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100年前の出来事

52話目になりますわ…エナは、100年前の真相を、語り始めました。それは、バサラ、ハイラ、ビカラ、そして…クビラ達の罪を告げる物でした。物語は…進みます。

小谷城を見上げる…外を月が照らしている。


ハイラの前には、魔王エナ…彼女の黒い仮面が鈍く光る…顔を半分隠している、黒の仮面…。その目は紫に光っでいた。

その目に晒され、ハイラは、動けなかった…

…聞いてしまって良かったのか?でも、聞いても良いと…エナ様自身がおっしゃった。

1秒が長い…永遠のようだ…。


「100 年前か…実は、あまり知らないのよ…アハハハ…知らない?何故知らないの?もしかして…忘れているの?…ハイラ…そう思ったわね?」エナが睨む!目がさらに…紫色になった。


「ハイラ…気付いてるんじゃない?多分、リンやレインは気付いてるわね……記憶が、何故か、ちぐはぐ、80年前って言う者がいたり…100年って言う者、120年って話しもあるのよ?あとは、400年かな…アハハハ!極めつけは!魔王って私の事?信長こそが魔王かな?!ハイラ、私だけなの?魔王のような存在は?…天下に覇を唱えた者は…ハイラあなたは…バサラ、シンダラと三人で…暗殺を企てんじゃない…三英傑…織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…この三人の中の誰かを…そして、成功したんじゃない?」 

エナは、声を強めた。


ハイラに電撃が走った!「そうだ!そうよ!…!思い出した」「私達は暗殺よ…戦争?違う違う!命令で…エナ様を暗殺しようとした?織田信長を?暗殺?そうよ、暗殺しようとした。えっ誰の命令?」ハイラは震えた。


「あなたは…私を暗殺しようとした。多分、黒幕は、足利義昭あたりかなぁ〜秀吉??知らないけどね?そして何故か、成功したらしいわね…でも私は殺されてはいないの!」

エナがさらに…ハイラに近づく…目は爛々と輝き始めた。

「……………嘘…………私達は…そう、誰かの命令でエナ様を織田信長を暗殺しようした。…そして失敗した?失敗じゃない…成功したのよ…バサラは、英雄だもの…嘘嘘嘘!魔王を斬った…えっえっえっ!誰を?何を?…斬った……の?……誰だったの?バサラが斬りかった…首を落とした。その後…私達は、その配下に斬られたの?でも、とどめを刺されなかったとか?すぐ復活した?…だから生きていたとか?………バサラ!!!」ハイラが崩れ落ちた…なんなの…解らない!

「やはり…バサラは明智十兵衛光秀なの?」


「ハイラ?…バサラは、今の世界では、明智十兵衛光秀じゃないわよ…光秀だと思ったから…今日、殺したわ…お仲間も…十兵衛だったら…魂まで殺したけど…バサラ達は、何処かで復活してるから安心して…安心かぁ?今の所はね…安心かな?」

「えっ!」ハイラは唾を飲んだ。


「残念だけど…バサラじゃ…私を殺せない…剣は届かないの……レイン、リンの二人がかりなら、もしかして壱万回やって一回ぐらい…かな?」


「エナ様…あの時…私達は、誰を狙ったのですか?エナ様はご存知なのでしょう?教えて下さい。」ハイラは涙ながらに懇願した。


「知りたいの?ハイラ?知ってどうするの?知らない方が、思い出さない方か良い事もあるのよ…」


「…私は、知りたいです。この世界…この意味不明の世界…そしてあの時…そして、これから、私達は何処に向かっているのか?」


「ハイラ…ハイラ…そうね…まず…1つ目、あなたは…ずっとその体のハイラじゃないわよ!こちらに転生した体にハイラが宿った。ハイラの記憶を誰かが受け取ったの…その人がハイラになる…男なら男のハイラになり記憶は上書きされる…ハイラ?何回死んだ?その肉体は前のハイラじゃないのよ…私達は、他の人とは違う…神の名前を持った私達は…」

「名前を持った………違うわね…つけられた者かしら?ある意味、ゲームのJOBかな?」

…ハイラは黙って聞いている。背中に汗が流れるのを感じながら…


「ここは、素晴らしい世界よ…怒り、欲望、羨望、味覚も無い、…夢も、希望もない…年を取らない、死なない、病気も無い、性別すら無い…愛も、情けもない…平等の世界」

「ハイラ?最初の人を見た時…知識あるハイラは、何を感じた?」


「…可哀想…です?惨め?」ハイラは呟く…


「ハイラ、だから私は、夢を希望を欲望を幸せを与えたい!…生きる意味を、知識を!希望を…死があるから、生がある…でも…知恵は、禁断の果実…」


「この世界は誰かのゲームの中って考えた事ない?ハイラ」

「あっ…あります。」ハイラは頷く、

「いるわよ…マスター…」エナが言う

「えっ?いる?ゲームマスターが?」


エナは目を閉じ…声を出した。

「名前は、セツナ…この世界の何処にいる。女よ…誰かは、私にも解らないわ!」


「話しを戻すわね…私は、この世界の成長の為に、動いているの。知恵は禁断…当然、反対する者もでるわ…で?誰かが私の暗殺を企てた…で…結果は、半分成功、半分失敗…何故なのか?理由を知りたいわよね…ハイラ…あの日、バサラが何をしたのか?そして何が起きたのか…」エナは目を閉じた。

