょくちょく逢ってたわね…アハハハ…何回…殺された?ジャンヌ…ヘスペリデスに…アハハハ」
「エニューオー姉様…数々の無礼…平にご容赦を…ヘスペリデスです。」「ラドーンです。」
「アハハハ…グライアイの同窓会?笑えるわね…なら…リンと…ヴァネッサ…アシュラを強制転移でここに呼ぶ?アハハハ…忘れちゃいけないわね…ステンノー、エウリュアレ、メドゥーサも呼んじゃおっか?アハハハ」
「兄様…最後に全員に会えれば…もう…思い残す事はありません…如何様な処分も…甘んじて受けます。」ディーノが平伏した。
「ちょっとディーノ?兄様って何?」アイリスが聞いた。
「アイリス…ディーノは、我が妹…市よ!」エナが言った。
「おおおおぁ-〜お市の方…様…うへぇ…マジ?ガチマジガチ?」
「ガチマジガチ??なんだそれは?アハハハ…市よ…」エナが言った。
「知らなかったのは…私だけ??」アイリスはエマニュエルとミッシェルを見た。
……二人は口を開け…気絶していた。……
「さて…巴…ご苦労であった。そして…レイン…お主もな…感謝する。」
「お市…長政の事は、申し訳なかった。戦国のならいとは言え…性急であった。許せ…」
「さて…処分だが…」エナは、眉を顰めた…
……
「上様…私にその処分を一任させてもらえませんでしょうか?…」巴が声を上げた。
「なに?もう一度…言ってみろ…」
「…お市様を私に…下賜たまわりとう御座います。」巴が平伏した。
「……市…お主はどうだ?」
「兄様のご命令とあらば…」
「…相わかった…巴に一任する。」
「ははぁーーありがたき幸せ…」
……歴史がある意味…次のステージに動いた瞬間であった。
不定期でアップします。満里奈達の活躍に期待してくださいませ…感想など頂ければ幸いです。