「答えは…これよ、」

エナは、静かに仮面を外した。

そこには………


「あっ…あっ…えっ……まさか、まっまっり…なぁ…満里奈様?????」


仮面を外した顔は…満里奈と瓜二つの優しい顔があった。


ハイラは、横の満里奈とエナを見比べる…まったく同じ…見分けがつかない! 

「まっまっさか!嘘…」ハイラは、崩れ落ちた…「満里奈様…満里奈様…私達は、とんでも無い事を…」 

泣いてもどうしようもない…


「あの時は、あなた達は、別の武将の配下だった。のちに徳川に仕えるんだけど…バサラは間違えた…家康を斬った!歴史を変えた!徳川の配下だった…クビラ大将とビカラ大将は激怒!その後…あなた達を皆殺しにした

「この世界で…実は、自殺が出来ない…自殺はダメ…でも、クビラとビカラは守れなかった…責任を取り…家康の後を追ったわ…腹を切った…自害だ…」

「クビラとビカラは呪われた…クビラは名を奪われた…ビカラは、半身を奪われた。」

「さらに…ゲームマスターは…シナリオが狂った事を嘆いた。………………そして…この世界を滅ぼした。………抹殺…アハハハ」 「クビラにとって末妹は、ビカラが妹よ!バサラにとっては、アニラかな?」


「………………そして…マスターは、再度シナリオを構築…今に至る。このシナリオは2回目よ!面白いでしょ?ハイラ…ねぇ満里奈?」

「エナ…マスターって誰?目星はついてるの?」満里奈は聞いた。


「明智十兵衛も見つからないのに…マスターセツナなんて…わかるわけない…」


ハイラは、床に崩れ落ちたまま、動く事が出来なかった。自分達のやった事の重大さ、敬愛する満里奈を殺していた事実、満里奈様は、何も言わなかった。なのに、私達はヘラヘラと満里奈様の前にいた。

エナ様は、言った!「この罪人、咎人、死んで詫びよ!」と…あれは、本当に思っていたんだ…私達は、咎人だ…レイン隊長…ビカラ…消えてしまいたい…バサラ…今度あったら…殺してしまうかも…そして…自害…罪を背負って…ビカラ!ビカラ!あなたは今…何を考えているの?怒っているわよね…ビカラ…ごめんなさい、レイン隊長…すみません…


「ハイラ?ハイラ?大丈夫?」満里奈が声をかける…

「言葉が見つかりません…死……ん…あれ…殺して下さい…死…、お詫び…、あれ?言えない…」

ハイラは、自分に刃を向けた…あれ?「動かない…出来ない!」

ハイラは何度も何度も、刃を自分に向けるが…出来ない…なんで!死なせて!死なせて!な……ん…で……どうして…


「ハイラ、自決など…不可能…さっき言ったでしょ…」エナが呟く。

「エナ様…私を殺し下さい…満里奈様…私を私を殺して下さい…お願いします。後生です。お願いします…お願いします…」


「ハイラ…それが…あなたの罪よ」

エナが呟く…

「自害出来ないでしょ?ハイラ…出来ないのよ……、どうやっても…不可能なの…無理なのよ……飛び降り…入水…砂漠を彷徨う…食事を取らない…全部試したわ…満里奈を失った時に……………でもね、クビラ大将とビカラ大将は出来たの!二人は腹をかき切った!その決意の重さ!固さ!解る?」

ハイラは…涙が止まら無い…


「ハイラ、この世界に感謝しなさい、満里奈は死んでない、でしょう?ハイラの目の前にいる…復活してるから…でしょ?…罪を悔やむ、罪を償う?違うわ…この世界では、やり直すの、最初から…もう一度!もう一度!失敗しても良い…またやるの…やり直すの…!ハイラ…私達が死ぬと…目的を果たした者が死ぬと、消えるわ…でもね…本当に消える訳じゃないの…復活に凄く時間がかかるのよ.,」


「私はね…ハイラ…この都合の良い…アンバランスな世界が好きよ!本来は、この世界に罪はない……罪を犯せないの…正義がないから…そうね動物以下、生殖本能、子孫を残す事が無いから!出来ないから…生物としての本能?意味が無い…食欲すらない…アハハハ…笑っちゃうわよね…ウイルスでも、バクテリアでも皆んな持ってる。種を増やす…私達だけが無い…なら!ハイラ…何を与えれば…良い?」エナはハイラの首を掴み!持ち上げた!


「なんだ!ハイラ答えろ!答えられ無い?でも知ってるはず、それはなんだ!ハイラ」


「エ…ナ様の、このせ…かいで…く…だ…さる物は、罪です。罰、そして…死です。」

「なら!満里奈の与える物はなんだ!ハイラ!!」


「ま…理、な様の…くださる…も…のは」

「意味、で…です。生きる理由です。」


「エナ様と満里奈様を例えるなら…」

「もし、好きな花があるとき、人は花を摘み、花瓶に生ける。それは本来、罪です。でも、花を愛していれば、毎日世話をして、何度も花を咲かせる…これは咲かせる意味を与えられた…せいです。」


エナは、手を離した。

「解るな…ハイラ…この戦い…ビカラと相見える事も、あるだろう…リン達にとっては、ディーノだ…ある意味…因縁の戦いよ」エナは小谷の天守を見上げた。


「エナ様…バサラの行方は?ご存知ですか…」ハイラが尋ねる。


「ああ…知ってるわ!巴の所よ!」

エナが言う。

「そうですか…どうして…戻って来ないのでしょう?」ハイラが呟く……

「もしかして…思い出した??100年前を……………バサラ…、なら……あなたは…」ハイラは涙が頬をつたるのを感じる。


「ああ……かもな…」エナは北の巴の陣を、見つめた。


ハイラは、満里奈を見つめた。


「満里奈様…満里奈様…わたし…私を、バサラをお許し下さい。新たな命の元、絶対の忠誠を誓います。…満里奈様…」


「ハイラ、大丈夫よ…可愛いハイラ…大好きよ…わたし…だけのハイラ…」満里奈はハイラを抱き締めた。


「満里奈様…聞いても宜しいでしょうか?………………満里奈様……バ…バサラをどうしますか?」ハイラは満里奈の目を見つめた。

「……今まで通りよ?なんで…?どうしたの?」満里奈はハイラを見つめた。


「でも〜満里奈様を………満里奈様の首…を……満里奈様を…あのぉ…そのぉ…ころ…し…て……たぁので…」


「ハイラ…心配しないで、私は怒っていないわ…ただ…バサラがどう考えるかは、私には解らないわ…」満里奈は目を伏せた。

「ただ…バサラは誰の命を受け継いでいるのかしら?それによっては…」満里奈は強くハイラを抱き締めた。


「ハイラ…ビカラは、任せたわ…その為に話したのよ…」満里奈はハイラの目を見た。


「さぁ寝ましょう…ハイラ!エナはどうするの?三人で…一緒に寝る?」満里奈は悪戯っぽくエナを見た。


新ためてハイラは二人を見つめた。

和服の満里奈、白を基調としている。

洋風のエナ、黒を基調としている。


体はまったく同じ…声も同じなの?この二人は?

「……ハイラ…私達は姉妹じゃないわよ!分身でもないわ!他人よ!アハハハ」エナが笑う


「久しぶりに寝ましょうか?満里奈…それとも…二人でハイラを責める?本気で!ウフ!…流石のハイラも…体が…ウフフ…体がもたないかもね!ウフフ…」エナの眼が怪しく光る。

「ハイラ…今から罰を与えます。いいですか?あなたは、満里奈に謝りたいのでしょう?その謝罪を訴えるのです。あなたは、このセリフしか言ってはいけません!壱、私を罰して下さい。弐、もっと罰を与えて下さい。参、もっと責めて下さい。アハハハ…この三つよ!出来る?出来たら、アラ不思議…あなたの罪は軽くなるわ…出来る?ウフフフ…」エナの眼はさらに…怪しく光った。


「ハイ、満里奈様…私を罰して下さい。」


「まりなぁ〜どうする?」

「エナ…いえ、信長殿…本当に性格悪いですね!」満里奈が笑う「でも、必要かも…」


「ならこの目隠しを着けて…」

エナは黒の、目隠しを渡した…

「あっ、これは、リン様と同じ…色違い??」


「満里奈??あなた、リンに与えたの?」

「エナ!何?いいじゃない!悪い?」

「悪くは無いけど…満里奈の加護は白…私の加護は黒よ…明日からリボンにしてね?」


「はい…」ハイラは目隠しをした。


「始めるわよ!ハイラぁ〜!」


ハイラの長い夜が始まった!

えっ?えっ?嘘!なんで?どうして…??

私の中に、入ってくる?入って来てるわ…!


「あ〜満里奈様!エナ様!ハイラをもっと罰っして下さい。もっと!罰を罰を!!罰をぉ~罰を…」


……小谷の夜は、更けていく。ハイラの声だけが、響き渡った。

不定期でアップします。満里奈達の活躍を期待して下さい。

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